49 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(BGMヒーローズ・メビウス編)
今回は、第9回で少し触れたメビウスの改造です。今回は第49回。改造するまでに実に1年半掛かりました(^^;)
ついにこの時が! この時が来たのよ!
あたしの目指す究極のウルトラマンフィギュア、その1つのあり方。
BGMヒーローズ・ウルトラマンメビウスは、目とカラータイマーが光るし、カラータイマーが点滅して点滅音も鳴る、しかも造形は放送当時に本物のアクターが着ているスーツを3Dスキャンしたっていう、正にホンモノそのもの。そりゃ、背中にスイッチやスピーカー用の穴なんかがあるけど、そんなのは小さな問題よ!
このメビウスの欠点は、目が黄色に光ることと、カラータイマーが緑に光ることくらいなのよ。
1年半以上前に手に入れて、分解しようとしたけどできなかったっていういわく付きなんだけど。なぜか、足首で引っかかったのよね。でも、その時、内部の構造はある程度覗けたわ。
1つのLEDで緑と赤に光るタイプのLEDが入ってる。調べてみたら、三極型っていうらしいんだけど、普通のLEDは端子(電線)が2本なのに対して、3本生えてるのよね。-端子は1本を共通で使って、緑用の+と赤用の+が1本ずつ生えてるってわけ。同じ砲弾型レンズの中に入っているから同じ場所で光ってくれるってわけよ。
このメビウス自体を調べたわけじゃないんだけど、三極型のLEDでは、一列に並んだ3本の足の真ん中が-らしいから、多分こいつもそうだと思うんだよね。
つまり、左右どちらかが緑の+端子、もう片方が赤の+端子、と。
これを青と赤に光るように改造する場合、方法は2つ。
1つ。青と赤のLEDをそれぞれ用意して、それぞれの端子を基板の-用の穴に通す。
基板の穴は、足2本くらい簡単に通るはずだから、さして困らずに工作できるはず。
ただし、LEDが2つになるってことは、左右に並べるにせよ上下に並べるにせよ、青と赤で光る場所が多少ズレることになるから、綺麗に光ってくれるかどうかわからない。
2つめの方法は、青と赤の三極型LEDを買ってきて、それを繋ぐこと。
足の幅とか同じじゃなかった場合、多少工作の難易度が上がる可能性があるけど、そう大した問題にはならないはず。
この前、SDカードリーダーのアクセスランプのLEDを取り替えた時は、基板の穴がハンダで埋まってるのを溶かしながら足を通すのが大変だったけど、ちゃんとやれたしね。
どちらかというと問題は、青と赤の三極型LEDが手に入るかどうかね。あたしの行きつけのホビーショップには売ってないから。
ネットで探すこと数か月、ようやく手頃なのを見付けて手に入れた。
50個入りとか、どう考えても使い切れそうにないけど、仕方ないわね。
さて、材料は揃ったわ。
次は、どうやってボディを外すかね。
トリプルサウンドでも足首が外れにくいのがあったし、直接-ドライバー突っ込んでテコの要領で外せるといいんだけど。
…なるほど。読みが間違ってたわけか。
これ、足首はスネに固定されてなかったんだわ。足首を引っこ抜けばよかったのね。
足首に差し込まれてたスネの先端にもネジがあったなんて。道理で外せないわけよねぇ。
ようやくボディパーツが外せたわ。
次は、LEDのどっちの足が緑かの確認ね。ここを間違えると、普段は赤く光ってて青く点滅するカラータイマーになっちゃう。
基板の上のLEDに、裏側から電流を流してみて、と。右胸側が緑ね。よし!
ハンダごてで、3本の足それぞれのハンダを溶かしながら、ゆっくりとLEDを抜いていく。面倒だけど、LEDを壊さないように、ハンダがよそにくっついてショートしないように、慎重に。
よし、抜けた!
次は、青と赤のLEDの足をいい長さに切って、青を右胸側に差し込む。
前のハンダが基板の穴を塞いでるから、さっきと逆に、ハンダを溶かしながら少しずつ足を埋めていく。固定ができたところで、電池を入れて光るか確認する。作業の熱で電池に悪影響がないよう、作業中は電池を外しているのだ。
よし、青も赤もOKね。
じゃあ、組み立て直して、と。
究極のウルトラマンメビウス、完成で~す!
ホントは、目の方ももう少し白っぽく光るようにしたいんだけど、このメビウス、頭部は接着だか一体成形だかで、外せないのよねぇ。
しかも、目のパーツも黄色いビニールっぽい素材だから、上手く取り替えるのは難しいし。
なので、これはここまで。
いずれ、またいい方法を思いついたら、なんとかしてみよう。
さぁ、夕日を浴びて佇むメビウスを撮らないとねぇ。
ということで、夕日を浴びる新マン(ハイパーウルトラマン)と一緒に撮ってきました♡
さぁ、次なる計画は、ジャンボソフビ改造による究極のウルトラマン&ウルトラマンティガよ!
目とカラータイマーを光らせるだけじゃない、スイッチを入れた時に変身音、スイッチの切替でカラータイマーを青→赤点滅させて、なおかつ点滅音も鳴るものを作ってやるんだから!
使えそうな電子部品は準備してあるから。後は切替回路の構築と、基板やスピーカーの固定方法を考えなきゃ。
あ、その前に、あのウルトラマンのソフビって、ちゃんと中身空洞なんでしょうね。
BGMヒーローズ・ウルトラマンメビウス
2006年の「ウルトラマンメビウス」放送当時に発売されたフィギュア。
腕と首が回るだけだが、3Dスキャンで、実際にテレビで使用されているスーツ(中身も本物)から型を取っており、造形は正に本物そっくり。
ただし、光る以外のギミックは結構とんでもない、
Aモード←→OFF←→Bモードのスライドスイッチと、押しボタンがあり、Aモードにすると、目とカラータイマー(緑)が光り、主題歌の
「悲しみなんかない世界 愛を諦めたくない どんな涙もかならず乾く」
の部分のみが9回も繰り返し流れる(約2分)。
そして、唐突に「ウルトラマーンメービウース ウルトラマーンメービウース」と主題歌が終わり、メビウスの悲鳴と共にカラータイマーが赤点滅して点滅音が鳴る。そこから一定時間内に背中のボタンを押すと光線発射音と飛び立つ音が、押さないでいるとやられた声がして、目とカラータイマーが消灯して終了。
Bモードだと、目とカラータイマー(緑)が光り、押しボタンを押すごとに音声が鳴り、数回鳴らすうちにカラータイマーが赤点滅して点滅音が鳴る。
「カラータイマーが青に光れば、究極認定したところ」と第9回で書いたのが2018年11月で、既に1年半経ってしまったが、梓は三極型LEDを入手したりと、準備を続けていた。
装填トリプルサウンド
2000年にティガ・ダイナ・ガイアの3種が発売された。
防衛隊の銃・変身アイテム・ウルトラマンフィギュアの3点で構成される。子供向けのはずだが、造形レベルはとても高い。
ウルトラマン単体では背中のボタンを押すと声が出るだけであり、3点揃ってはじめてギミックが成立する。
ギミックは、当時バンダイが力を入れていた赤外線によるリモコン操作となっていて、フィギュア頭部には赤外線受信部があり、透明な目を通して受信するようになっている。
フィギュアの足首はボディ前面の回転軸に接続されており、梓はメビウスも同じ構造だと思い込んでいた。
使えそうな電子部品
「サウンドコレクションシリーズ ウルトラマン」から外した基板のこと。
バンダイの商品検索でも引っかからないが、おそらく2002年頃にバンダイが発売していたものではないかと思われる。少なくとも梓はウルトラマンとティガを入手しているし、ネットの動画でコスモス(エクリプスモード)もあったので、この3種類は確実にある。
プラスチックのボディに、針金入りのゴムの腕というアイテムで、可動は腕の回転と針金による曲げのみ。スライドスイッチと押しボタンがあり、スイッチを入れるとカラータイマーが赤点滅しつつ変身音が鳴る。ボタンを押すとかけ声が出る。
カラータイマーは青くは光らないが、ウルトラマンを仰向けにするとカラータイマーが赤く点滅しつつ点滅音が鳴り、うつ伏せにすると飛行音が鳴るという優れもの。
これは、頭部内に傾きを感知するスイッチが入っているため。
梓は、この頭部のスイッチから赤点滅の回線を新しく用意したスライドスイッチ(サブスイッチ)に繋ぎ、もう片方を青く光るLEDに繋いで、メインスイッチをオンにすると変身音が鳴ってカラータイマーが青く光り、サブスイッチで青から赤点滅(音付き)に切り替えられないかと企んでいる。
ちなみに、梓はこの商品をいずれもジャンクで手に入れたため、腕が腐っていたり足が折れていたりしていた。特にウルトラマンはボロボロで保管できる状態ではなかったので、電子部品だけを外して取っておいた。ティガは、ボディの損傷が比較的軽かったので、両手両足首がない状態で残してある。
なお、ティガの方は、ボディはトリプルサウンドと同じ型を流用しているようで、顔面が透明パーツでなく、ボディ前面と一体になっているほかは外見上はそっくり。ただし、トリプルサウンドに比べ基板が小さく、電池も2本と少ないことから、内部構造はかなり異なっており、取り外した基板をトリプルサウンドのボディに移植するのは難しい。
ジャンボソフビのウルトラマン
中古で手に入れたもので、バンプレストのプライズ品。
梓が年末に飾っていたウルトラマンの中で、つまり梓が持っているウルトラマンのフィギュアの中で、一番大きい。
妙に重かったり、腰のところが固かったりするので、梓はもしかしたら腰で接着されていたり、中に何か詰め物でもされていたりするんじゃないかと心配している。