38 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(USBメモリ・ティガ編)
手に入れたぞ!悪魔の体を! 俺は、俺は、デビルマンだ!
天さんと一緒にやってきた中古屋で、ライティングヒーローのティガとウルトラマンを見付けた!
去年作った、目とカラータイマーが光るウルトラマンの素体になった食玩シリーズね。
これで、カラータイマーが光るウルトラマンのUSBメモリが作れるわ。
スワッターズのウルトラマンを手に入れて以来、カラータイマーが光るUSBメモリを作ってみたいと思ってたのよ。なんでスワッターズは、USBメモリのくせにカラータイマーのとこにアクセスランプ入れようとか思わなかったのかしら。
それ以来、アクセスランプをカラータイマーにするというのが“梓ちゃんのささやかな野望”に加わったのよ。
青いアクセスランプがずっと点いてるタイプのUSBメモリは用意できてて、素体待ちの状態だったのよねぇ。
ピンバイスでカラータイマー部分に穴を開けて、ヤスリで穴を少し広げて。カバーを外してUSBメモリ本体を当てて、ちょうどLEDが穴の向こうに来るように調整して、と。
改造のタネにしたUSBメモリはスライド式なんだけど、面白いことにLEDが仕込まれてるし光るのに、外からは光ってるのがわからないのよね。
USBメモリには、青く光るもの、赤く光るもの、緑に光るもの、光らないものの4種類がある。細かいことを言うと、光るものは更に、ずっと光っててアクセス時に点滅するもの、普段は光らずアクセス時だけ点滅するものに分かれる。
けど、不思議なことに、光らないUSBメモリの中には、外装が不透明だから光らないだけで、中ではこっそり光ってるものもあるのだ。
この辺、ホント不思議なんだけど、中身である基板部分が光るものと光らないもので共通、ということもあるのかもしれない。
実際、スライド式のUSBメモリ2種で、中身の形が全く同じで入れ替えても平気なものもあったし。
さて、ティガのボディにはめ込むために、スライドボタン部分のパーツを流用して、LEDのとこだけピンバイスで穴を開ける。ティガのボディは、USBメモリのコネクタが露出しつつボディにはまるよう、腰のところで切断する。
この状態でティガのボディを裏側から見ると、USBメモリがむき出しだから、外してあった外装の下側を削ってサイズ調整する。
そんで、穴を開けたカラータイマー部分をレジンで作る。まず、穴の内側を銀色に塗る。そうしとかないと、整形色の赤が見えちゃうから。そして、穴を埋めるようにレジンで膜を作って、固まったら、その上に一滴垂らして、表面張力で盛り上げて形を作る。最後に、裏に白のレジンを薄く張れば、色もいい感じになりそうよね。カラータイマー部分が小さいから、ウルトラマンやティガみたいな半球状のカラータイマーの場合、型を取って作るより、こうやった方が綺麗になるのだ。すごいぞ表面張力!
きゃあああああ! レジンに気泡が入ってた!
仕方ないから、裏からピンバイスで掘って気泡を削ろう。
掘ってみたら、気泡は結構深いところにあったので、裏側がかなりザクザクに削れちゃった。作り直し…かなぁ。
でも、試しにこの状態で仮組みしてパソコンに繋いで光らせてみると、ザクザクになった裏面で光が散るのか、いい感じにティガのカラータイマーっぽくなった。これなら、白のレジンはいらないね。
あたしってば、天才!
まぁ、怪我の功名ともいうけどね。
後は、…目かな。
ライティングヒーローは、元々LEDで目が光るようにはなってるけど、目の部分の透明度が低いのよねぇ。
外から入った光の反射で、乳白色~オレンジくらいに光ってくれるのがベストなんだけど。
そんなわけで、目のパーツを外してシリコンで型を取り、レジンで作ってみた。完全に透明だとアレだから、裏側からクリアイエローのレジンを薄く塗って。
顔にはめ込んだ後、裏側にアルミホイルを張って、光を乱反射するようにして、と。
う~ん。うっすら金色に光るって感じかな?
次に、ティガの背面パーツ側から光が漏れないよう、肩口の辺りで切断する。
で、位置を微調整しつつ、“おゆまる”でUSBメモリをボディ内に固定して、背中側をはめて、と。
まだ背中から光が漏れるなぁ。
ここは、元の電池蓋を削ってはめて、ネジ穴には樹脂粘土を詰めよう。
アクセス時には、青のまんまで点滅しちゃうけど、さすがにそこはどうしようもない。
ヒーローの書き心地のウルトラマン40周年記念バージョン付属のUSBメモリも青で点滅するんだし。
素人が作るものなんだから、これで十分よね! 余は満足じゃ!
と、いうわけで。
カラータイマーが青く光るティガのUSBメモリ、完成で~~~す!!
次は、アクセス時にカラータイマーが赤く点滅するウルトラマンのUSBメモリよ!
繋ぐ前
パソコンに繋いだ状態
前回改造のライティングヒーローと並べて
手に入れたぞ!
漫画版「デビルマン」で、悪魔アモンの体を乗っ取ることに成功した不動明が言った台詞。梓にも、こんなイタい台詞を口にしない程度の分別はある。
ライティングヒーロー
2013年発売の食玩シリーズ。1個300円。
背中のボタンを押している間、目が光る。
ウルトラマン、ティガ、ゼロ、ギンガの4種類が発売された。
電池内蔵の関係上、鳩胸だが、造形自体はそんなに悪くない。
梓は、去年の「夏の工作編1」で、ティガとウルトラマンを改造して、カラータイマーが青く光るようにしており、今回新たに1つずつ手に入れたことで、USBメモリ計画を発動させた。
スワッターズ
1995年頃発売された、バンダイとBUFFALOがコラボしたキャラ型のUSBメモリ。
立っているフィギュアの足を前に出して座らせると、背中に収納されていたコネクタが露出するため、この名が付いている。USB延長ケーブル付きのソファも出ている。
接続時
ルパン三世、綾波レイ、ウルトラマン、ガンダムなどが発売された。
もちろん梓はウルトラマンだけ持っているが、胸が平らでカラータイマーが光らないことに不満を感じていた。
容量は2GBと、四半世紀前のものと考えると大きい。
梓ちゃんのささやかな野望
梓がいつかやりたいと思っていることたち。
客観的にはくだらないが、本人はいたって真剣。
今回果たした野望は、“カラータイマーが青く光るウルトラマンのUSBメモリ”と“カラータイマーが赤で点滅するウルトラマンのUSBメモリ”の2つ。
おゆまる
100円ショップなどで売っているプラスチック粘土。
エラストマー樹脂でできていて、80度くらいのお湯につけると柔らかくなり、冷えると固くなる。固まった状態でも、普通のプラスチックよりやや柔らかく弾力がある。
固くなった後も、温めればまた柔らかくなるので、何度でもやり直しができる反面、高温になる場所に置くと形が崩れてしまう恐れがある。
透明なもの、半透明カラーのものなど色々あって便利。
ヒーローの書き心地
セイカ(バンダイ)とサンスター文具がコラボしたボールペンシリーズ。
真鍮削り出しのボディに、ヒーローを象った塗装がされている。
仮面ライダーやウルトラセブン、ジャイアントロボなど、いくつか出ているが、梓としてはウルトラマンが一番いいデザインだと思う。ただし、“回転繰り出し式”という、ボディの前後をひねることでペン芯を出す方式なので、ペン先を出すと模様がズレるという欠点がある。
梓が買ったのは、ウルトラマンの胸を象ったUSBメモリが付属している“ウルトラマン40周年記念”特別パッケージ。2006年(14年前!)発売。
この限定品のみ、I・Oデータとジャストシステムとのコラボで、ボールペンのほか、USBメモリとストラップなどが付いてくる。第1弾は銀、第2弾は黒のストラップだが、梓が買ったものはペーパークリップが付属のもの。
このUSBメモリは、パソコンに接続するとカラータイマー部分が青く光り、アクセス時に青で点滅する。
なお、信じられないだろうが、梓がこのUSBメモリの存在を知ったのは、この原稿を書いている最中。つまり、ティガのUSBメモリが完成した後だった。
存在を知ってから手に入れるまで僅か10日。ここぞという時の梓の行動力と強運がよくわかる。
ちなみに、容量が256MBと非常に小さい。
今回のティガと並べてみた
完成で~~~す!!
TBS系「チューボーですよ」で、料理が完成した時に堺正章が言う台詞。




