65 松平
先日話題になった「ドコモ口座」が「ドコモロ座」に見えたり、ね♪
「…大工?」
スケジュール帳の殴り書きを読んで、一瞬フリーズした。
大工ってなによ? あたし、この日、そういう系の人と会う予定なんてあった? いやいや、そもそもあたし、アポを職種でメモったりしないよね。
会社名とか個人名とか、ちゃんと書かないと後でわかんなくなるもの。
うん、現在進行形でわけわかんなくなってるけどさ。
あたしは、字が下手な上に、メモを殴り書きで書くから、後で解読に手こずることがままある。
自分で書いた字が自分で読めないなんていう、笑い話にもならないこともしょっちゅうだ。
小説の原稿なんかは、前後の文脈なんかもあって困ることはないんだけど、問題はお仕事の方なのよね。
電話しながら取ったメモは、その後リライトが必要だ。記憶が新しいうちにちゃんと書き直しておかないと、本気でわけがわからなくなる。
まぁ、書き直す時に頭の中を整理できるから、全くの無駄ではないんだけど。
さて、それでこの「大工」だけど。なんだろう?
ポク、ポク、ポク、チーン!
これ、「大工」じゃなくて「在」だ! 「在席の要あり」ってことで書いたんだね! うわ、恥ずかしい。2文字じゃなくて1文字じゃん。横に広くて、2文字みたいに見えたよ。
よく見ると、「工」じゃなくて「土」って、ちゃんと突き抜けてるよ。
なんだろ、ネットでよく見る「タヒね」みたいなの、素でやっちゃったよ。
「コッペパーノ」とか、そりゃ、ネタとしてはよくやるけどさぁ。素でボケかますのって、はずかしいなぁ。
「コッペパーノ」というのは、鷹野家だけで通じるネタで、近所のスーパーで売っているパンのことだ。
翼が割と好きで、たまに買うんだけど
「お母さん、コッペパーノ買ってきて」
とかいう感じで使う。
たしか、コッペパンを横で上下に割る感じで切れ目を入れて、マーガリンを塗ってあるんだったと思うけど。
これのパッケージには、大きく「コッペパン」と書かれているんだけど、ゴシック体で、しかも「ン」の「ヽ」が「-」になってるから、「ーノ」に見えるのだ。
それで、あたしが「コッペパーノ」って言ったら、それが定着した。特に商品名もなかったので、個体識別の役に立ってはいる。
そういえば、昔、「まつだいら」ってのが雑誌で流行ったっけ。
昔、「ファンロード」っていう読者の投稿コーナーをメインにした雑誌があって、そこで、その雑誌に連載を持っていた漫画家さんとファンの座談会みたいなのがあって。
ファン代表の人が、寄せられた質問ハガキを読んで、漫画家さんが答えるって形式だったんだけど、代表さんが
「まつだいらだと思いませんか?」
って言って、
「なんですか、まつだいらって」
と漫画家さんが聞き返したんだよね。
代表さんはハガキを読んでるだけだから自分でもわからなくて困ってたら、脇からハガキを見た編集さんが
「それは“不公平”だよ、君」
って突っ込んで。
「不公」がくっついていて、「松」に見えたってオチなんだけど、文脈からわかりそうな流れだったなぁ。
普通なら、こういうミスは雑誌に載せないでカットしちゃうんだろうけど、面白かったからわざわざ載っけたんだろうね。
その後、その雑誌ではしばらく「そういうの、松平だと思う」みたいな使われ方してたっけ。
うん。自分でも、読み方に詰まるようなメモは書くまい。
ポク、ポク、ポク、チーン!
1975年から放映のアニメ「一休さん」で、一休がとんちを使い、妙案を閃く際の効果音。
たぶん木魚とおりんの音をイメージしている。




