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96 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(バージョンアップ編)

 …そろそろバージョンアップを考えてもいい頃合いだよね。

 バージョンアップと言えば!


 「あ~っはっはっはっ」


 「なんだ、いきなり変な笑いして。

  気味悪いぞ」


 あ、天さん。


 「ごめん、つい。

  バージョンアップって言えばブレイダーだよねって」


 「だから、意味がわからないって」


 「ブレイダーっていうのは…「そっちはいいから、バージョンアップってなんだよ」


 「あ、うん。USBメモリのね、ティガの目も光らせようかな~とか、ライティングヒーローのウルトラマンの目も透明にしちゃおうかな~とか、そんな話」


 「何のことかよくわからんけど、要するにウルトラマンの話だな? また何か作るのか?」


 「じゃなくて、前に作ったものを改良しようかなって話」


 「ああ、だからバージョンアップか」


 「そそそ。さすがにガンガン新作作れるほど素材はないのよ」




 アルティメットルミナスとかもそうだけど、長期シリーズでは、最初期に発売されたものと後期…というか数年後に発売されたものでは、クオリティが違うことがよくある。

 アルティメットルミナスでいえば、最初に出たのはウルトラマンBタイプとティガマルチタイプだったけど、11弾で出たティガパワータイプと1弾のマルチタイプでは、足下の補助具とかルミナスユニットの挿入方法とかが変わっている。

 マルチは、立たせるための補助として、足下に赤い岩状のパーツをはめるし、ルミナスユニットは背中の板状の蓋を外して中に入れるけど、パワーは、足下の支えは透明な足形だし、ルミナスユニットは、ボディを上下分割してそこに入れるようになった。

 挿絵(By みてみん)

 この上下分割は、うまいこと塗装の切り返し部分で分割してるから、分割線が見えないようになってるの。マルチは、背中から見た時に、四角い分割線が見えるからね。

 挿絵(By みてみん)


 上下分割は、うっかり持ち上げるとコアファイターの分離みたいになっちゃうけど、飾る用のフィギュアとしては、レベルが上がっていると言っていいと思う。

 要するに、シリーズを売りながら、ユーザーの意見とか取り入れて改良していくわけよね。

 造形なんかもレベルが上がってて、同じウルトラマンでも、最初に出たBタイプはのぞき穴部分が大きくて四角かったりと、後で出たA、Cタイプよりクオリティが低い。いや、逆の言い方だけど、それだけレベルアップしたってことなんだけど。

 超合金魂みたいな超人気シリーズだと、最初に出たマジンガーZは、何度もリニューアルして、その時々の最高峰の技術を盛り込んでる。

 でも、一般的には、シリーズ商品で初期のものをリニューアルして再発売なんてことは稀だ。




 同じようなことは、あたしの改造シリーズでも起きてる。

 少しずつ経験を積みつつ、新しい小技を習得しながら続けてきたから、初期の改造品には粗が目立つようになってきてしまった。

 たとえば、USBメモリで最初に作ったアグレイターは、レジンでの造形技術の問題で、デキの悪さが目立つ。

 それから、これは粗じゃないけど、同じくUSBメモリのティガは、目が光らない。LED部分を銅線で延長かけたり2色に光らせたりといったことは、後で目とカラータイマー(青)が光るウルトラマンUSBメモリを作った時に思いついた技だからね。

 で、この時の、目もクリアで作り直すのを応用すれば、一昨年作ったライティングヒーローのティガとウルトラマンもバージョンアップできるはず。

 というわけで。

 父ちゃん俺はやるぜ!




 まずは、USBメモリ・アグレイターね。

 造形がまずいのは、シリコンで型を取ったから。100円ショップで買ったシリコンだからか、あたしの腕のせいなのか、シリコンで型を取ると表面がザラザラになる。

 これをおゆまるくんで型を取るだけで、表面が綺麗にできるはず。

 あと、レジンで無垢に作るんじゃなくて、中央のクリスタル部分を中空にすれば、綺麗に光るってことをエスプレンダーで学んだ。

 前のアグレイターをひっぺがして、新作に付け替える。

 今持てる技術の粋を凝らして、新生アグレイターの完成よ!

 挿絵(By みてみん)

    Before

 挿絵(By みてみん)

    After




 続いて、ライティングヒーローのティガね。

 こんなこともあろうかと、前に型を取るために外した目が残ってるから、ここから型が取れる。残念ながらウルトラマンの方は目を捨てちゃったから、現物から型を取らなきゃならないので後回し。

 型の表面に白のレジンを落として、あとは透明のレジンで作る。後でUSBメモリにも使うから、2個作る。

 で、目を入れ替えれば完成よ。

 元々ティガの目は、白っぽいところの裏から光らせてたから、あんまり印象が変わらなかった…。

 挿絵(By みてみん)




 次は、ライティングヒーローのウルトラマン。

 分解して、目を外して、おゆまるくんで型を取って透明レジンで目を作る。

 大した苦労もなく無事作業完了!

 挿絵(By みてみん)

   Before

 挿絵(By みてみん)

   After

 うん、順調順調♪




 いよいよ本命、USBメモリのティガよ。

 ちょっと不安なのは、分解可能な造りにしてたかってこと。

 改良する可能性は当時からあったから、接着はしてなかったと思うんだけど、ウルトラマンの方は確か接着したし、もしかしたらティガも…。

 ネジを外してみると、よかった、ちゃんと外せる。うん、先見の明があったね♪

 前に入れてたアルミホイル(目を明るくするため)と目のパーツを外して、新しい目を入れる。

 入れる…あれ? うまく入らない?

 折れた~~~~~!

 え~、目、作り直しじゃん。おゆまるくん、ウルトラマンの目を作る時に使い回したから、型取るところからやり直しだよ…。

 今日が晴れててよかった。雨だったら、何日作業が停滞したことか。

 目を作り直してる間に、電球色のLEDをハンダ付けしよう。


 挿絵(By みてみん)


 これもウルトラマンの時にやった作業だから、さくさく進む。

 まず、短い銅線を2本作って、両端をそれぞれ剥く。

 んで、電球色LEDの頭を切って短くして、足も短くする。短くした足に銅線をそれぞれハンダ付けして、(プラス)の方の足に印を付けておく。

 基板の青LEDの(プラス)がどっちか確認して、電球色LEDの銅線をそれぞれハンダ付け。直接電池から電流送ってみると、光った。よし、こっちの作業は終了。


 さて、目はできたかな?

 はめこんでみる。よし、今度は成功。基板をケースに戻して、ボディ前面にはめて、もう一度光るか確認しつつ位置を調整。よし、OK!

 ボディ背面をはめて…はめて…あれ? はまらない。なんで?

 見ると、首のところの突起が干渉してた。元々ライティングヒーローの目のLEDのショート防止に、首の中央に縦に板があった。こいつがLEDにぶつかってはまらなかったのね。カットカットカット。

 よし、はまった。

 これで、無事ティガのUSBメモリも目が光るようになったね。

 挿絵(By みてみん)

   Before

 挿絵(By みてみん)

   After



 「見よ!バージョンアップ完了!」


 「お前、今日1日工作してたな~」


 え、でも、朝、カレー温めたし、お昼うどん茹でたし、ちゃんとやることはやったよ? それ以外の時間を全部つぎ込んだだけで。

ブレイダー

 1990年放映の「超光戦士シャンゼリオン」後半に登場する謎の戦士ザ・ブレイダーのこと。

 「あ~っはっはっはっ! ザ・ブレイダー参上!」と言って戦闘に参加する。

 変身のキーワードが「バージョンアップ!」だったことから、梓はブレイダーを連想した。

 正体は、シャンゼリオンの仲間である速水克彦。

 速水は、本来シャンゼリオンになるべく訓練していた男だが、事故により暁がシャンゼリオンになってしまったため、助手に甘んじている。

 速水は、闇の種を食べてしまったことで、ザ・ブレイダーに変身する能力を得ており、梅干しを食べた後、「バージョンアップ!」と叫ぶことで変身する。

 笑い声と共にブレイダーのBGMと変身のメカニズムを説明するナレーションが流れ、戦闘中ずっと流れ続ける。

 ナレーションは、


 「闇の種を食べた速水克彦の肉体は戦士として生まれ変わった。そして、梅干しを食べることにより戦士としてのパワーが発現するのだ。闇の種に含有されていたダークグレタミン酸は、梅干しに含まれる塩分と結合して、速水克彦の血液の中を駈け巡る。そして、血液の中で練られていた血の第一物質が速水克彦の脂肪分によって分解されハイロミンと デジタミンに分かれるのだ。一方、デターミントは、リンパ液に結合してカチルダ酸と、ノヴァ粘液と、サルマドンと、マグールトドータミンを作り出す。この際、ノヴァ粘液は体温によって分解され消滅するが、その残滓がカチルダ酸に結び付いて核カチルダ酸に変化するのだ。そして、核カチルダ酸とサルマドンによって生成されたカッサノ蛋白質により、速水克彦はザ・ブレイダーであった記憶をなくすのであった」


というもの。あまりに長いので、途中を端折られることも多い。

 ナレーションにあるとおり、変身が解除されると、その間の記憶が失われるため、速水自身、自分がブレイダーであることを知らない。




ライティングヒーロー

 2013年発売の食玩シリーズ。1個300円。

 背中のボタンを押している間、目が光る。

 ウルトラマン、ティガ、ゼロ、ギンガの4種類が発売された。

 梓は、30回で、ティガとウルトラマンを改造してカラータイマーが青く光るようにし、38回でUSBメモリ・ティガを、45回でUSBメモリ・ウルトラマン(カラータイマー赤点滅)、65回でUSBメモリ・ウルトラマン(目とカラータイマー青が光る)を作っている。




父ちゃん俺はやるぜ!

 漫画・アニメ「巨人の星」の主人公:星飛雄馬の名台詞。

 そんなにしょっちゅう言っていたわけではないと記憶している。

 幼少期から野球の英才教育を受け、甲子園に行き、巨人に入団するほどの選手だったが、プロとしては一流に届かない選手だったため、魔球:大リーグボールを生み出した。

 …が、すぐに対応されるため、2号、3号と生み出し、利き手を壊してしまったという哀れな展開。

 続編で、右手投げに転向するも右手も壊してしまった。

 後に、別作品で、コーチとして巨人に残っている姿が描かれたとか。

 梓はスポ根漫画は苦手なので、原作も続編もみけん。

 最初のアニメは、なんだかんだで結構見ていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 目がーー 光ってますね バージョンアップでガイアとおもいきやそっち? みごとな攻撃 [一言] 外出自粛とはいえ一日中工作 うらやましい
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