表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人探しの調査で異世界に行きました  作者: 光晴さん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/77

第41話 ダンジョン探索 氷の敵



第十一階層からは、氷の建物内といった感じか。

神殿を氷で造ったみたいに、柱や壁がすべて氷でできていた。

ただ、地面は氷ではなく土の通路だ。


これは、滑らないようにするためか?


「来たぞ! 氷ガイコツだ!

弱点は言うまでもなく炎、中心の赤い魔石を壊せば倒せる。

盾をうまく使ってくるが、倒せない魔物ではない!」

「はい!」

「は、はい!」


ジョーさんが、俺やクーデリアに説明してくれる。

一時的ではあるが、俺やクーデリアも戦力として加えて全員でリーダーたちの元を目指すことになった。

俺は銃で攻撃を、クーデリアは支援魔法で助けていくことに。


十体ほどで襲いかかってくる氷ガイコツを、盾を持った騎士のレイモンドさんが防ぎ、後のみんなで攻撃をしていく。

俺は、ベレッタM9のファンタジー仕様をアイテムボックスから取り出すと、氷ガイコツの胸の中心にある赤い魔石を狙う。


パンパンと、乾いた音が響き弾は二発とも命中するものの、魔石を破壊するほどではなかった。

やはり、威力が足りない!


被弾した氷ガイコツは、少し苦しむもすぐに俺を睨みつけて襲いかかってくる。

そこを、ジョーさんが剣で叩き切って倒してくれた。


「ユウタ、その武器ではダメだ。

もっと威力のある物で、一撃で倒さなければ返り討ちにあうぞ!」

「は、はい!」


俺はすぐに、銃をアイテムボックスに仕舞うと違う銃を取り出す。

デザートイーグルのファンタジー仕様だ。


ベレッタよりも重く、反動がかなりあるが狙い撃ちができる状況なら大丈夫だろうとこれをアイテムボックスから取り出した。

マガジンをいったん外して、弾が装填されているか確認すると、再びマガジンを装填。


そして、氷ガイコツに照準を合わせて狙い撃つ!

ドンッ! という大きな音とともに、氷ガイコツが胸に大きな穴をあけて止まった。

そして、そのまま崩れ落ちていった。


「す、すごいじゃないか!

この調子で、倒していけるか?」

「はい、大丈夫です!」

「よし、ユウタを一人の戦力として任せたぞ!」

「頑張ります!」


こうして、俺を加えて階層を進んで行く。

出てくる魔物も、氷ガイコツから氷ゴーレム、凍ったゾンビが出現。

しかも、凍ったゾンビにいたっては匂いもなく助かるのだが動きが何故か素早い。


さらに、凍ったゾンビの攻撃方法が、自分の腕を投げてくるのだ。

一種のロケットパンチである。

これが思いのほか、鬱陶しい。


だが、こちらには盾の騎士のレイモンドさんがいる。

こうした攻撃のほとんどは防いでくれて、大助かりだ。

レイモンドさんに防いでもらっている間に、俺がゾンビの頭を吹き飛ばして倒すか、ジョーさんなどが首を刈って倒すかする。


間違っても、凍ったゾンビに炎系の魔法はダメだ。

一回炎で攻撃して、とんでもない悪臭にダメージを受けたのだ。

やはり、凍っていてもゾンビはゾンビだった……。



順調に第十一階層を抜け、十二階層へ入った。

ここもまた、氷の神殿のような造りになっている。


十一階層には、宝箱のようなものはなかったし、遺物のようなものもなかった。

この階層には、何かないのか敵を倒しながらいろいろなところを探すが、見つからない。


「凍ったゾンビが近づいてくる! 数は十。

それと、氷ガイコツが三!」

「レイモンド、先頭を頼む。

後は、いつも通りだ!

分かっていると思うが、凍ったゾンビに炎系の魔法はタブーだぞ!」

「「「おお!」」」


そして、戦闘が開始される。

レイモンドさんが、盾で魔物たちの攻撃を防ぎながらみんなを守り、その後ろから攻撃をして魔物を倒していく。


凍ったゾンビは、頭を吹き飛ばせば倒せるし、氷ガイコツは胸の中心にある赤い魔石を狙って倒した。

難なく倒した後、足元に宝箱が出現した。


「ジョーさん、宝箱です」

「開けてみよう。サレン、開けてくれ」

「はいはい、私に任せて……はい、開いたよ」

「相変わらず、早いな」

「この私に、開けられない宝箱はないさ。

それより、中身を確認しなくていいのかい?」

「そうだな、早速……」


ジョーさんが、宝箱を開けると中には、石板が入っていた。

A4サイズほどの石板だが、何が刻まれているのか確認ができない。

というか、読めないのだ。


確か異世界言語理解というスキルがあるはずの俺が、全く読めなかった。

ならば、これは言語が刻まれたものではないってことか?


「……これは、遺物として研究者に渡すとしよう。

ユウタ、収納しておいてくれ」

「はい、分かりました」


そうジョーさんに言われて、石板をアイテムボックスに収納する。

それから、俺たちは再び前進して、みんなとの合流を果たそうとした。



「そこの角から、氷ガイコツ十! 氷ゾンビ七が来る!」

数が多いな……。

レイモンド、頼むぞ! みんなも準備を怠るな!」

「「「おお!」」」


俺は返事をした後、すぐに銃のマガジンを外し弾数を確認。

すると、残りが少ないことが分かり、まだ何発か残っていたがマガジンを交換する。

そして、新しいマガジンを取り出し銃に装填。


俺の準備が終わった直後、角から氷ガイコツが出現し襲いかかってきた。

さらに、凍ったゾンビも混ざって出現し襲いかかってくる。


かなりの数だが、俺たちは一体一体確実に倒していく。

そして、残りあとわずかといったときに、サレンが叫ぶ!


「後方から、凍ったゾンビ七出現!

前方からは、氷ガイコツが出現した!」

「俺が後方へ行く!

レイモンドは前方を任せた! みんなはそれぞれで対処してくれ!」

「「「おお」」」


俺は、前方で戦い続けることにした。

ジョーさんが後方に移動後、角から出てきた氷ガイコツや凍ったゾンビを倒しきり、前方からの氷ガイコツに挑む。


銃のマガジンは、角からの魔物に対処したときにもう一度交換したばかりだから、まだ十分残っている。

襲いかかってくる氷ガイコツを、レイモンドさんの盾が防ぐが連戦が続いたせいで、防ぎきれていない。


ドンッ! ドンッ! と氷ガイコツの胸の赤い魔石を狙っていくが、数が多いためレイモンドさんに負担をかけている。

そしてついに、レイモンドさんが負傷した!


「グっ!」

「レイモンドさん!」


氷ガイコツの剣が、レイモンドさんの肩を刺したのだ。

これでは、盾を持つ力が弱まって防ぎきれない!

俺は、とにかく数を減らそうと、氷ガイコツを撃ちまくるが、なぜか数が減らない!


どうやら、氷ガイコツが次々と出現しているようだ。

いや、集まってきているといったほうがいいか。


前から後ろからと、氷ガイコツと凍ったゾンビが襲いかかってくる。

このままでは……。








読んでくれてありがとう。

これからも頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ