第四部開始時のむっくんパーティ(と、その周辺)
今日は2話連続です!
・むっくん(ムーク)
悲しい別れを経験した虫こと主人公。
何度かの激戦を潜り抜けたが、上には上がいすぎることを再確認した。
いつかあの世でカマラに会えた時に怒られないように、優しくて強い親分になろうと決心している。
進化の結果比較的自由に飛べるようになった……わけではなく、相変わらずの高出力に振り回されてよく墜落している。
電磁投射砲の新バージョンは手足が吹き飛びそうで恐ろしすぎるので、厳重に封印中。
それはそれとして身長180センチを超えたのでとても嬉しい今日この頃。
補助翼の展開状態が格好良すぎるため、用もないのにガシャガシャしがち。
目下、首都を目指して冒険中。
世間の狭さに驚愕しつつあったが、もう諦めた。
トルゴーンの基準ではどうやら超イケメンらしい。
嬉しくも恥ずかしいむっくんであった。
現在の装備
・ヴァーティガ【絶望を砕くもの】
・オウルベアの毛皮マント
・流体金属ナックル、流体金属フェイスガード
・ヴィラール工房製小型結界発生装置
・空間拡張背嚢、またはマジックバッグ(内部容量は貨物船コンテナ1つ分くらい、時間停止は無し)
・カマラのタリスマン(幸運の祝福)
保有スキル
『複合視覚補助』『魔力吸収最適化』『衝撃波(大)・全方位』
『高性能空中姿勢制御』『魔導推力増強器』
『隠形刃腕・超振動』『撃発高回転螺旋刺突棘・二段・任意射出』
『連環撃発棘・二段・電磁赤熱化』『耐衝撃・対魔法複合高密度甲殻』
『魔素凝縮電磁投射砲・過電流』
・アカ
死ぬとはどういうことか、おぼろげながら理解し始めた子分その1。
むっくんが大好きで、隙あらばくっ付いてくるところは相変わらずだが……自立心も芽生え始めた。
自分の意思で別行動をとることも増えてきたので、むっくん的には寂しくもあり嬉しくもある。
それはそれとして、おやびんは大好き。
カマラとセーヴァに教えを受けた結果、初歩的なタリスマン作りのスキルを得た。
直観に頼る部分が多いので、注文通りの品を作るような腕はない。
だが、『幸運』のタリスマンは作成者が限られる貴重なものなのでぶっちゃけこれだけ作っていれば一生食っていけるほどのもの。
何度か悪質な人間に会ったので、この世界がいい人ばかりでないことをうっすら把握してきた。
だがヒトは基本的に好き。
むっくんの肩で暮らせたらいいなと思っている。
最近、テーブルマナーが身についてきた。
装備
・オオムシクイドリの牙ナイフ(戦闘には全然使っておらず、もっぱら果物を切り分けるのに使用されている)
・タリスマン用の魔力針(むっくん預かり)
・カマラのタリスマン(幸運の祝福)
保有スキル
『念話』『念動力』
『雷撃魔法』『火炎魔法』
『衝撃・魔力反転装甲』
『魔力吸収最適化』
『思念誘導式魔力弾・多連装』
『ハイ=マニューバ』
・ロロン
辛い別れを乗り越えた子分その2。
カマラのことを祖母のように慕っていたので、表面上は普通にしつつもしばらく落ち込んでいた。
むっくんは全く気付かなかったが、彼女はその背中を見て気を取り直した。
『強くて優しい親分になる』というむっくんの言葉に感銘を受け、子分としてもっと頑張ろうと思っている。
ぶっちゃけ、『渡世流し』のことは半分くらい忘れている。
このままノリと勢いでむっくん一行について行く気満々な、結構したたかな娘。
カマラに言われた『男ってのは美味い飯にめっぽう目がないもんさ。ムークちゃんは余計にね』という言葉に従い、アスノ飯店での修行を経て家事能力がさらに向上している。
胃袋掴みたい系女子。
目下絶賛思春期継続中アルマジロさん。
装備
・オオムシクイドリの大骨槍
・謎金属の槍穂先
・解体用ナイフ
・その他自作刃物多数
・カマラのタリスマン(幸運の祝福)
保有スキル(推定)
『土魔法』
『家事』
・ピーちゃん
別れを経験して昔を思い出したセキセイインコの妖精。
カマラの最期が、かつての飼い主のように穏やかだったために少しナーバス気味になっていたが……アカやむっくんの態度で元気を取り戻した。
首都のかつての家を目指して旅の最中だが、寄り道もどんとこいの精神。
色々なモノを見て、色々な美味しいモノを食べたい。
それはカマラが最後に言った、『沢山の楽しい思い出を抱えていくんだよ』という言葉に感銘を受けてのこと。
基本的に人畜無害で、戦闘能力はほぼない。
しかし、貯めに貯めた魔力を使っての防御形態は得意で……実はむっくんの電磁投射砲にも耐える強度を持っている。
だが、戦闘中は上空に退避して偵察に徹している。
好きなものは中華料理全般、そして美味しいもの。
最近のお気に入りは水餃子と油淋鶏。
保有スキル(推定)
・念話
装備
・カマラのタリスマン(幸運の祝福)
・アルデア
旅の途中で魔物に襲われ、半死半生になっていたところをむっくんに助けられた空の民の女性。
当初は怪我が治るまでのつもりだったが、他種族交じりの一行が楽しかったのでジェストマまで同行することになった。
その途中で同族に無理やり嫁にされかけたのを助けられたのもあって、むっくんには恩義を感じている。
なお、表には一切出していない。
カマラのことは、少し口やかましい自分の祖母と重ね合わせて慕っていた。
戦士として凄まじく勇壮な最期を迎えた彼女を尊敬し、またその死を深く悲しんでいる。
そのせいでしばらく酒量が増えた。
フルットでの用事を済ませたら、飽きるまでむっくんについて行こうと思っている。
虫人らしからぬむっくんをからかうのが好き。
空気をため込んで飛行する際の手助けとする関係上、胸がとても大きい。
その胸にロロンは憧れの視線をよく注いでいる。
酒が好きで、強ければ強いほどよい酒だと思っている。
余談だが、空の民はロロンたちアルマードほどでもないが訛りが強い。
むっくんには翻訳の関係上、男性の語尾が「ネ」、女性の語尾が「ナ」に聞こえている。
実際は、男女で微妙に訛りが違うためである。
男性は嘴があるので、発声の関係上そうなる。
保有スキル(推定)
・雷撃魔法
装備
・薙ぎ槍
・カマラのタリスマン(幸運の祝福)
・カマラ(故人)
むっくんが護衛しつつジェストマまで送り届けた依頼主。
実は『月の民』という滅びかけた獣人種族の最後の族長で、西国中を旅して仇である『闇渡り』という魔物を追い続けていた。
旅をする中で、魔力をひたすらタリスマンに貯め込み……ただ一戦ですべてを決するべく、50年に渡って準備を忘れることはなかった。
むっくんと旅をする少し前、『倒しきれる』確信を得たので、散り散りになった月の民をジェストマで待機させ、自身最後の戦いへのサポートを頼んだ。
里が崩壊した際、夫は父である先代の族長と共に最後まで闇渡りを食い止めるために戦い、死んだ。
彼女自身も、抱えていた息子ごと腕を失う。
その失った腕を魔導義手に変え、内部に結界術式を仕込んでいた。
死んだ夫の名はコーシャ、息子の名はルタであった。
獣人が到達できる最高レベルの身体強化魔法、さらに血のにじむ思いで会得した結界魔法と攻撃魔法を並列して使いこなすことができた。
世が世なら、英雄として称えられる戦士だった。
装備
・とても頑丈そうな杖、もとい月の民に代々伝わる古い剣『月光刃』
次代のまとめ役、セーヴァに受け継がれた。
保有スキル
・身体強化魔法
・攻撃魔法
・結界魔法、封印魔法
・テオファール
ラーガリとトルゴーンの国境にある山を縄張りとしている白銀色の龍。
主神である龍神と連絡が取れずに困っていたところに、女神の気を纏わせたむっくんがテッテコ歩いてきたのでコンタクトを取って知り合った。
この世界においての竜は魔物だが、龍は半神や精霊の一種である。
故に凄まじい力を持つが、積極的に世界とはかかわりを持っていない。
が、彼女は(龍の中では)若く好奇心旺盛なので、知り合ったむっくんを気に入ってたまに念話を飛ばしてお喋りをしている。
性格は温厚で、人種によって差別はしない性質だが……以前の経験により一部の人族は知的生命体とみなしていない。
色々と粗忽で迂闊なむっくんは、言われた通りに同年代の友達のように接している。
彼女にとってそれはとても嬉しいことだが、龍を神として崇めている者たちに内容が漏れれば泡を噴いて気絶するような受け止められ方をする。
放っておけない『お友達』のために、向こう200年ほどはショートスリーパーになることを決めている。(龍の睡眠時間は基本的に月単位で、消耗を負った場合は強力な結界を展開して10年単位で眠る)
・ヴィラール
ジェストマで魔法具工房を営むエルフの女性。
実際は、悠久の時を生きたエルフの王族。
現王の叔母(母の妹)に当たり、彼が未だに頭の上がらない人物の一人。
類まれな魔法の才能と聡明な頭脳を持っていたが、窮屈なエルフ本国に嫌気がさして出奔。
以来、【ジェマ】で教師をしたりしながら遍歴を続け、400年ほど前にジェストマに居を構えた。
趣味は魔法具制作、そして釣り。
彼女の制作する魔法具は有名で、遠方からわざわざ足を運ぶ客も多いが……相手が気に入らないと彼女は決して制作を請け負わない。
【姿写し】という映像を飛ばす大魔法の使い手であり、かつての生徒や友人に急に連絡を取っては驚かせている。
トルゴーンという国が気に入っているため、もう500年ほどは住み続けようと思っている。
・リオノール
幽閉継続中だったおひいさま。
幽閉期間が未定なのは、彼女が殴打した教皇の容体が芳しくなかったためである。
生死にかかわる傷というよりは、魔力を込めて殴った際に顔面がほぼ崩壊。
高密度の魔力による損傷は、細かい傷を無数に残した。
自らの顔に自信を持っていた教皇はそのショックにより、回復呪法や霊薬の効きが悪かったのだ。
だが、ヴィラールの送った霊薬によって遠からずその損傷は修復されるだろう。
現王はそろそろ解放してやりたいと思いつつ、『もう少し考えて殴れ……』と、側仕えに漏らしていたという。
日に3度感じるムークからの微小な魔力が、最近の楽しみの一つ。
が、周囲には全く嬉しがっていないという態度をとっていた。
なお、2人の側仕えにはバレバレだった模様。
幽閉が解ければ、とりあえず大叔母の顔を見にトルゴーンへ行くつもりである。
本人曰く『他意は一切ない』とのこと。
・女神トモ
むっくん専属女神。
最近、遥か格上の女神様たちとの付き合いにも慣れてきた。
以前は地球の料理をそのままコピーしていたが、材料をコピーして調理することに嵌まりつつある。
エンシュの件が片付いた後は、女神や戦神、龍神に寿司を振舞って大好評を得た。
むっくんが色々やらかす度(主に女性関係の機微が絶滅していることからのコミュ障)に、手間のかかる料理を仕込むルーティーンが発生している。
最近はひたすらチャーシューを煮込んでいた。
ともあれ、むっくんが成長していることは純粋にうれしく思っている。
この付き合いが長く続くことをなによりも願って、今日も寸胴鍋をかき混ぜている。
好きな蕎麦は冷やしタヌキ。
・女神メイヴェル
あまねくすべての虫人を愛し慈しむ女神。
推定むしんちゅのむっくんがお気に入りなのは相変わらずだが、最近は元ニセムシのアカにも熱い視線を注いでいる。
彼女がもう少し大きくなって、神託をするのが目下の望み。
むっくんの彫刻技術が向上し、せっせと自らの木像を量産している現状に比喩ではなく躍り上がって喜んでいる。
その際の衝撃で神殿の柱が何本か折れ、たまたま通りがかったムロシャフトに直撃した。
その後、怒り狂ったムロシャフトとの乱闘によって神殿のおよそ80%は崩壊することになったが翌日には元に戻った。
だが、他の虫人全てにもしっかりと愛情を注いでいる。
注ぎ過ぎてたまに部下に止められる。
エンシュのスタンピードが人為的だったと判明した際には我を忘れるほど怒り狂い、その後むっくんがダルマになってしまった時には言葉をしばし忘れるほど暴れ回った。
止めなければ、アーゼリオンの王都は7割ほど吹き飛んでいただろう。
好きな蕎麦は激辛鴨つけ蕎麦。
・女神ムロシャフト
慈愛を司る女神の一柱。
新人時代にメイヴェルに世話になったので、その縁もあって今でも無作為に仕事を押し付けられる苦労人ギャル。
彼女の口調は砕けた軽いものであるが、むっくんの翻訳のバグによってギャルに変換されて伝わっている。
恋に悩む信者や、家庭環境に悩む信者に道を指し示し、時には親身になって(余所行き口調で)神託を下している。
なお、主な神託を簡単に説明すると『お互い好き同士ならヤることをヤれ』のような感じである。
超肉食系女神。
名実ともに草食系謎虫むっくんに定期的にイラついているが、むっくん自体はおもしれー虫なので好き。
むっくんに木像を作ってもらいたいので、はやく自分の教会がある街にたどり着けと願っている今日この頃。
メイヴェルよりも仕事は忙しくないので、最近は2日に1回のペースでトモの所に飯を食いに来ている。
好きな蕎麦はとろろ蕎麦。
装備
・メルテヴォルグ……『障害を砕いて前進せよ』という意味を持つクソデカモーニングスター。
地上で行使すれば、海は裂け山は砕け深淵竜はチリと化す。




