267 BS4Kウルトラマンでまた発見
あたしが「ウルトラマン」という番組を初めて見たのは、たしか9歳の頃だったと思う。
月~金の朝6時頃から毎日放送というハイペースの再放送を、頑張って早起きして見てた。
当時はまだビデオデッキが家になかったから、早起きするしかなかったのよ。
新潟では、割と頻繁にウルトラシリーズやってたから、そのたびに見たし、ビデオデッキが入ってからは録画もした。
録画含めると、もう何十回となく見た。
もちろん、話によっては好き嫌いもあるし、全部まんべんなく見てるわけじゃないけど、好きな話とか好きなシーンなら3桁見てるかもしれない。
ダダとの戦いで小さくされたウルトラマンのスーツの左腕がボロボロに傷んでたことに気付いたのは10年くらい前にスカパーでやってたのを録画した時だったなぁ。
あの時録画したDVD-Rは劣化して再生不能になっちゃったんで、その後もう一度録画した。
でも、10年前のDVD-Rは、結構気合い入れて盤面印刷したから、捨てられないのよねぇ。
今使ってるパソコンだと、盤面印刷できるソフトが入ってないから、再現できないのよ。
それはともかく、BS4Kで「ウルトラマン」が初放映されるってことで、とりあえず録画することにした。
今回はHDD録画だから見たいところにチャプター打ち込めないし、次のテレビに引き継げるかわからないしで、全話残そうとは思ってない。
ただまぁ、せっかくなんで、全話見るけどね。
この前、とあるサイトで“ウルトラマンが登場した時の右手が初めて映ったのは28話”ってネタを見たから、確認したいし。
ただまぁ、実のところ、「ウルトラマン」ってシナリオ的にイマイチな話も多いのよ。
レッドキングやピグモン登場で人気の「怪獣無法地帯」なんて、ストーリーあってないようなもんだし。
あれは、怪獣いっぱい登場のお祭り回だし、実はレッドキングって強くないし。
この前(262回)書いたけど、1話でいきなりウルトラマンの目が光ってないカットがあったりしたので、ほかにもそういうシーンがないか気にしてみた。
そしたら、あったのよ。
9話「電光石火作戦」で、ガボラに跨がるシーン、目が光ってない。
…あれ?
カラータイマーも光ってないよ。
もう一度1話を見てみたら、目は光ってないのにカラータイマーは光ってた。
目とカラータイマーって、同じスイッチでON・OFFしてんじゃないの!?
そういえば、Aタイプだけは、カラータイマーのスイッチがスーツの中にあるって書いてた研究サイトがあったような…。
それなら1話の説明が付くけど、じゃあ、9話ではスイッチ両方ともOFFにしたまま撮影しちゃったってこと?
「ウルトラマン」は、なにしろとんでもないメジャーコンテンツだから、研究してる人もすっごいディープだったりしてて、スーツの細かいバージョン違いとかも研究されてる。
この前書いたAタイプマスクの目のスイッチが右耳にあるバージョンと左耳にあるバージョンの存在とか、そもそもAタイプだけスイッチが片耳にしかない──B・Cタイプは片耳がON・OFFスイッチでもう片耳が青←→赤点滅切替スイッチとか。
ゾフィの顔のトサカが黒く塗られてることを知ったのも、そういった研究者のサイトだった。
でも、目とかカラータイマーが光ってないミスがあったなんてこと、どこでも見た覚えがないなぁ。
ゼットンの顔が光ってないシーンの存在はどこぞで見たけど。
とある研究家のサイトで、エースキラーのスーツがウルトラセブンのスーツの改造だってことや、エースロボットが1~2話で使用されたエースのツーピーススーツだったとか、すっごい考察がなされてる。
前述の“28話で初めて拳が映った”というのも、この手の研究の1つなわけ。
ウルトラマンが変身した時、右拳を突き出して登場するけど、その後立っているウルトラマンの右手は画面の外にあるので、平手か拳かわからないんだそう。
番組初期のスチール写真に、右手を平手にしているものがあるため、平手なんじゃないかって疑問が拭えないらしい。
タイムスリップグリコの「ヒーロー登場」でも、右が平手のウルトラマンになってる。
それで、今回はその辺も気にしながら見てたんだけど。
4話「大爆発五秒前」で、あっさり右拳が映ってた。
あれぇ?
あれほどの研究サイトがこんなの見落とすのっておかしくない?
念のためDVD-Rで見てみると、拳が映ってない!
上が4K 下がスカパー
なにこれ、4Kだと画面に映ってる範囲が違うの!?
4K版って、マスターフィルムをデジタル修復したものだよね。
マスターフィルムには映ってたけど、放送用の素材からは削られてたとかあるの?
4K版とDVD-R両方画面の写真を撮って比べてみると、4K版の方が幅が広いような…。
16mmフィルムの横縦比は4:3で、アスペクト比1.33ってことになってる。
一応16mmフィルムもそういうことになってるけど、実際に計算してみると4:2.9でアスペクト比が1.36になる。
もしかして、この僅かな差が拳が見切れる原因だったり!?
これって、今のテレビが横長になったからフィルム全体が入るようになったってことかな。
この手の新発見がまだまだ出てきそうね。
こういうの、自力で見付けると、なんか幸せな気持ちになる。
今後も4K版見るのが楽しみだわ~♪
シナリオ的にイマイチ
「ウルトラマン」では、視聴者である子供の代表的な存在として、ホシノ少年がレギュラー出演している。
科特隊の基地やメカに自由に侵入し、3話ではスパイダーを奪って勝手にネロンガを攻撃したりもしている。
17話「無限へのパスポート」以降は特別隊員に昇格し、隊員服を与えられるまでになった。
ただし、演技が下手だったり、出しゃばりな言動が目立つため、梓は嫌っている。
プライベートでスキーに行って足を骨折・入院したため、25話を最後に何の説明もなく消えた。
ホシノ少年以外にも、展開が無理矢理だったり中身がなかったりすることは多々ある(時代的にこなれてないから仕方ない面もある)。
ゾフィ
「ウルトラマン」最終回に登場する宇宙警備隊員。
ウルトラマンのAタイプ(右耳スイッチ)のボディに鋲を打ってラインを増やしたもの。
スーツを着用したのは、ウルトラマンと同じく古谷敏。
マスクはCタイプの型から新規で作ったもので、目が古谷氏の目の位置よりやや上に付いている。
これは、ゾフィが突っ立っているだけで前が見えなくても困らないから。
成田氏としては、目はこの位置が理想的だったらしい。
ウルトラマンとの差別化のためと思われるが、トサカの部分が黒く塗られている。
後にウルトラ兄弟の長男として再登場した際には、宇宙警備隊長に昇格し、名前が「ゾフィー」と「ー」が増えた。
タイムスリップグリコ
江崎グリコが2001年に始めた大人向けの食玩。
これの第3弾に「ヒーロー登場」というタイトルでウルトラマンがラインナップされている。




