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蒼と紅  作者: 久村悠輝
9/89

好き、以外の何かで

今回も説明だらけになってしまいました。もう少しお付き合いください。



2024.04.15

睡眠の表現を変えました。

「食べ物で上がるステータスが上がるなんて面白いね!」


 焚き火を囲み車座で食事効果についてパールから説明を受けている。


「この“角ウサギの野焼き”は(STR)が+2%よ。簡単に手に入る食材だから効果もそれなりね」

「やっぱりドラゴンの肉とかだと凄いのか?」


 ファンタジーではお約束の最強クラスのドラゴン族。その肉がどれほどの効果があるのかルビーは気になった。


「ドラゴンの料理は、沢山種類があるけれど下の料理でも全ステータスが+150%よ」

「150%!?」

「150%ですヨ!」

「合わせて450%!!!??」

「ちがうわバカモノ!」


 ルビーのハリセンがサファイアの顔面に炸裂する。


「凄いわね、ルビーさんってもうポーチを使いこなしているわ」

「え?」

「今、何も考えずにハリセン出したでしょ? 無意識に出せるには毎日練習して1ヶ月くらいかかるわ?」

「暴力的な女なんですヨ、このアカメアマガエルはですヨ」

「誰が暴力女だっ」


 今度はアメジストの顔面にハリセンが炸裂した。言われた直後に行動で肯定したよね。


「ポーチの中は時間経過はしないの。これはこの半年前に釣ったスズキ、ずっとポーチに入れてるけれどまだピッチピチでしょ」


 ポーチに手を入れ尻尾の付け根を掴み取り出したスズキは全長1メートルくらいある大物だ。ピッチピチというより活きが良すぎてビチビチしてる。


「しかしコイツは腐りやがったですヨ?」


 アメジストがポーチから納豆を取り出す。


「それは元からだバカモノ!」


 遠慮のなくなったハリセンがアメジストの顔面へ炸裂する。ルビーがツッコミ役として確定したので(?)スズキの塩焼きと納豆が晩ごはんに追加された。

 急げば街の門が閉まる前に到着出来る距離だがキャンプの雰囲気を出したいからというパールの提案で一晩テントで過ごす事になった。街道付近はモンスターに襲われないセーフティゾーンであり、さらに他のプレイヤーに持ち物を盗られる事も無ければ寝ている隙にあんな事やこんな事をされないようになっている。

 キャンプをしている周囲で狩りを避けるのはプレイヤー同士での暗黙の了解だ。


 アメジストの出したテントはかなり大きくエルフ族が6人寝ても大丈夫、な程に広い。何でも1パーティが最大6人だかららしい。複数のパーティが協力する場合、単位がコーポレーションとなる。この世界ではそうなる。野暮なツッコミは受け付けない、良いね?

 夜の間に“色々”ヤるのは会話チャンネルをパーティか個人にしておかないと周囲のプレイヤーに筒抜けである。そういう嗜好のプレイヤーも存在するがゲーム()マスター()に通報されてしまうので程々に。


     ◇◆◇◆◇


「んン~、よく寝た~~」

「パールさん達が居なかったけどどこか行ったのかな?」


 テントから出て大きく伸びをするサファイアの隣に立ち同じように伸びをするルビー。


「おはよう、今日は良い天気になりそうよ」


 少し遠くからパールの声がした。二人より早起きしてどこかへ行っていたようだ。アンダーウェア姿なので顔を洗いに行っていた………訳では無さそうだ。

 ブブブブとけたたましい羽音を響かせながら愛玩犬程もある大きな蜂がパールを攻撃していた。しかも1匹ではなく3匹も。

そろそろヒルマウンテンへ行きたいです。


 言い忘れていましたけれどそれぞれの瞳の色はサファイア→青色、ルビー→赤色、アメジスト→薄紫色、パール→灰色となっています。名前=瞳の色です、うん安直。



 今回も読んで下さってありがとうございます。コメントや評価を貰えるとモチベーションが向上する…かもしれないので気が向いたらお願いします。

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