63 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(USBメモリ・スパークレンス編)
さて、どうしよう?
アグレイター、エスプレンダーと、光る変身アイテムUSBメモリを作ってみたけど、次のネタがない。
いや、やりたいことはいっぱいあるのよ? 実際に作れるところまで来ていないってだけで。
例えば、スパークレンスとリーフラッシャーの光るUSBメモリを作りたいとは思ってる。
ガイアとアグルがあるのに、ティガとダイナがないっていうのは、バランスが悪いもんね。
そりゃ、作りたいよ。作れるもんなら。
問題点は2つ。ああ、究極的には“タネがない”ってところに統合されちゃうんだけど。
つまりね、
1 スパークレンスとリーフラッシャーの型がない
2 アクセスランプが白く光るUSBメモリがない
ということなのよ。
あたしは、フルスクラッチでスパークレンスだのリーフラッシャーだの造形できるほどの腕はない。
なので、アグレイターとか作る時は、プライズのキーホルダーから型を取ってレジンで複製したわけなんだけど、困ったことにこのシリーズにはどっちもないのだ。
ウルトラマン系のアイテムって、最初にウルトラマンとティガがラインナップされることが多いんだけど、なぜかこのキーホルダーだとティガが(ダイナも)抜けてるのよねぇ。
メタルチャームには両方あるけど、サイズ的に小さすぎて合わない。
スパークレンスについては、ボールチェーンマスコットに使えそうなサイズのがあるなぁ。カバーと発光部が透明だから、そのまま使えそう。
…やってみようか。
あ、でも、アクセスランプの白いUSBメモリって、そもそも存在してないのよねぇ。
あたしが知ってる限りでは、USBメモリのアクセスランプは、黄緑、赤、青の3色だけだ。あ、いや、もしかしたら車型でアクセスランプがヘッドライトになってるUSBメモリだと白いかもしれないけど、1個3千円とかするからなぁ。
まぁ、スパークレンスの商品も黄緑のLED使ってるし、それ準拠って手もないわけじゃないけど、やっぱり白く光らせたい。
この前、LEDを赤から青に換えた百均のSDカードリーダーなら、白にできるかなぁ。
思い立ったが吉日! レッツトライ!
…結論。失敗。
LEDの交換は簡単だったけど、点かない。どうやら、青のLEDを外すためにハンダ溶かした時、プリント基板の銅板も一緒に剥がれちゃったみたい。これだから安物は…。
このタイプのSDカードリーダーって今、店頭から消えてるから、どうしようかなぁ。
USBメモリのLEDからも電源って取れるんだよね。この前、目とカラータイマーが光るウルトラマンのUSBメモリ作ろうと思って、青く光るUSBメモリのLEDから分波させて電球色のLEDも光るようにできたじゃない。あれ、応用できないかなぁ。
問題点は、黄緑のLEDが優先的に光るから、黄緑がある限り白は光ってくれないことか。かといって、チップ型のLEDを基板から剥がすのは大変そうだよねぇ。
黄緑のLEDを壊す、か?
端子を生き残らせてチップだけ壊せば、端子から白のチップ型LEDに繋いで光らせられるよね。
問題は、白のチップ型LEDをUSBメモリのケース内に収まるようにハンダ付けしなきゃならないってことかぁ。
よし、こんなこともあろうかと用意してあった百均の卓上ライトからチップ型LEDを外してみよう! 3つも付いてるからなんとかなるでしょ。
…結論。なんともなりませんでした。
これ、基板の上に板状に端子を敷いて、その上にチップ型LEDを乗っけて、プラスチックか何かでカバーしてるだけなんだね。
ハンダごて触れさせて端子をくっつけてるハンダを溶かしても、LEDが外せない。
カバーをつまむと砕けちゃう強度だし。3つとも砕けちゃった。
じゃあ、基板ごと切り取って使おうか。
今回の3つだと、基板の形からして切り取れなかったけど、切り取りやすい形のやつもあるだろうし。
てなわけで、百均の懐中電灯で、面で照らす機能付きのを買ってきたよ~。実際には、面で光るんじゃなくて一列に並んだチップ型LEDの光を拡散してるのだ。
ここから、LEDを1個切り取る。ちなみに、ホビーショップとか行けば、チップ型LEDも色々売ってるんだけど、百均で買うのはコスパがいいから。いや、普段はそのためだけに買うことはしてないんだけどね。前に買ったのを流用するとかがメインで。でも、100円でLED9個とか手に入るのは、かなりお買い得よ。ああ貧乏性。
さて、工作といこうか。
まず、USBメモリの黄緑のLEDの+と-の端子を確認する。コネクタ側が+ね。
黄色く囲った部分がLED
次に、ニッパーでLEDチップを削り取る。端子を傷付けないよう、要注意ね。
そしたら、この状態でパソコンに繋いで、白のLEDを端子に触れさせてみる。よし、光った! あたしってば天才!
予想どおりだね。
あとは、白のチップ型LEDに銅線をハンダ付けして、その銅線をUSBメモリの端子んとこにハンダ付けする。
この状態で、またテスト。OK、光るね。
「ほらほら翼、白く光るUSBメモリだよ」
「ハンダ付けしてんのはわかるけど、なんでそんなことしてんのかわかんないんだけど」
「アクセスランプが白いのってないんだよ。だから作ったの!」
「…なんで?」
そーか、翼はUSBメモリなんて、あたしがあげた光らないやつしか持ってないんだった。
「だから、スパークレンスを光らせるんだよ」
「何のために?」
「だから! 漢のロマンなんだってばぁ!」
ぬう。これだから、漢のロマンがわかんない奴は…。
気を取り直して。
今度は、USBメモリのガワのLEDの辺りに穴を開ける。
で、スパークレンスのボールチェーンの留め具を外した穴にレジンを流し込んで埋めて、裏側を平らになるように少し削って接着する、と。
ちょ~っと取って付けた感があるけど、USBメモリ・スパークレンス、完成で~~~す!!
光らせたところ
この手法なら、ベーターカプセルやウルトラバッジだって作れるんじゃない? 素材さえあれば、だけど。
つうか、その前にリーフラッシャーのタネ探さなきゃ!
スパークレンス
ウルトラマンティガの変身アイテム。
ダイゴが石像と一体化してティガになった後、変身を解いたら懐に入っていた。
レンズ部を透明なカバーが覆っており、変身の際はカバーが開いてレンズ部が輝く。
レンズ部周辺はカラータイマーの、カバーは胸のプロテクターの意匠になっており、胸の前にスパークレンスをかざして変身した際には、スパークレンスがティガの胸部に変化していくという演出もあった。
リーフラッシャー
ウルトラマンダイナの変身アイテム。
アスカが初めてダイナになった後、変身を解いたら持っていた。
ダイナの顔を模した石のような外見で、変身時には、上部中央部分が起き上がって輝く。ここがダイナの額の部分に相当するデザイン。
石のようだが、海に浮かぶくらいには軽い。
エスプレンダー
ウルトラマンガイアの変身アイテム。
我夢がガイアのカラータイマーを模して自分で作った。
ガイアになるための赤い光を入れておくための入れ物で、本物には、ギミックは全くなく、本当にただの箱。
アグレイター
ウルトラマンアグルの変身アイテム。
藤宮が自分で作ったと思われる。ブレスレットになっており、右手首に着けている。
アグルになるための光を入れておく箱だが、変身時には、ウイングが開き、半回転して上下が入れ替わるギミックがある。おそらくは藤宮の趣味。
アグルの光を我夢に託した後は空箱になっていたが、新たなアグルの光を受けて復活した。
ボールチェーンマスコット
多分、ティガ放映当時の1996年にガシャポンで出ていた物と思われる。
ティガのフィギュアやスパークレンスに、自分の名前を書くためのネームプレートが付いている。多分、対象は幼稚園児で、自分の持ち物に名札をつけるアイテム。
梓は、これのスパークレンスを持っているが、使い途に困っていたので、今回の工作のタネに使った。
未開封だったため可塑剤が気化してベトベトになっており、今回、洗剤で洗いまくってべたつきを落とす羽目になった。
メタルチャーム
円谷のショップM78でだけ売っているブラインドボックス式のウルトラ変身チャームコレクションのこと。
梓は、これのリーフラッシャーとウルトラバッジ、アグレイターを持っているが、いずれもUSBメモリのタネにするには小さい。
ベーターカプセル
ウルトラマンの変身アイテム。
ハヤタがウルトラマンと一体化した際に渡された。「使うとどうなる?」「ふっふっふ。今にわかる」と、非常に不安感を煽る渡され方をした。それで使ったハヤタは、素直だと思う。
懐中電灯に似た形をしているため、懐中電灯やマグライトを手にして変身ごっこをしなかった男の子はいなかったのではないかというくらいのアイテム。
ウルトラマンは、これをどこかに携帯しているらしく、1話でハヤタに渡したり、ゴモラとの戦闘中に落としたりしている。
ウルトラバッジ
ウルトラマンタロウの変身アイテム。
東光太郎が緑のおばさん(実はウルトラの母)に渡されたもので、タロウと一体化した際に変身アイテムとなった。この辺の順番はわかりにくい。
光太郎の服の左上腕に着けており、ポーズと共に「タロウ~~!」と叫んで掲げると変身する。
さすがに和服の時は腕に着けておらず、どこからか取り出していた。
梓は、幼い頃、ボール紙で作って安全ピンをテープで貼ったものを腕に着けて遊んでいたが、変身の前には安全ピンを抜けるようにロックを外しておく必要があり、かつ、ロックを外しっぱなしで遊ぶと自重で落ちてしまうことから、本物は“変身する時にピンが自動で外れる”のだと信じていた。
純真だったなぁ。
 




