弟はヤンデレ☆
おかしい。おかしい。
おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい
姉様が処刑されるなんておかしい。
あいつは幼い姉様を僕から奪った。その上、姉様という存在を本当に消してしまったんだ。姉様に会えないこの世界になんの意味もない…。
あぁ……そうだ…。やってしまおう。あいつをやって、僕は処刑される。
そうすれば姉様とおそろい…♪︎
もう一度姉様とも会える♪︎
あいつも来るって?大丈夫。あいつは地獄行きだよ
「クシュンッ!!」
幽霊もくしゃみするんだ…。というか出来るんだ…。んー…暇だなぁ。誰も来ないからなぁ。あ、そういえばさっきはレティアラの兄弟について話してたっけ。
えっと、レティアラには父と母、そして兄と弟がいた。父と母はあまりレティアラに興味がなく。ただただ躾をするのみだった。けど、兄と弟は違った。兄の名前はアロイス。アロイスお兄様はとにかく優しかった。厳しい両親の代わりに甘やかしてくれたっけなぁ…。レティアラの記憶だけど。弟の名前はノア。甘えん坊でとっても可愛かった!いつも姉様、姉様って言って後ろを着いてきてたっけ…。懐かしいなぁ。2人とも私が正式に王子の婚約者になってここに住みだしてからあまり会えなくなっちゃった…。私自身の兄弟でなくても、記憶があるので今でも2人は大好きだからね。……会いたいなぁ。
なんて感傷に浸ってるのも束の間。
ガチャ。
「!!!!!」
え?誰かが窓を開けようとしてる…?
まさか…泥棒?いやいやいや、王宮に盗みに入る泥棒って度胸ありすぎでしょ!?
とっとりあえず隠れなきゃ!毎度恒例、ベットの下!!
ギー…
窓が開いてしまったァ…。ちゃんと警備してないの??レティアラが住んでるところだしどうでもいいかって?………クソ王子めっ!!!!
あ…誰かが入ってきた。
んー…?たぶん…男っぽい…?
でも結構いい靴はいてるな…。良いとこの人みたいだけど…そんな人が何しに来たの…?
「ここが1番姉様の匂いが強い…。あぁ…姉様…。ここにいたんだね…。僕もすぐ行くよ…」
この声…!?ノア!?
待って。その前にすごいワードが出てきたぞ?匂い?ここ私臭いの?
そして私の所に行く?えっと…私は幽霊だから…。
「はやまっちゃだめぇぇぇぇ!!!」