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零二の一日

前回のがあまりなも酷く感じたので削除して一からやり直します。今回はゆっくりしっかりと書いていこうと思うので、良ければ楽しんでいってください。


そして、一月一日に投稿しようと思ったら誤作動で投稿してしまいました。


やらかしの連発で大変萎えております。


次の話は一日に投稿するのですみませんがお願い致します。


窓から射し込む太陽の光と共に目を覚ます零二(レイジ)



まだ眠い目を擦りながら、そして、大きな口を開け欠伸をしながらもなんとか起き上がる。



「ふあぁーーー、、、また新たな一日を迎える事が出来たな。

そうと決まれば・・・・・・ッ!!!」



零二は勢い良くベッドから起き上がると、すぐ様朝の身支度を始める。

服を着替えて、朝食を摂る。


そして、鏡の前へ行き歯磨きやボサボサの髪を整える。



鏡に写る自分を見てニヤける零二。


髪色は黒く、短くもなく長くもない。

そして、顔もイケメンの部類に入るだろう。

更には身長も高く、筋肉質。


外見のスペックは申し分ないのだが、その中身に問題があった。



「うん! 今日の俺もイケてるぜ!!! 今日こそ可愛い子ちゃん と出会えますように!!!」



生まれた年=彼女がいない


というやつだ。



外見がいいばかりに勿体ないことである。


だが、零二は毎日を楽しそうに生きており、そんな事苦にも思っていなかった。



右手の甲を高く上げ、自分の数字を確認すると微笑む。



「よしっ! そんじゃ、今日も働きますか!!!」



元気よく家の扉を開け仕事場へを駆け出す。




その右手には220000という数字が書かれていた。



人口約百万人のガルズ王国。

その国で220000ならば、半分よりは上である。


とはいえ、強者とは言えない。


何故ならば、生きている人間全てに数字があるなら当然、赤ちゃんや子供にもある。

そして、年老いた老人等にも数字は記されている。



つまり、百万人の内、半数以上が老人や子供なのである。

その中での220000という数字は、お世辞にも強いとはいえなかった。



恐らくスキルが戦闘系ではなく生産系なのだろう。

それならそれで、その道を進めば良いだけのこと。


中には生産系のスキルで上まで上り詰めた者もいるのだから。


だからなのか、零二は全く気にすることなく毎日を過ごしていた。



そして、仕事場へと到着。


そう。

零二の仕事。

それは---






「おばちゃんおはよう! 今日もよろしくね!!!」



「おはよう零二! 本当に毎日元気だね! それじゃあ、そこの野 菜並べてくれる?」



「任せてよ!」



そう。

八百屋である。



零二の仕事は、このおばちゃんが経営する八百屋の従業員。

毎日野菜や果物を並べ、お客さんに売る。



それが零二の仕事である。


零二は産まれて間もない頃に両親を戦争で無くし、戦争孤児となっていた。


今でこそ、だいぶ戦争は落ち着いてきたが、十年前は戦争の苛烈さを増していたのだ。


そのため、戦争が増え、死ぬ者も増え、戦争孤児が増えていった。




そんな零二を育てたのが、このおばちゃんである。

昔から家族で八百屋で買い物をしていた為、顔見知りなのだ。


それにおばちゃんは面倒見が良く、零二の事も気に入ってい。



それから、零二は引き取られ小さい頃から手伝っており、それから少し違う仕事をして、また一年前にここへと戻ってきた。



やはり、零二にとってはこの仕事が天職のようでおばちゃんへの恩返しでもあった。



朝から晩までおばちゃんと仲良く話しながら仕事をする。

これが、零二にとっては堪らなく幸せな時間だった。



「おばちゃん! この野菜無くなったよ! どうだ皆? 美味いだ ろ? ハッハッハッ!!! 」



空になった棚を指さしながら自慢げにそう話す零二。



「あったりまえだろ?! うちの旦那が丹精込めて育ててるんだか らね! 零二の分は取ってあるから持って帰りな!」



そう言って、おばちゃんは無くなったはずの野菜を手に取り笑顔でそう話してくれた。



「おばちゃんッ!!! いつもいつもありがとう!

帰ったら早速料理だ!!!」



今夜の料理が決まり、既にわくわくが止まらない零二。

そんな零二におばちゃんから一言。



「とはいえ、もう25だってのにいつになったらお嫁さんが来るの かねー、、、いつまでも一人でご飯食べてないで、奥さんに作 ってもらいなさいよ」



先程まで万遍の笑みを浮かべていた零二の顔が固まる。

おばちゃんの言葉は胸に深々と突き刺さっていた。



「・・・・・・俺だって欲しいに決まってるだろ!!!

むしろ、俺が一番望んでるよ!!!

なんでこんなにもいい男なのに、俺には女が寄ってこないんだ

よ!!!

この店には人妻やばあさんしか来ねーしよー!!!」



悲痛の叫びと共に愚痴を零す。

まるで全てに絶望したかのように、項垂れていた。



だが、おばちゃんは気にもとめない。

何故ならば、この光景をよく見るからだ。



零二が自分で言う通り、確かに外見は良かった。

良かったのだが、出会いがないのもそうだが、中身の問題だとおばちゃんは考えていた。



(元気なのはいいんだけど、、、なんていうか、いつまでたっても

子供なのよね。零二は、、、ふふっ)



そんな大人子供の零二を優しく見守るおばちゃん。



商品もだいぶ売れ、店じまいを始める二人。


そこへ、、、



「あ、あの! すみません! このお野菜は、もう売れ切れです か?」



閉店間際のお客さん。



「あぁッ?! 見ればわかるでしょうが!!! もう売れきれた し、店も閉めるぞ!!・・・・・えっ?」



先程の件もあり、ご機嫌ななめの零二はお客さんに当たるようにそう伝えるも、お客さんを見た瞬間、固まってしまった。


そこに立っていたのは、白く透き通る肌に、クリクリお目目。

綺麗な茶色い髪。

まるでお人形さんが大きくなったような人だった。



「そ、そうですよね! ご、ごめんなさい! 私この野菜が大好き でよくお母さんが買ってくれたけど、風邪で寝込んでしまったか ら私が代わりに買いに来たんです! すみませんでした!」



慌てて謝る女性。



だが、零二の反応がなかった。

惚けた顔で、口も開きっぱなし。



完全に一目惚れであった。



(か、可愛い・・・・・・こんな店にこんな若い子が来るなんて、、、)



零二の目の前に突如現れた美女。

果たして零二は、恋へと発展する事ができるのか!?

「面白いな、続きが読みたいなと思ったらブックマーク、高評価をお願いします。そして誤字脱字や意見などあったら是非コメントしてください。」

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