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ゴッド・オブ・ナンバーズ  作者: ディアン


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スヴァルト本戦

スヴァルト軍侵攻開始。


その報せはガルズ王国の諜報部隊によってすぐさま知らされた。


これで三度目の侵攻戦。

いや、過去二度の侵攻は、こちらの力量を測るため、もしくは違う意図があってのため、本気では来ていなかった。


だが、次にやってくる相手はどうやら複製などではなく本気で来ている様子。


何故ならば諜報部隊が飲み食いしているところをその目でしっかり見ていたからだ。



それに兵の数も1000人と一番多い。

流石に複製の能力でもそこまで多くの数はできないと朔夜は踏んでいた。


そんなことができるなら、この大陸は兵の数の差によってとっくにスヴァルトに支配されているだろうから。



そして、今回スヴァルト軍の指揮官はナンバー3の孫加というらしい。

恐らくそいつのスキルこそが『複製』


孫加に関してはガルズ王国にいても噂を耳にする。

その性格は極めて卑劣であり狡猾。


戦闘能力が低いがその狡賢さで上り詰め、敵を討ち取ってきたと。


そんなやつを相手にこちらの軍容はどうしようかと朔夜は頭を捻らせていたが、まさかの志願者がいたのだ。




「総司令、では我等も出撃致しますね」




そう。今回スヴァルトを迎え打つはナンバー8の残砡だった。



朔夜は少し沈黙したまま残砡の目を見つめる。


そして、ゆっくりと口を開く。



「あぁ、頼んだぞ残砡」



何も言わず、軽く一礼を済ませ部屋を後にする。



一人司令室に残る朔夜。


(頼むぞ。私の信頼、皆の信頼を取り戻してくれ)




ー研究局ー

その名の通り、主に研究や実験がメインの職業である。

薬品の配合、開発など、支援系だ。


とはいえ、戦闘ができないわけではない。

もちろん、どの部隊も戦闘の心得はある。


更にいえば、今回は残砡率いる研究局の部隊の後詰めとして源斎が十殺隊を率いる。



スヴァルト軍1000人に対して残砡率いる兵が500。

後詰めに源斎率いる兵が300。


つまり1000対800。

数の差でこそ不利ではあるが、それを補うだけの質がある。


あとはもちろん率いる大将次第だ。





残砡の軍がスヴァルト軍と国境線で対峙する。

残砡の軍は、ガルズ国が連戦連勝のため、士気は高い。


だが、そんな中一人鬼が沈んでる者が。



(残砡様、、、私は貴方様を信じております。そして、皆のためにも、、、どうか)


朱里はそう願うばかりである。



両軍共に兵を配置する。

1000対500。


両軍共に大将は最後尾。


副局長である朱里が先陣を切る。



そして太陽が頭上に昇った頃、開戦は始まった。



「我等、卓上だけの研究局員ではない!文武両道、それが我等の信念!必ずや我等に勝利を!」


朱里が局員達を鼓舞し、士気を上げる。

研究局と言えど、戦争や小競り合いは何度も経験している。

つまり、局員達に不安はない。


朱里率いる400人が一気に敵軍へと突撃する。

対する孫加軍も600人の敵兵がこちら目掛けて出撃していた。


両軍共に、中間地にて激突する。

朱里率いる研究局員は決して驕らない。


自分達が強いなどこれっぽっちも思ってない。

だから、例え相手より数が劣っていても常に3人1組で行動している。


そして、朱里はその戦闘スキルから強者を見抜き率先して倒していく。

転移は上手く使えば敵の真後ろから奇襲を仕掛けることができる。


スヴァルト軍に強者がいない上に、朱里の力も相まって、序盤は残砡率いるガルズ軍が押していた。



だが、敵総大将孫加は妙に落ち着いており、むしろ薄ら笑みを浮かべている。



そして、対峙している残砡も口元に笑みを浮かべながら戦場の様子を見ていた。




〜回想〜


この戦争が始まる一ヶ月前。

ガルズ国内で、孫加の複製である分身と残砡は密会して話をしていた。



「では、残砡さん。手筈通り貴方は次の戦いで私と戦争を長引かせてもらいますよ。ガルズ王国がこちらの戦争に目を向けている隙に私の複製の能力により、ガルズ内に侵入した複製を暴れさせ、混乱に乗じて国王と朔夜さんを殺害します。その報酬として、あなたを我が国のナンバー3として迎えましょう」



「お金も弾んでくださいよ?それに実験として使う無用な子供もね」



「どうやら、噂は本当のようでしたね。私の国にも聞こえてますよ。あなたの悪い噂はね。妻と子供まで殺すほどに狂ったサディスト残砡さん」


笑みを浮かべる孫加。



「・・・ふふっ、ではまた戦場でお会いしましょう」

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