42 頑張れCORONA!
この前、どこかで“今、コロナって言って太陽のコロナを連想する人はいない”って話を聞いたので、夕飯の時に話に出してみた。
「今さぁ、コロナって言われて太陽思い出す人いないんだって話を聞いたよ」
「まあ、新型コロナ一色だからなあ」
割と素直に納得した天さんに対して、翼は
「でも、コロナウイルスって、太陽のコロナに似てるからそういう名前なんだろ?
おかしくね?」
なんて冷静なツッコミ。お母さんは嬉しいぞ。
後で調べたところでは、コロナウイルスっていうのは、元々はウイルスの周囲の突起がコロナに似ているから、そう名付けられたらしい。
太陽のコロナも同じ由来。
つまり、太陽のコロナに似ているからじゃなくて、同じ由来で名付けられただけらしい。
「でもさ、CORONAは大変だよなあ」
天さんの言う「CORONA」というのは、新潟県三条市に本社がある暖房機器メーカーだ。
ストーブとかファンヒーターとか給湯器とかを作ってるとこで、全国規模の企業のはず。
「そういえば、最近CM見ないねぇ」
「やっぱ名前のイメージがなあ」
「加藤茶なんか、“コロナが憎い”まで言ってるしねぇ」
たまたま同じ名前だからってだけで、なんかイメージ悪くなりそうで悲しいよね。
もちろん、加藤茶が憎いと言ったのはコロナウイルスなんだけど、端的に言葉だけ取り上げれば「コロナ」になる。
必ずしも企業イメージと直結するわけじゃないけど、もし今CMで「コロナの新型給湯器!」とか言ったら、ウイルスを連想する人が出そうで、とてもCM流せないよねぇ。
「あたしとしては、コロナって言われるとコロナの聖闘士が出てくるんだけどさぁ」
「何それ知らない」
「知らなくていい。どうせ聖闘士星矢の関係だ」
「さっすが天さん、わかってるぅ♪」
「星矢は見てたからな。
でも、コロナの聖闘士は知らないぞ」
「あれは映画だからね。知らなくて当然だよ。
そういえばCORONAってさぁ、昔はウルトラマンの出てくるCM作ってたんだよねぇ」
「ああ、そういやそうだな。
あれ、なんでだったんだ?」
「ウルトラマンコスモスって、フォームチェンジするんだけど、その中にコロナモードってのがあるのよ。
それで、CMにコロナモードのコスモス出してたの。コスモスが終わった後は、ウルトラマンとセブンになっちゃったけどね」
「やっぱウルトラマンが絡むと詳しいな、お前」
今、色んなところで色んな職種が苦しんでる。風評被害とはちょっと違うけど、CORONA、がんばれ!! みんな、がんばれ!!
聖闘士星矢
1985年12月から週刊少年ジャンプで連載された漫画。1986年10月からはアニメも放映された。
聖衣という鎧を身に纏い、女神アテナを守って戦う聖闘士の物語。
88の星座に対応しており、主人公はペガサス座の聖衣を纏う。
聖衣は、通常時はモチーフとなった星座の形のオブジェ状に組まれている。
原作序盤では、オブジェ状態からパーツを1つずつ手で外して装着していたが、アニメではオブジェからパーツがバラバラに飛んで来て自動装着される演出となったため、原作もそれに倣うかたちになった。
アニメ化に際し、商品展開として「聖闘士聖衣体系」として、可動人形に聖衣パーツをはめ込む商品が発売され大ヒットとなった。
そのため、「鎧伝サムライトルーパー」「天空戦記シュラト」「超音戦士ボーグマン」など“美少年が鎧を着て戦うアニメ”が多く制作されている。
「聖闘士聖衣体系」は、リニューアルを重ねて今も継続中であり、派生として「仮面ライダー」「宇宙刑事」などの「装着変身」シリーズも発売された。
コロナの聖闘士
劇場版「深紅の少年伝説」に登場する、黄金聖闘士以上の力を持つ聖闘士で、アテナの兄アベルに直接仕えるという、聖闘士の定義を覆す存在。
竜骨座、かみのけ座、やまねこ座の3人が登場した。
元々は、黄金聖闘士が12人、白銀聖闘士がその倍の24人、青銅聖闘士がその倍の48人とすると、88に4人足りないことになるので、その穴埋めに“3階級に属さない聖闘士がいるのでは?”という意見があり、それを汲んだものと思われる。
ウルトラマンコスモス
2001年放映のウルトラマンシリーズ。
春野ムサシがウルトラマンコスモスと一体化してカオスヘッダーの魔の手などと戦う物語。
平成3部作と違い、コスモスは宇宙人である。
コスモスは、通常形態であるルナモードと、戦闘形態であるコロナモードの2つを持っていたが、物語中盤で、ムサシの勇気によって更なる強化形態:エクリプスモードへの変身を手に入れた。
また、後の劇場版を含めると7つのモードに変身可能で、ティガやダイナと違いフォームチェンジによって頭部の形状まで変わるため、顔を見て誰か判別するということができない。一応、カラータイマーの形は変わらないので、ここで見分けることは可能である。
ウルトラマンシリーズ35周年作品であり、放映開始が「ウルトラマン」と同じ7月、シリーズ初の“基本が青の主役ウルトラマン”、シリーズ最長の全65話と、様々な点で特別な作品である。
放映期間終盤に、春野ムサシ役の杉浦太陽(当時はこの読み)が脅迫などで逮捕されたため、打切が検討され、直後の放映日にコスモスの
「残念だが、ムサシがテレビに出られなくなった」
という挨拶からのダイジェスト版最終回前後編が放映された。
この総集編は、既に完成済みだった最終話を含むラスト数話をダイジェストしたもので、当然ながらムサシの登場シーンは全て削られているため(手首が一瞬映っただけ)、不自然な感じが拭えなかった。
結局、杉浦が不起訴・釈放となったことで、改めて最終回まで放映されることとなったが、放映期間が延びるわけではないので、中断された分、エピソードが削られた。