67 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(USBメモリ・ベーターカプセル編)
USBメモリのLED部分そのものをいじれるようになって、あたしの選択肢は増えた。
USBメモリのアクセスランプといえば、青・黄緑・赤、という制約が実質なくなったのだ!
ふははははは…なんて悪者笑いしちゃいたくなるくらい嬉しい。
まだ具体的には思いついてないけど、これはつまり、市販のLEDにある色なら、どんな色にでもできて、しかも位置もある程度融通が利く、ということなのだ。
どういうことかと言えば、元々基板上にあったLEDの端子からコードを延ばすことで、基板に左右されない位置にLEDを置けるということなのだ。しかも複数可!
例えばガンダムのプラモの目をくり抜いて黄色のLEDを2つ仕込み、そこから銅線を引いて背面辺りにUSBコネクタが来るように基板を入れる。USB延長ケーブルで繋げば、タカラの勇者ロボよろしく目が点滅するガンダムUSBメモリのできあがりってわけ。
ね? 夢が広がるでしょ。
そんなわけで、今回あたしが作るのは、ベーターカプセル型のUSBメモリ。と言っても、ちょうどいいタネがあるわけじゃないから、ありものを流用してデフォルメっぽく仕上げる。
円筒型は、タネを探すのも難しいし、置いた時に安定しづらいから、楕円扁平のカバーのやつを使う。こいつは光んないけど、ケースだけ使うから問題なし。
で、ここに、表がLEDしかないような基板を持ってくる。
案外、中の基板は同じサイズってパターンは多いのよねぇ。
で、基板をパソコンに繋いで、LEDの端子に別のLEDを繋いで+と-の位置を確認する。元が黄緑のLEDだから、試す時も黄緑か赤のLEDじゃないと光んないから要注意ね。
次に、基板をパソコンから外して、端子を傷付けないようにLEDを砕く。これで、白のLEDでも光るようになるのよ。
もう一度パソコンに繋いで、白のLEDが光るか確認。OKOK、ちゃんと点くね。うん、眩しいよ。
あとは、白のLEDに、ちょうどいい長さの銅線をハンダ付けして、基板にハンダ付けすればいいね。
さて、今度はケースの加工ね。
先っちょの紐穴を削って広くして、ここをベーターカプセルの発光部にするつもりなのよ。
まず考えなきゃいけないのは、白のLEDをどれにして、どうやって入れるか。
“どれ”っていうのは、砲弾型かチップ型かってこと。
この前のUSBメモリ・スパークレンスで使ったチップ型は、まだいくつも残ってる。砲弾型も、太陽電池を外したLEDライトから外したのがいっぱいある。どっち使ってもいいのよ。
で、考えたんだけど、できれば砲弾型がいいって結論になった。
なんでかっていうと、使ってない時に透明だから。
チップ型だと、光ってない時にもろに見えちゃうからね。
砲弾型をそのままはめられるほどスペースはないから、先端をぶった切るんだけど、下手に切りすぎると光る本体が壊れちゃうから要注意。
と言いつつ、2つも失敗してしまった。3つめでようやく成功。
黄緑のLEDがあった場所の端子に銅線をハンダ付けして、光るかどうかテスト。
うん、光ったね。
じゃ、試しにケースをはめてみてテストっと。
…光んないじゃない。なんで?
ケースを外すと光り出したってことは、ハンダ付けが上手くいってなくて、角度次第で接続切れるとか?
色々考えて気が付いた。これ、密着させるとショートするんだ。
表面にはLSIとかついてない基板を選んだけど、パターン配線は剥き出しだものね。こういうとこ、やっぱり難しい。
基板の配線部分にテープを貼って絶縁したら、無事光るようになった。
「ねぇねぇ天さん、ほら、これに色塗ってベーターカプセルにしようと思うの」
「目に悪そうな光だなあ」
そう、これ、かなり眩しく光る。光るとこには透明なカバーを作るつもりだけど、それでもきっと、かなり眩しいだろう。
でも、いいのだ。
だって、ベーターカプセルだから。
地底人が眩しくて死んじゃうくらい眩しいのだ。直視注意!
ケースを閉じたら、LEDの周囲に、というかベーターカプセルの発光部分風にするためのカバーを作る。
レジンを薄く固めたのを置いて、更にレジンでケースに固定して。
縁取りを銀で塗って、模様を黒で塗って。本体色はクリーム色かグレーだけど、手持ちにいい色がないから、とりあえず白のままでいいか。
あとは、ボタンだよね。
一応、ここは突起が欲しいな。
直径2~3mmの円柱、ね。
「……というわけなんだけど、何か思いつくものある?」
夕飯の時に天さんと翼に振ってみた。
「お得意のレジンで作るのは駄目なのか?」
天さんは、あたしが割となんでもレジンで作ってるの見てるからなぁ。
「綺麗な円柱をレジンで作るのは難しいのよ。少なくとも、あたしには無理ね」
「ボールペンの芯は?」
翼からの提案。たしかに、ボールペンの替え芯なら加工もしやすそうだし、太さも色々あるけどね。
「いいけど、そのために替え芯1本犠牲にするのは、いい気分じゃないよ」
「俺、使い終わったの、いくつかあるよ」
そっか!
翼は、ボールペンをやたらと持ってて、時々あたしに替え芯を買ってくるよう頼んでくる。その時、「これと同じのを○○色」って頼み方をするから、使い終わった替え芯のストックがあるのだ。
端っこちょっと切ったくらいなら、同じ替え芯を探せるから、困らないよね。
「ナイスよ、翼。後でちょっと切らせて」
そんなわけで、替え芯の端っこを切って、瞬着でくっつける。
頭のとこには、レジンで軽く盛り上げて、穴を塞いでボタンっぽくして。
USBメモリ・ベーターカプセルの完成で~~す!!
色々と荒いけどね。本体には色塗ってないし。
ベーターカプセル
ハヤタがウルトラマンに変身する際に使う懐中電灯型のアイテム。
ウルトラマンがどこかに持っていたもので、変身後もどこかに携帯していたらしく、ゴモラとの戦いで落としている。
最終回でゾフィーが使ったのは、ウルトラマンのものではなくおそらく自前で、多分、みんなが持っているという設定だったものと思われる。
撮影用のプロップには、本当にフラッシュ機能があったそうで、そのせいかかなりの太さがある。
30代以上のウルトラマン好きで、ペンライトなどをベーターカプセルに見立てて遊んだことのない人、眼鏡を「ジュワッ」と言いながらはめたことのない人はいないだろうくらいの定番アイテムである。
タカラの勇者ロボ
1990年放映の「勇者エクスカイザー」から始まる、タカラがスポンサーのロボットアニメシリーズ。
シリーズ初期は、宇宙からやってきた精神生命体が地球の車などに憑依して変形ロボになっていた。
その後のシリーズでは、主人公が操縦するロボットなども登場するが、人が操縦しないロボット達は、しゃべる時に目が点滅することが多い。
口が動かないため、車の時はヘッドライトの、人型の時は目の点滅で、しゃべっていることを表現している。
ガンダムのプラモ
あくまで例として挙げているだけだが、要するに、目が光って様になればいいレベルの話であり、梓はギャバンかシャリバンの顔に仕込んで目が光るのもアリだと考えている。ただし、コンバットスーツの目の点滅は、機能異常の表現なので、その点を気にして例には出さなかった。
地底人が眩しくて死んでしまう
「ウルトラマン」22話「地上破壊工作」において、地底人がハヤタを捕らえて洗脳する。
ハヤタを洗脳すれば、ウルトラマンを自由に操れると考えてのことだったが、ウルトラマンの意識はハヤタのそれとは別に存在していたため、計画は失敗した。
その際、ハヤタがベーターカプセルを焚いた瞬間の光で、地底人は苦しみ壊滅した。梓はそのことを言っている。
ただ、シーンとしては、地底人たちが光に照らされて「うわぁぁぁぁ」と悲鳴を上げて後退していくだけなので、光のせいで死んだのかは不明。
どのみち、出現したウルトラマンが天井をぶち破って地上に向かったため、瓦礫に潰されて死んだはず。




