プロローグ 当時最弱の男と最強の女の出会い
その時中学1年生だった僕はこう思った
どうしてこんな仕打ちを受けなければならないのか……
どうしてこんなことになってしまったのだろうか……
僕はただ普通に登校して普通に授業を受け普通下校するはずだったのだ……と
いつも通り登校し、いつも通り隠された上靴を探しいつも通りゴミ箱に捨てられた教科書を戻し授業を受けいつも通り掃除を押し付けられてから下校するはずだったのだ……
そう、僕は虐められているのだ……
理由などはない、ただ僕が無口でガリ勉野郎で、何も言い返さないし何に対しても無感情……そんな僕がいじめの標的になったのだ……
そして僕はある日反抗してしまった。
僕を虐めていたやつは僕に飽きたのか他の奴を虐めるようになった。
僕はその時ホッとした……だけど心の奥で何かがモヤモヤっとした……
なぜ僕のせいで他の人が傷つかなければならないのか
僕に飽きたからほかの人を虐めてる? なぜ? 自分が悲しむのはどうでもいい……だが、僕のせいでほかの人が悲しむのは嫌だ……
だから僕は反抗してしまった
そして僕は殴られ蹴られ叩かれた……
殴り終わって満足したのかいじめっこは帰って行った
僕は立ち上がり学校を出て、いつもの帰り道とは逆の夕日が見える方へ歩き出した……今思ってはなぜそっちに行ったのかは分からない、だけどそっちに行った方が良かったと思ったからそっちに行った。
そして今になって痛みがぶり返した……
痛かった……今までに無いぐらい痛かった……そうして僕はこう考えた……もう嫌だ……殴られたくない……強く……強くなりたい……強くなって……誰も傷つけない……そういう人間になるんだ……と
近くの海岸に行き浜辺へ座った
ポロリと涙が出た……この涙は多分悔し涙だ。何にもできない僕が悔しいんだ
──強くなりたいかい……?──
するとどこからかそんな声が聞こえた
……誰?
──んー? まぁ通りすがりの強いお姉さんだ──
……強いの?
──あぁ、めちゃくちゃ強いぞ! 所でなぜ君は泣いてるんだ?──
そして僕は一部始終を話した
──そうか、虐められていたのか、それで、そのことは親御さんには話したのか?──
……ううん、話してない、だって、僕には両親がいないから、去年、交通事故でなくなっちゃったんだ
──そうか、なら、私の所に来ないか──
……え?
──私が君を強くしてあげるよ──
……でも、こんな見ず知らずの僕を
彼女は俯きながら呟いた
──似ているんだ、亡くなった私の弟に──
……でも
──でも、じゃない、君は強くなりたいんだろう?──
……うん
──じゃあ、家においで……面倒を見てあげる……今日から君は私の弟だ──
また涙が出た……今度は悔し涙じゃない……嬉し涙だ!
──そうだ、まだ名前を教えていなかったね……私の名前は鬼嶋 鏡君の名前は?──
……僕は颯真……いや……鬼嶋翔斗だ!
これが俺……鬼嶋翔斗と鬼嶋鏡との出会いであり……この街……いや、日本一の強い男になる第1歩だった。
そしてこの物語は俺が1番強い男になり……
俺が地獄に落ちるまでの物語……
初めましての方は初めまして!
知ってる人はおはよう!こんにちは!こんばんは!
とっとこトム太郎です!
今回は初の学園ものということで何故か緊張しております。
誤字脱字があれは教えてください!
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