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蒼と紅  作者: 久村悠輝
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君と落ちて

前話までしか構想が練れてない状態で執筆を始めましたが何とか続きそうです。

「おーちーーるぅーーーーー!」

「サファイアのバカー!」


 真っ暗闇の中を絶賛落下中の2人。


「どこまで落ちるのぉーー?! コレ絶対死ぬよね? ルビーちゃん助けてー!」

「アタシも落ちてんだから無理に決まってるでしょ! だいいちサファイアが地団駄踏むから!」


 暗闇を落下しながら言い合う。このままではグチャグチャに潰れちまう。ミンチよりひでぇよ。R-15で良かったね☆


「うっさい、死ねアホー!」

「誰に言ってるか知らないけどアタシらの方が先に死ぬからな」

「やーーだーーー! こんな所で死ねないっ! 目覚めろ、私の中の第ゼロ感!!」


 クワッと瞳が見開かれた刹那、サファイアは天馬のようなオーラを纏い落下を止めた! 翼がはえたか サファイアッ!?

 が、それも一瞬。無事(?)に再び落下を始めた。暗闇で平衡感覚が狂いもう落下しているのか上昇しているのか判らなくなっている。


「ねぇルビーちゃん、落ちるの飽きた…。チュートリアルでオー○ィンと出会ったからもうやる事なんて無いよね?」

「だから訳わかんない事言わないの。」

「だいいちイベントバトルの相手がなんで崇雷牟なのさ、せめて黒騎士クラスにして欲しかったな~」

「エンカウントした瞬間に文句無しの全滅必至じゃない」

「だってバードマウンテン製の崇雷牟だと緊張感や緊迫感が無いじゃない」


 この場を借りてご冥福をお祈り致します。


「それは商標が関わるからダメだろ」

「日本で崇雷牟って言ったらアレのイメージが強すぎるよ。硬かったり合体したりするけど基本雑魚じゃん? それなのにイベントバトルでビギナーをボコりますか?」

「他所では“スーパー”が付いて最強格のも居るけどな」


 取り留めの無い話へ進展しかけた頃、周囲の景色が色を帯び草原の匂いを感じるようになった。


「ここ、さっきの草原…?」


 軽い目眩と共に足の裏が大地を踏み締める感触を伝えてくる。2人は再び草原へ立った。


「サファイア、スライムを見つけても手はだすなよ?」

「やだなルビーちゃん、私が何度も同じ事すると思う?」


 ぷくー、と頬を膨らませ抗議するが園児が拗ねている様にしか見えない。可愛いけど。


「やると思うから言ってるー」

「やぁぁん、可愛いぃぃぃーー♡」

「待てやゴルァー!」


 ルビーの制止も聞かずサファイアは新たな標的(ターゲット)へ突進していった。瞳を♡にしたサファイアが向かう先には2羽のキウイが人を乗せてこちらへ疾走して来ている。

 キウイと言ってもフルーツではなく鳥の方。しかし騎乗出来るほど大きい。ずんぐりした胴体に短めの脚をせわしなく動かしユルい見た目に反してとてもとても速い。嘴に轡を噛ませ手綱を結い、背中には鞍とそこから垂れ下がる鐙。それら一式は馬具そのものだが、鳥だから鳥具…になるのか。

 ともかく猛スピードで近付くキウイの進路へサファイアは躍り出た。が、


     バァン!


 弾かれたサファイアは顎を反らし仰け反るように宙を舞いー


     ドシャァ!


 きりもみ状態で弧を描き顔面から地面を抉る。これはアレだな、もう1度オー○ィンへ会いに行ったね。


「いったぁ~い…」


 無事かよ。無敵かよ。


「サファイア、大丈夫?」

「いたたた…、なんとか平気」

「いや、アンタじゃなくて鳥の方」

「ひどっ」


 ルビーがサファイアの無事を確認していると2羽の鳥とそれに乗っている2人が引き返してきた。

 

執筆中、突然の訃報でした。

本当に悲しいです。


追い討ちをかけるように、いのまたむつみさんも逝ってしまわれました。すぎやまこういちさんも先に旅立たれていて、ドラゴンクエストを創ってきた方々がお亡くなりになるのは辛いですね。

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