論理的な小悪魔(百合)
これは、とあるイカの塗り合いゲームで、二つ名で『論理的な小悪魔』を付けられることに気付いた作者が、思いつきで1時間で書いた作品です。
私は最近、ムラムラしている。
「せ~んぱいっ♡」
私は最近、とってもムラムラしているのだ。
「おはようございます、せんぱいっ♡」
原因は分かっている。
「せんぱ~い?どうしたんですかー?」
今、私の右腕に抱きついている後輩が、その原因だ。
「せんぱい、そんなに無視するなら…ちゅー、しちゃいますよ?」
「いや、ダメだから!」
「あ、せんぱいっ♡やっと返事してくれたぁ」
私が腕を引っこ抜こうとしても、こいつはそのあまりに魅力的で、暴力的までもある巨乳で、私の腕を誘惑してくる。
どうして高校1年のくせに、2年の私より大きいのか。それも大差を付けて。
「おはよう、愛依…」
「はい、おはようございま~す、せんぱいっ♡」
愛依は、同じ高校に通う1年下の後輩だ。
出会ったきっかけは、私が部長をする文芸部に入部してきたこと。
文芸部は、私しか部員がいない廃部寸前の部活だった。だから、新入部員が入ってきたときは、先輩から受け継いだこの部活が存続出来ると思った。めっちゃ嬉しかった。
私は、愛依に退部されると困るので、すごく優しく接した。
優しいというか、むしろ甘やかしてた。
文芸部の活動は月水金の週3回。私はこの日に合わせて、毎回お菓子や女の子に喜ばれそうなプレゼントを持っていった。もちろん、毎回違うものだし、お金がかからないように自作したりもした。
その結果がこれである。完全に、懐かれていた。
いや、ね、懐かれていること自体には問題はない。むしろ大歓迎である。
しかし、この現状は…問題しかない。
「せんぱいっ、今日こそエッチしちゃいます?」
「しないからっ!というか、通学路でそんなこと言わないでくれる!?」
そう、この後輩は、私にエッチを迫ってくるのだ!
文芸部の部室は、部室棟の端っこにある。
そして、隣の部室は、今年から廃部になったアウトドア部のものである。
さらにその隣は、こちらも今年から廃部になった茶道部のもの。
つまり、誰も近付かない、二人っきりの空間の完成である。
ここ数週間、後輩は私にエッチを迫ってくる。
しかもその誘惑は、日が経つごとに高度化している。
最近は、後ろから急に抱きついてきて、胸を私に押し付け、耳元で甘く囁いてくる。
本当にやめてほしい。胸が柔らかすぎて、私までふにゃふにゃになりそうになる。
というわけで、最近はこんな風に断腸の思いでお断りしていたんだけど…今日の後輩はひと味違うらしい。
「でもせんぱい…私に誘惑されるのを楽しんでますよね?」
「…なんのことかな?」
「例えば今日なんて。私が抱きついたとき、せんぱいの横顔がにやけてました」
「…そんなことない」
やっば、気を付けないと!
私は改めて、キリリとした顔を作る。
「あと、今もにやけてます」
「そ、そんなことない」
制服越しのおっぱい柔らけぇ…!何を食べたらこんなに柔らかくなるの???
「というか、せんぱいが私を断る理由なんか、ありますか?」
「それは、その、高校生として、清く正しく生きようと思って…!」
「高校生なんか、欲望まみれですよ。それに、せんぱいも全然清く正しくないです」
「なんでそんなこと言うの?泣いちゃうよ?」
「だって、せんぱいのスマホのロック画面、エッチなイラストでしたし」
「ぎくっ」
「ロック解除したら、エッチな画像が壁紙でした。3次元のリアルなやつです」
「ぎくぎくっ!な、なんでその事を…」
なぜ私のスマホの壁紙がエッチな画像ばかりだと知っているんだっ!
おかしい、これはおかしいぞ!
「これについては、入部初日に普通に見えました」
「ああああああ、私のバカッ!!!!」
死にたい!今すぐ死にたい!
じゃあ、つまりこういうこと?
この後輩は、私のスマホがエッチな壁紙だらけなのを知って、今まで生きてきたってこと!?
部活で顔を合わせる度に、
『あっ、エッチな画像を壁紙にしてるせんぱいだ』
って思ってたってこと!?
「うぎゅうあああああああ」
「せんぱい、大丈夫です。別にこんなことで軽蔑したりしません」
「ほ、ほんと…?」
「もちろんです。そんなスケベなせんぱいも大好きですよ」
「ありがとう…ありがとう!」
私はあまりの感動に、愛依を抱きしめる。
うおぉ、おっぱい柔らけぇ!!
「で、話を戻しまして。
そんなスケベなせんぱいですけど…女の子のことが好きな、レズビアンさんですよね?」
「…そ、そんなことないよ???」
「目を逸らしても無駄です。だって、エッチな壁紙は、全て女の子でした」
「ううううう、そうです、私は女の子が大好きなんですぅぅぅ」
うぅ…やっぱり死にたい…!
後輩に知られているなんて…!
「それに、せんぱいが読んでるマンガやラノベ、全て百合ものですよね?」
「う、バレてたか」
「というか、隠してるつもりだったんですか?部室に置きっぱなしにしまくってたのに」
「それは、それの…部員が入るとは思ってなかったから」
そうなのだ。だって、よく考えてほしい。
私みたいな地味なオタク女子が部長の文芸部に、誰が入りたいだろうか?
部員は1人だから、1対1は確定。しかも、オタクというレッテルまで確定するんだから。
愛依みたいな、巨乳で可愛くて、美少女で巨乳で、性格も良いおっぱいが大きい女の子が、普通入ってくるわけがない。誰だってそう思うし、私だってそう思ってた。
だから油断してたところはある。
よく考えたら、顧問の先生が来る可能性もあったわけだけど。
「女の子が大好きで、スケベなせんぱいが、私とのエッチを断る理由って、無くないですか?」
「やめて、そんな正論をぶつけてこないで…」
「正論って分かってるんですね。じゃあ、どうしてせんぱいは断るんですか?」
「それは、えっと…」
だって、愛依みたいな巨乳で可愛い後輩とエッチなんかしたら、そのエロすぎ…エッチすぎる肉体に溺れちゃいそうだから…!
というか、マジでおっぱい大きすぎるんだけど!反省して!!!
そんなに無防備な顔しやがって!こっちはどんなに我慢していることか!!!!!
「せんぱい。私とエッチすれば、私はせんぱいの彼女になります」
「…っ!」
「彼女になれば、毎日エッチし放題です。エッチし放題ということは、せんぱいの大好きな私のおっぱいも好きにし放題ということです」
愛依が、私に強く抱きつく。
うおおお!!!私の胸と愛依のおっぱいが合体してる…!すごい、私の胸が埋まっている…だとっ!?
「せんぱいがスケベなことも、おっぱいが大好きなことも、全部私は知ってますし、全部受け入れますよ?せんぱいが一言、『はい』って答えるだけで、私のおっぱい揉み放題です。ふふふ…私のおっぱい、直接触ってみたくはありませんか?」
「それはっ…!!!」
はい!触りたいです先生!!!だって、絶対柔らかいじゃん!!!私の手が埋もれるぐらい柔らかいだろうし、手がおっぱいに吸い付いたように離せなくなる未来が見えてるんだから!!!
「せ~んぱいっ♡私とエッチ、しませんか?」
「んっ///」
やめて!!!今この状況で、背伸びして私の耳元に近付いて、あまぁ~い声で囁かないで!!!押し倒したくなるじゃん!!!!!
「あはっ、せんぱいの顔、真っ赤ですよ?かわいい♡」
お前の方が可愛いから!!!!自覚しろ!!!!!
「…あ、もうこんな時間だ。せんぱい、学校行きましょ?」
「えっ…」
愛依が私から離れて、そんなことを言う。
えっ、嘘でしょ!?こんな状況で放置プレイ!?!?
私の中のえちえちエンジンに、完全に火が付いたんですけど????
今すぐ家に連れ帰って、1日中抱きたいんですけど?????
「ふふっ、そんな顔しないでください。せんぱいが今日、部活の時に、『エッチさせて』って言うだけなんですから♡」
「ま、マジですか!?」
本当にそれだけで、その大っきな大っきな、巨乳どころか爆乳に片足突っ込んでるおっぱいを、私の好きにしても良いんでしょうかっ!私、それが気になって、授業どころじゃないのですが!!!
「んー、どうでしょうか?その答えは、放課後に分かるかもですね…?」
愛依が笑顔でそう言った。
うおおおおお!!!!これは期待しても良いんですか!おっぱい揉み放題ですか!!!
「それじゃ、せんぱい。私、待ってますね♡」
愛依が、駆け足で私から離れていった。
うおっ、今スカートの中が見えた!
えっ!?!?!?あんな黒のエッチぃやつ穿いてんの???
じゃあじゃあ、ブラジャーも黒いエッチぃやつってこと????
これ、授業どころじゃないんですけど!!
私はその答えを知るべく、後輩を追っかけて走ることにした。
お読みいただき、誠にありがとうございました。
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この2人、放課後エッチしたんですかね?私、気になります。
ちなみに、作者の中では後輩が攻めです。せんぱいは、おっぱいに気を取られているうちに、好き放題される受けだと思っています。
スケベなせんぱいは、きっと性欲を持て余しまくってるので、せんぱいの事が大好きな愛依ちゃんにとっては、人生フィーバータイムだと思うんです。だって、エッチし放題ですから。
・せんぱい
せんぱい。スケベ。おっぱい大好き。スマホの壁紙エッチな女の子。文芸部の部長。地味なオタク女子(自称)。
・後輩
愛依。巨乳。恐ろしく巨乳。しかも柔らかいタイプの巨乳。論理的な小悪魔 (になってるはず)。部活紹介で知ったせんぱいの事を、初めから狙って入部した。せんぱいに負けないぐらい性欲旺盛。