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蒼と紅  作者: 久村悠輝
8/89

好き、以外の食事で

今回は色々と説明する回になりました。

「ウインカー出さずに車線変更した罪により銃殺刑!!」


 物騒なセリフと共に放たれた弾丸は標的の角ウサギを消滅させた。


「凄いね! スナイパーって処刑人なんだ?!」

「それはちょっと違うわね、スナイパーは銃火器を扱うジョブで、“~銃殺刑”の(くだり)はアメちゃんの口癖だから気にしないで」

「ふつーにぶっ放してもつまらんですヨ。この世は笑わしてなンぼですヨ」

「それより晩飯が跡形もなく吹っ飛んだぞ? ただの射撃じゃないだろ?」

「当然ですヨ。今のはマイルドファイアと言う射撃スキルですヨ」

「マイルドなのにあの威力かよ…」

「アメちゃん、ひょっとしてアダマンブレットを使ったの?」

「んひっ?」


 変な声が出たよ。たぶんヤバいヤツ使ったぞ。


「………ミーは使って無い、ですヨ?」

「今の間は何かしら?」

「サテナンノコトヤラ」

「ショックペイン!」

「ぴぎゃーー!」


 パールが2本の指をアメジストへ触れさせた瞬間にバチっと火花が散った。名前からして電撃の痛みで動けなくする護身魔法のようだ。オートマタ族でも痛みはあるみたいだね。


「アダマンって伝説級の鉱物じゃないの、どれだけ高価な弾丸を雑魚に撃ったんだよ」

「作品によったら最高硬度だよね? すごい、そんな弾があるんだ!!」


 呆れるルビーと感心するサファイア。


「今のマクロ、釣り用じゃない方よね?」

「新人にミーの強さを見せ付けてやろうと思ったですヨ」

「ねーねー、マグロとか釣りって何? 私、頭肉(ずにく)が1番好きなの」


 マニアックな部位だな。…じゃなくて!


「マグロじゃなくてマクロね。マクロは特定の動きを予め登録しておける機能よ。例えばショックペインと…」

「ちょ、止めてくださいですヨ」


 さも当然の様にアメジストへ近付き実践してみせようとするパール。


「しょうがないわね…えっと、アメちゃんが釣りに使うマクロは“弾丸をブロンズバレットに変更する”と“ターゲットへの射撃を実行する”を組み合わせてるの。装備メニューを開いてサブウェポンを選択してブロンズバレットに変更して…なんて手順をショートカット出来るわ」


 パールは実際にアメシストの装備メニューを開き二人に見せながら説明を続けた。


「釣りは目的のモンスターに遠距離で敵対行動をして安全な場所まで連れて来る事ね。だ・け・ど、それをする度に高価な弾丸(ブレット)を使われたらあっという間に資金が枯渇しちゃうから、釣る時は1番安い青銅(ブロンズ)に換えてから撃つようにしてるんだけど…」


 そこまで言ってパールはギロリとアメジストを睨む。


「つまりスナイパーとはお金持ちしか就けないリッチな職業なのですヨ!」


 えっへんと胸を張るアメジスト。人工生命体(オートマタ)だがサファイアとパールの中間くらいの膨らみがあった。革鎧越しでも判る造形美よ。


「そんな訳だから私は仕方なくお金の掛からない魔技師をしてるのよ」


 はぁ、とため息を吐くパール。かなり苦労しているようだ。そしてしっかりとアメジストにお仕置き(ショックペイン)をしてから晩ごはんを狩りに行った。

 その場に残ったアメジストの話ではどうやら空腹度のパラメータがあり、餓死する事は無いが戦闘力や移動速度が下がるバッドステータス(バステ)になるらしい。食事を摂る事で食事効果のグッドステータス(グステ)になる。

 アメジストがポーチからかなり大きなテントを取り出し設営している間にパールが2匹の角ウサギを捕まえ戻って来た。

もう少しこの世界の説明をさせて下さい。

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