99 光らなくてもウルトラマン(セブン腕時計)
買ったのは、約1年前です。
ネット通販で、面白いものを見付けた。
ウルトラセブンの腕時計。
それの何が面白いのって言われそうだけど、アナログでね、文字盤がね、特殊なのよ。
12時の位置に「7」がある。セブンだからなんだけど。で、「1」の位置には「12」、「2」の位置に「5」と、てんでバラバラ。でも、これでちゃんと時間は正確に表示できるのだ。
時針はこのバラバラの数字のところにぴょんぴょん跳んで、分針は普通に1時間で1回転する。
普通なら「12時」と読む針の並びだと、この時計では「7時」だ。「7時」なら「6時」という具合。
「6時59分」だと、普通の時計で「7時」に見えるのに、「7時」になった途端に時針が動いて「12時」に見える。
たしかに、慣れないと時間が読めないよね。
これは、“ジャンピングアワー”という特殊な時計になっているの。
一般的なアナログ時計は、時針がゆっくり動いて、1時間の間に30°進むんだけど、この時計は、時針は普段は動かないで、1時間経つと同時に次の数字(たとえば「6」から「7」)にいきなり進むのだ。だから、ジャンピングアワー。
この時計は、電池で動くクオーツじゃなくて、ゼンマイで動く機械式。自動巻きっていう、手の動きでゼンマイを巻いてくれる方式だね。
で、数字の並びは、一見ランダムに見えて、ちゃんと法則がある。120°ずつ進むのだ。要するに、5文字分進むってわけ。
分針がてっぺん(普通の時計で「12」、こいつだと「7」)に到達すると、時針が一気に120°進むわけよ。
こんなん見付けちゃったら、欲しくなるよね。まぁ、男性用なんだけどさ。機械式って、どうしても大きくなるから、男性用が多いんだけどさ。
ウルトラセブン放送45周年記念で発売されたものらしい。それって、もう7年前の商品じゃない? なんで今頃新品が売られてるんだろう。しかも結構たくさんある。
お値段1万ちょい。機械式時計としては破格の安さだわ(機械式時計は10万円単位になるのが普通)。
これは、買いじゃないかしら。
本体がセブンの胸の鎧をイメージしていて、文字盤にはセブンのレリーフ、針はウルトラ警備隊マークの端、ベルトは赤いシリコンでセブンの腰の模様入り。
ちなみに、ウルトラQのものもあった。
こっちは、「12」の位置に「Q」があって、「9」を意味している。Qと9をかけてるわけだね。で、それぞれの数字には、その話数の時の怪獣(「1」なら1話登場のゴメス)のシルエットが描かれている。針はケムール人の顔と足、と、実はこっちの方が面白かったり。でも、ベルトがステンレス製なのよねぇ。あたしは金属負けするから、ステンレスの時計はつけられないのだ。普段はチタンの腕時計をしてる。
「ねぇねぇ天さん、面白い腕時計見付けたよ」
「ウルトラQは、なんかうるさいな。セブンの方がいいんじゃないか」
よし、OKが出た! これは買うしか!
もちろん、買うのは自分のお小遣い。天さんの許可は、“それつけてても隣を歩ける”という意味でしかない。許可が下りないと、一緒に出掛ける時には使えないことになってしまうのだ。う~ん、苦しい。
とにかく、一旦業者さんに質問しなきゃ。ベルトは劣化してませんか?って。
大丈夫だって。
よし、買おう! こんな時のためにこそへそくりはある!
0時59分から1時になる瞬間
「ほらほら天さん、セブンの時計~」
「時間読みづらいな~」
そりゃあ、ジャンピングアワーだからね。




