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蒼と紅  作者: 久村悠輝
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好き、以外の行動で

ようやく冒険が始まりそうな予感がしてきました。

「ルビーちゃん、免許貰いに行こう! 私もキューニィに乗りたい!」


 サファイアはすっかりキューニィに夢中だ。ルビーの腰布を引っ張り必死にせがむ。母親に……こほん、歳の離れた姉におねだりする子供の様だ。しかしこれは危ない。ルビーの腰布が脱げそうだよ。鎧もローブも装備してないので脱げたらレーティングが上がっちゃう♡ 腰布をがっちり掴んで死守するルビーだがお尻が半分露出して尻尾の付け根が丸見えだ!


「こ…んのっ!」

「あだーー!」


 ルビーの容赦無い爪先蹴りがサファイアの脛を襲う。呼吸が止まる程の痛みで悶絶するサファイアは腰布から手を離し地面を転がる。とてもとても痛そうだけど自業自得だよね。その隙にルビーは腰布を戻しパールとアメジストへ向き直る。


「アタシ達はこの世界に来たばかりなんだけど、この近くに街とか無いかな?」

「え?」

「街からスタートしないなんてどんなバグですヨ」

「なん、だと…」

「あぁ、気にしないで。そんな事もアリだし…。私達はヒルマウンテンの街に行くところだったから案内するわよ?」


 さすがのルビーも瞠目した。なんだかイレギュラーな事例らしい。サファイアだし仕方ないよね。


「私だからってどーいう意味よ!」

「そのちっこいのは誰に向かって言ってるのですヨ?」

「あ~たまにこういう事があるから気にしないで…」

「そう? それじゃヒルマウンテンへ行きましょうか」


 ヒルマウンテンまでの道中、パールから受けた説明ではー


1.ここはセントラル王国(キングダム)の南東に位置するヒルマウンテンの領土。

2.この世界へ来た者はセントラル王国に点在する4つの街のどれかに送られ、そこで冒険者登録を済ませる。

3.キューニィの免許は下級職以上の資格が必要で初心者(ノービス)には発行してもらえない。

4.

アイテムは腰ベルトに着いているポーチへ集の出来る。ポーチ1つにつき10個まで、ポーチが4つ着いているから40種類のアイテムを持ち運べる。


     ー等々ー


 パールとアメジストが乗っていたキューニィは2人の指示で一足先にヒルマウンテンの街へ向かって行った。街道付近は好戦的(アクティブ)なモンスターは出ずこちらから手を出さない限り襲われる事はないらしい。崇雷牟も非アクティブとの事。

 パールの話を聞いてサファイアとルビーはヒルマウンテンの街を拠点に脱ノービスを目指す事にした。


「私達はしばらくヒルマウンテンに滞在するから何かあったら訪ねてきてね、歓迎するわ」

「どんなヘッポコでも冒険者ならレンタルハウス(と、いう名のワンルーム)を無償で貸してくれるですヨ。感謝しやがれですヨ」


 相変わらずアメジストは口が悪い。が、ここまでの道中で悪意が無い事はサファイアもルビーも理解していた。


「ねーねー、ところで2人の職業(ジョブ)って何なの?」

「そう言えば両方軽装だよな。金属鎧の盾職(タンク)や前衛が居ないのは珍しい」

「まだ言って無かったわね。私は魔技師でアメちゃんはスナイパーよ」

ジョブの説明が長くなりそうなので今回は短めです。

あと、本日は2話アップなのでこの後もお楽しみ下さい。

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