235 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(ウルトラマン・ベーターカプセルライト流用版)
HONDAのベーターカプセルライトのジャンクを手に入れた。
昔キャンペーンで配ってたベーターカプセル型の懐中電灯だ。
既に1個持ってるから、基本、修理して音源基板として使うつもり。
ガワの方も、綺麗だから何かに流用できるかもしれないしね。
こいつは基板も小さいはずだから、何かに内蔵とか考えてもいい。
とりあえず、バラしてどこが悪いのか確認だね。
多分、どっかが断線してるんだろうけど、メインスイッチががたついてるから、その辺で何か問題があるのかもしれないね。
…困った。
分解しようと思ったら、ネジ山が潰れてて、ネジが外せない。
これ、前の持ち主も分解しようとして、ダメだったんだよね。
そっか~。だからジャンクで出てたんだね。
ん~~~~…分解できないってのは面白くないけど、考えてみれば、あたし、最初から基板引っこ抜く前提で買ったんだよね。
ってことは、ガワは壊しちゃっていいんだよね。
うん、なんか貧乏性が「ガワを壊すなんてもったいない!」 って叫んでる気がするけど、気のせいよね。
ま、壊す前に、中身の使い途考えよっか。
こいつは、メインスイッチで待機状態になって、赤いボタンを1回押すと変身音が鳴ってLEDが点灯、もう1回押すとLEDが消灯って仕組みになってる。
要するに、赤いボタンが物理ボタン(押すと凹むやつ)じゃなくてフリップフロップ回路で電気的に制御されてるわけだ。
ってことは、単なる変身音の基板としては使えないってことだね。
だって、ボタン押しても2回に1回しか変身音が鳴らないから。
使い方としては、LEDに繋がってるところを目とカラータイマー(青)に換えて、ボタンを1回押すと変身音が鳴って目とカラータイマー(青)が点灯、もう1回押すと消灯って仕組みがいいかな。
そうすると、登場ポーズがいいよね。
いいサイズのやつを探してみよう。
なんなら、赤いボタンの下のタクタイルスイッチを磁石スイッチに換装して、ベーターカプセル型の磁石を近づけると変身、ってやってもいい。
よし、そうと決まれば、バラそう。
基板やスピーカーを傷めることのないよう、ボディ裏面だけ壊す。
裏面には電池ボックスがあるから、ここは残す方向で。
ちまちま削っていくと、電池ボックスに繋がってるはずの銅線が外れてた。
なるほど、やっぱり断線だったか。
さらに削っていくと、スピーカーもダメっぽかった。
スピーカーに繋がってる銅線が、板ごとスピーカー本体から外れてる。
こういう壊れ方、何度か見たけど、この板がスピーカー本体にどういうかたちでくっついてるのかよくわからないんだよねぇ。
外れてる板の部分をスピーカー本体に接着してはみたけど、電池に触れさせても何も音がしない(普通ならガーガー雑音が出る)から、やっぱり壊れてるっぽい。
LEDの方は、直接電池を触れさせると光るから、この辺は問題ないはず。
スピーカーは、どう考えても使い物にならなさそうだから、ストックしてあったチープなスピーカーを繋いでおいた。
このスピーカーは、チープトイから外して取っておいた「ピピピ…」としか鳴らなかったやつんだけど、少なくとも音は出るから、テスト用には使えるはず。
電池ボックスを外して、電池直結でテストしてみる。…うんともすんとも言わない。
スイッチをいじってたら、基板ごと折れた。
なるほど、基板が折れかけてて断線してたのね。
折れた基板のパターン配線をラジオペンチで挟んで、タクタイルスイッチを押してみる。
要するに、ペンチを銅線代わりにして通電するか試すってわけ。
挟む場所を色々変えていると、突然変身音が鳴った。
びっくりしてペンチ離しちゃったから、どこを挟んでる時に通電したのか分からない。それ調べるためにやってたのに、びっくりするとか、何やってんの、あたし!
とにかく、基板は生きていることが確認できた。
じゃあもう一度、どこなら通電するのかチェックしよう。
などと、暇を見ながら時々テストすること2か月、ちっともヒットしない。
プリント配線が薄くなってるから、あちこち断線状態なんだろうなぁ。
…あれ?
別に、スイッチがあった辺りで探さなくても、繋がってる先に直接繋げば問題なくない?
えっと、行き先は、LEDの-と、電源の-ね。
その2か所をバイパスして、と。
光って鳴った! あたしってば天才!
…今までの2か月って…orz
気を取り直して、作業開始。
さっきバイパスしたところに、新しいメインスイッチを繋ぐ。
LEDのところは、フィギュアからの銅線を迎えに行くための銅線をハンダ付けする。
スピーカーは、ちゃちなくせにちゃんと変身音が出たから、このままでいいや。
タクタイルスイッチの根本に磁石スイッチをハンダ付けする。
電源は、余ってる充電池を繋いで、と。
問題は、どのウルトラマンに繋ぐかだね。
ギミック上、登場ポーズがいいんだけど、ジャンボソフビ(76回)だと今の配線撤去しないといけないし、リモコンスイッチ(104回)がいいかなぁ。
サイズ的にも、それがベストっぽいよね。
一応、ディフォルメタイプならほかにもあるんだけど、音が鳴るのにディフォルメはなぁ…。
てなわけで、リモコンスイッチのウルトラマンを外す。このケースには、後でディフォルメの登場ポーズでも繋ごう。
ベーターの基板を百均で買っておいたケースに入れてレイアウトを考える。
正面に磁石スイッチ、後ろに電池、ウルトラマンの右足側の側面にメインスイッチを入れて、スピーカーは磁石スイッチと電池の間に挟む。
スピーカーって磁石使ってるから、普通はこんなことすると磁石スイッチが勝手にONOFFされちゃうんだけど、このチープなスピーカーは磁力が弱いから、ここに入れても問題ない。
レイアウトは、これでよし。
メインスイッチを入れる穴を開け、蓋にウルトラマンの足裏のネジ穴、銅線用の穴を開ける。
電池、スピーカー、磁石スイッチを両面テープでケースに貼り、メインスイッチを接着する。
ウルトラマンをネジ留めして、足裏の銅線を基板からのお迎え銅線にハンダ付けする。
テスト。
メインスイッチを入れて、磁石を近づける。
変身音が鳴ってカラータイマーが青く光るけど、目が光らない。
あれぇ?
よく見ると、目の奥で一応光ってるっぽい。
あちゃあ、作業で頭の中のLEDが外れちゃったかな?
ウルトラマンのマスクを外してみると、砲弾型LEDがぶらぶらしてた。
接着し直そうと思ったけど、既に瞬着で白くなってるから、いっそ交換しようか。
砲弾型の足を切って、その足に、当時は持ってなかったチップ型の電球色LEDをハンダ付けして、頭部内に接着する。
テスト。OK。
磁石スイッチで目とカラータイマー(青)が光るウルトラマン、完成で~~~~す!!




