神域でノワールと。
目が覚めると草原の上に横たわっていた。あたり一面花畑だ。
頭が痛い起き上がれないぐらいに、ここはどこだ?と考えていると状況に気づいた。
「ここは私の神域。その中心にある庭」
なんともそっけない、いやクールといえばいいのかそんな話し方をしている。
「ノワールだっけ?それに神域ってなんだ?」
「神域は神の領域。各個に与えられる。能力によって場所は様々」
いやまてその前に俺は声を発していたか?俺の頭の中を読んだのか?ファンタジーでのお決まりか?
「あなたとは精神、わかりやすく言えば魂自体と契約を結んでいる。もっと言えば一心同体」
訳が分からない、それにその言葉を聞いた途端、頭が割れるぐらいに痛くなった。
「少し休んでからでいいよ」
そういうと俺は彼女の膝の上でまた眠りに落ちた。
声が聞こえる、何人かいるようだ。真剣な雰囲気が伝わってくる声色だ
「魂自体と契約したようだ。気に入ったとかいう次元の話ではない。」
「やはりエレメンタルロードと関係が?」
「多分な、加護をもっている物がこの時代には多い、世界に堕ちれば現状を変えられるやもしれない」
「見極めるために、加護を持っているものに神託を下したほうが良いのでは?」
「いやその必要はなかろう、世界に至る道はまだ門が残っている」
「ではそのようにいたしましょう。」
「期待しようではないか。世界を変えるものよ、祝福があらんことを。」
「・・・・・・」「ついてっちゃうか?」「いいかもね」
最後だけ無邪気な声で、それが聞こえ終わったら目が覚めた。
目の前に家?館?みたいなのが見える、
「その館にはいって。」
ノワールの声が聞こえる。館にしては小さいような、とりあえず従って向かっていく。
館の前に行くと一人の女性が立っていた。
「ようこそノワール様の神域へ」
そう言うと馬鹿みたいにでかい扉を開けた。違和感はこれだ扉だけやたらとでかい。
中に入るとノワールがソファの上に座っていた。手招きされたのでそちらに向かう。
「何が知りたい?」
優しい声でそう言われる、ただ言葉を発していない、脳に直接語り掛けてくるような。
「急にこの世界?に呼ばれたみたいだが、まずなぜおれなんだ?」
「それは言えない、そのうちわかる。」
「では何をしたらいい?」
色々な感情が渦巻いていたがこいつを前にしゃべっていると不思議と落ち着く。
「とくには、好きに生きればいい。ただ色々なことに巻き込まれると思う。」
なんだそりゃ、と思ったのが正直な感想、これって異世界転生物だよな?そう思っていたから
変に構えていた。
「この世界は~」
色々と話してくれた、どうやらこの世界は前に住んでいた地球とは同じ次元?に存在しているらしい。
エレメンタルという化け物?魔物みたいのがいてエレ?魔力的な力が発達した世界で、人々?は日々生きているらしい。そういえばアトムスがなんか言ってたな世界の異変がなんとか、まったくもって忘れていた。面倒な男だな俺と思った。
「自分で世界を回ってみればいい、そのほうが早い。」
それはそうなんだが、急に呼ばれてこの世界で過ごしてね、ハイわかりました!となるほど大人ではない。ただ夢が覚めてほしいと思うだけである。
「夢じゃないよ」
そういわれたとき、すこしだけ悲しそうな声だなと思った。
エレメンタル 俗にいう魔物的な存在。体にエレの結晶がある。
エレ エレメンタルが発生した後に発言した俗にいう魔法を行使するための原料?
神域 各神神が持つといわれている特別な領域。招かれるものはほとんどいない。
ノワール 神?とは仲が良かったが、よくわからない存在 なついているみたい?