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夜、月明り

大公家の人間たちが火を囲っている。明日の準備をしながら、


「にしても、不思議ですね、あの二人。」

「確かに不思議だな。子供のような見た目をしていて戦闘技術も素人と見える、

それにあの杖みたいな 触媒?みたことないぞ。それに・・・・」

「ああ、圧が、近寄れないというか。王国の十剣の一剣でも感じなかったぞ。」

「ハーバー様が、確か元十剣ですよね?」

「ああ、さっき警戒をたやすなといっていた。だがそれは周囲に対してじゃない。あの二人にだ。」

「確かに、警戒は絶やさないほうがいいな、お隣のスパイって可能性もあるし、

この大陸のものじゃない可能性もあるわけで、」


テントが張ってある、中にはリリィとハーバーが明日の計画をしていた。


「お嬢様、明日は朝早くではなく昼頃の出発にし、一度王立学園にいきましょう。」

「それは、彼らを調べるために?」

「ええ、得体が知れなさすぎます、恩を感じていないわけではありません。ただ、潔白を証明しておくべきかと。」

「本当にそれだけですか?」


リリィがハーバーに問い詰める。周りの空気が張り詰める。息ができないほどに、ハーバーはそうかんじていた。ただの娘っ子ではない、大公家の名は伊達ではない。

(これほどとは・・・・見違えましたぞ。)

「それだけと、言われるとそうではないかもしれません。今はそれだけと申しておきます。」

「そうですか、ただ一つだけ。敵対は絶対になりません、よいですね?」

「はっ」

「ふぅ・・・とりあえず明日に備えましょうか。ハーバー」

「そうですな、お二人はどちらでしょう?」

「テントに誘ったのですが、どうやら大樹の下でいいとのことで、二人で仲良く寝ていると思います」

「一応、確認と明日の予定を伝えてまいります。」

「くれぐれも丁寧に」


リリィにそういわれるとハーバーはテントを後にし、大樹の下へ行った。

少年は寝ていた、立ち膝で寝ている少年の脚の間にはさまって少女もいるがそちらは起きている。


「少し良いだろうか?」

「なに?」

「明日の予定なのだが、昼頃にここ立つがよいか?」

「かまわない、伝えておく。」

「それとエレの放出といったらわかるか?」

「大体は」

「抑えるように言っておいてもらえるか。常人には耐えがたい、それに悪い人間に目を付けられると

 面倒になるぞ?」

「わかった。」


なぜか少女とは思えないほどに落ち着いてる、この会話が心地よくさえ思えるほどに。

「おやすみ」

少女はそういうとまた彼に寄り添った。すこし笑顔になる、なんともほほえましい光景。

自分の孫を思い出していた。


「さて、どうしたものか。」


ハーバーは焚火のほうに戻っていった。



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