219 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(海洋堂メガソフビ・ティガ編)
2/11完成です。
以前、究極のウルトラマン(78回)で使ったサウンドコレクションシリーズの基板。
同じ頃に、ティガのサウンドコレクションも手に入れていた。
両腕と左足首がないジャンク品だけど、ギミックは生きてた。
右足首の方も、右足首の折れたトリプルサウンドのティガに移植しちゃってなくなったけど。
サウンドコレクションとトリプルサウンドは、元の型が同じっぽくて、足首は流用できたのだ。
もっとも、本体の前後分割は、中の基板のサイズの関係とかで別になっているから、サウンドコレクションの背面とトリプルサウンドの前面をくっつけるとかはできないんだけど。
いずれ究極のティガに使うつもりで、ウルトラマンの改造中に鳴った謎の光線音ギミックを解明しようと実験台にしてたんだよね。
そうしたら、新古品のサウンドコレクションのティガとコスモス、ジャンクのウルトラマンがセットで売りに出てるのを見つけたから、飛びついた。
で、新古品だから箱入りだったんでつらつら見てたら、音声ボタン長押しで、“変身から飛び去るまで”一連の音が流れるモードがあることが書かれていた。
あ~、どう試してもダメだったはずだわ。
あたしは、別のおもちゃと共通のLSIチップを使ってて、何かの拍子にそれが発動したと思ってたから。
まさか、正規のギミックだったとは、この李白の目をもってしても見抜けなかった。
ということで、いつでも改造のタネにできるところまで準備できたんだけど。
そこでまた、ジャンクのサウンドコレクション・ティガを手に入れた。
3つめなんて手に入れてどうすんだと思わないこともないけど、こういうのって何に使えるかわからないから、あたしは手に入る時に手に入れておく主義なのだ。
3つめは、五体満足なのにジャンク扱いになってた。
まぁ、鳴らなくなってるとしても液漏れで電池ボックスがダメになってる程度だろうと思って買ったんだけど。
案の定、液漏れしてた。
ネジ外して電池ボックスの端子にハンダ付けされた銅線に直接電池を繋ぐと、ちゃんと起動する。やっぱりね♡
そんなわけで、真っ先に工作に使うのは、この新しく買ったやつの基板に決まった。
せっかくなので、手足の欠けたやつの背面パーツ(基板・電池ボックス付き)に、新しく買ったやつの両手と前面パーツを付けてやった。
これで1つめは完品になり、3つめは手足が欠けて電池ボックスも死んでるというホントのジャンクになった。
このダメティガから基板とスピーカーを外して、工作のタネにする。
改造するのは、海洋堂のメガソフビ・ティガ。
1年くらい前に手に入れて、基板と台座の準備ができるのを待ってたのだ。
というわけで、ベッドルームに片付けていた箱を引っ張り出す。
…あれぇ? こんなにデカかったっけ?
持ってるティガの中で最大っぽい(注:工作を始めた時点では、まだアルティメットアーティクルは手に入れてなかった)。
それはいいとして、バリ取りとかもしなきゃなんないんだねぇ。
や、買ってから全然開けてなかったからなぁ。
ん~、足首のジョイント部を切って、足の裏に穴開けてって感じでいけそうだね。
目は、電球色のLEDを入れればすぐ光るね。目の周りから光が漏れるから、裏から銀色塗らなきゃ。
あと、カラータイマーなんだけど。
青い、ね。
てことは、レジンで透明なカバー作ってやんなきゃならないってことかぁ。
おゆまるくんで型取って、クリアのレジンで成形。
ちょっとずつ固めながら造んないと中空にならないから、手間掛かんのよねぇ。
あっ! カバーに気泡入っちゃった! 作り直しかぁ…。
失敗すること3回、4つめでようやく満足いくものができた。
これだけで半日もかかっちゃったよ…orz
カバーの表と裏両方で銀色を塗って、ボディに合わせてみながら端を削って。
カラータイマーは、これでいいかな。
中に入れるLEDは、今回は青と赤の砲弾型を連結することにしようか。
青の色味としては、三極型の方がいい感じなんだけど、三極型の赤は、どうも壊れやすいような気がするんだよねぇ。ジャンボソフビで二度も壊れたし。
銅線が4本になっちゃうけど、混線する危険を考えるとやむなしってとこだね。
で、目の方は、白と電球色を試して、電球色の方がいい感じだった。
ソフビが大きい分、LEDが1個だと半端な光り方になるから、LEDが一列に並んだ基板で2個並べよう。
白のLEDが3個並んでるのを外して、電球色のLED2個をハンダ付けする。
目と目の距離を考えて、真ん中のところは空けておいて、銅線を付ける場所にしよう。
銅線が6本、どっちの足からでも出せると思う。
こういう時、サイズが大きいと便利よね。小さいと、2本通すのも苦労するから。
大きい分、銅線がかなり長くなっちゃうけどね。
ティガのマスクの脇をナイフで削りまくって、後頭部にぴったりはまるよう調整する。
んで、光が漏れないよう、裏側を銀色で塗る。
あとは、額のティガクリスタルだね。
こいつは、透明な別パーツをくっつけるようになってるだけど…う~ん、古いせいか、変色しちゃってるねぇ。
しょうがない、おゆまるくんで型を取って、レジンで複製しよう。
複製したパーツをナイフで整形して、マスクの凹み部分にクリアのレジンを盛ってクリスタルパーツを載せ、そのまま紫外線を当てて固める。
瞬着とか使うと、せっかく透明なのに曇っちゃうおそれがあるからね。
LEDの位置を調整しつつ、後頭部の壁面に銅線を通す穴を開ける。
で、穴に銅線を通して、LEDの基板を瞬着で接着する。
お次は、カラータイマー。
凸にカラータイマーカバーを当てて、光が通るための穴を開ける。
最初に凸の上端を削っちゃったのは失敗だったなぁ。
ちょっと上過ぎた。もうちょい下から始めるべきだったね。
あと、電池ボックス。
今回は、基板用に、前に百均で買ったイルミネーションから外した単三2本用の電池ボックスを使う。
目と青のLEDには、別途電池ボックスを用意する。
これで、カラータイマーが赤点滅した時に一緒に目が明滅するのを防げる。
で、イルミネーションの電池ボックスにはスイッチが付いてるけど、これは使わないから、銅線を端子に直付けして、スイッチは外す。
このスイッチも、今回使っちゃおう。
2月10日からの3連休。ここで勝負しよう。
「天さん、あたし、この3連休の間にティガを仕上げたいから協力してね。
ちょっと音出たりするから」
呆れ顔と共に、天さんの許可をもぎ取った。
ここから、一気呵成にいくよ!
ダメティガの電池ボックスの端子から銅線を切り離し、基板とスピーカーも外す。
台座に基板を置いてレイアウトを決める。
スイッチは3つとも台座の向かって左側に置くことにして、メインスイッチを手前、切り替えスイッチを中央、音声スイッチを奥にする。
メインスイッチの近くに基板。
基板は、メンテナンスを考えてプリント側を上にしたいから、裏側のコンデンサ保護のためにコンデンサの部分に穴を開けたウレタンを敷く。
その隣、台座手前中央にスピーカー。
これは、元のおもちゃでスピーカーを固定していたパーツを台座に接着して、そこに突っ込む感じで。
向かって右中央に単三電池ボックスをマジックテープで固定する。。
その奥に電球色と青のLEDのための電池ボックス。
かなり隙間があるから、かなり大きいのでも置けるね。
こんな時のために残しておいた、チープトイのダイナから切り取った電池ボックス部分を使おう。
LR44を2個入れるタイプで、でかいから使いにくいんだけど、今回は置くスペースに困らないから利用できる。
こういうことがあるから、一応取っておく癖ができちゃったんだよね。
こいつに銅線をハンダ付けして、マジックテープで台座に固定する。
レイアウトが決まったら、スイッチ用の穴を3つ開ける。
メインスイッチには内側から出すタイプのものを、切替スイッチには電池ボックスから外したものを、音声スイッチにはこの前ヒカルナルから外したタクタイルスイッチを、それぞれ使う。
いつもは、押しボタン系はLEDライトとかから外した薄いものを使ってるんだけど、あれって薄くて押しにくいんだよね。
なので、今回は厚みのあるものを使ってみる。
台座の蓋に、ネジ用の穴を、左足用に2つ、右足用に1つ開けて、銅線用の大きい穴も開ける。
蓋のサイズに合わせて、ホイル色紙を貼る。
ここから、ハンダ付けスタート。
まず、基板から電池ボックスに繋がってた銅線を、単三電池ボックスの銅線と繋ぐ。
次に、基板から赤のLEDを外す。
それから、基板に付いていたスイッチから銅線を外し、別のスイッチにハンダ付けする。
元々のスイッチは、棒の部分が長いから、厚みのあるパーツの内側から出すのに便利なので取っておきたい。
元と同じようにハンダ付けしたところで、基板に向かう銅線と同じところに、切替スイッチ行きの銅線をハンダ付けする。
これが、青LEDのための+になる。
で、基板から3本伸びている銅線のうち、青と白の銅線を、傾斜スイッチから外す。
元のおもちゃでは、ティガを仰向けにするとカラータイマーが点滅&点滅音、うつ伏せにすると飛行音が鳴るってギミックで、頭部の中にある傾斜スイッチで制御してた。
テストすると、ちゃんと変身音が鳴るし、青と白の銅線を触れさせると点滅音が出た。
てなわけで、切替スイッチ手前側にメインスイッチからの銅線、中央に青の銅線、奥に白の銅線をハンダ付けする。
ティガの右足首の先端を切って、LEDの銅線6本を通す。
うっかり中に入っちゃわないよう、足首のところに瞬着で固定する。
…あれぇ? なんか、青と赤のLEDの銅線、短くない?
しまった、また見積もり甘かった。
しょうがない、台座の蓋を通したところで、延長分をくっつけよう。
基板に、赤のLEDと繋ぐための銅線を2本、ハンダ付けする。
ボタン電池ボックスの-銅線に、電球色と青のLEDの-銅線をハンダ付けする。
電球色のLEDの+銅線をメインスイッチの手前に付けたいけど、ちょっと狭くてやりにくいので、切替スイッチの手前にハンダ付けする。ここは、メインスイッチから+銅線が来てるところだから、問題ない。
青のLEDの+銅線を、切替スイッチ中央にハンダ付けする。
赤のLEDの銅線は、さっき基板に付けた銅線にそれぞれハンダ付けする。
テスト。
あれぇ? 赤に切り替えても青が点いてる?
そういや、青と白の銅線って、極性あるんだったっけ?
じゃあ、白と青の銅線を入れ替えよう。
今度は、常に赤が光って鳴りっぱなし。
要するに、青い銅線が+なんだね。
ええっと、青と白の銅線を元に戻して、青のLEDの+を切替スイッチの手前に、メインスイッチからの銅線を中央に付け直す。
今度は切替がうまくいった。
これ、覚えておかないと、次回また詰まるね。
よし、ハンダ付け完了!
半日で片付いたわね。慣れってすごい。
台座の蓋を閉めてティガを立たせ、メインスイッチON!
目とカラータイマー(青)が光ると共にカラータイマー(赤)が点滅しつつ変身音が鳴る。
出力が潤沢だから、音と一緒に光ってられるのよね。
音声スイッチを押すと、「ダアッ!(ズダーン!)」 「ダアァッ!(ズドドーン!)」「ん~~~、ハッ!(ギュルルルーン)」の3種類の掛け声&効果音がランダムに流れる。
切替スイッチを赤側にすると、カラータイマーが赤点滅しつつ点滅音が鳴り、青側に戻すと「ハアッ!」って掛け声がしてカラータイマーが青に戻る。
この「ハアッ!」は、元のおもちゃで仰向けにしていたティガを起こすと赤点滅が終わる関係で、“倒れていたのが立ち上がる掛け声”になってるっぽい。
そしてそして、ここからが新機軸。なんと、連続音声モードよ!
ず~~~っと謎だった光線音は、元のおもちゃの「ドラマモード」とやらだったのよ。
音声ボタン長押しで、変身音から飛び立つところまで一連の音声が入るの。
元々はカラータイマーの青は光らないおもちゃだったわけから、その辺は切替スイッチを使ってサポートしなきゃならないけど、ドラマモード中は通常の赤点滅スイッチは無効になるらしいから、問題なく切り替えられるはず。
早速いくわよ!
メインスイッチが入ってる状態=目とカラータイマー(青)が光ってる状態で音声スイッチを長押しすると、変身音、戦闘音、タイプチェンジ音、点滅音が連続で鳴る。
このタイプチェンジの音が鳴り終わったところからカラータイマーの点滅が始まるから、ここでタイミングを合わせて切替スイッチを赤側にする。
そうすると、カラータイマーが青から赤点滅に変わって点滅音が鳴り、光線音がして、飛び立つ音がして終了。
切替スイッチが赤になってるから、終了と同時に通常の赤点滅が始まるのが難点だね。
ここもタイミングを合わせて切替スイッチを青側にしないと。
光線音に溜め(エネルギーの集中とかの音)がないから、その点はアルティメットアーティクル(212回)に負けてるかな。
とにかく、究極のティガ3号、海洋堂メガソフビ・ティガ、完…あれ?
写真を撮ってる時に変な反応をしたから台座の中を覗いてみたら、切替スイッチ中央の、メインスイッチから来ている銅線(目の+付き)が外れてた。
なのに、メインスイッチを入れると、目もカラータイマー(青)も光る。
なぜに? と思ってよくよく考えてみたら、LR44からの+は、メインスイッチで単三の+と合流してるわけで。
つまり、目もカラータイマー(青)も、単三からの電流と回路と繋がってるってことになる。
切替スイッチ中央の青い銅線が単三の+電流を担っているから、LR44からの銅線が外れていても青のLEDが光っちゃうってわけ。
混線したのが、青い銅線の+電流のせいだって気が付くべきだった。
要するに、現状、2つの電源による並列繋ぎ状態だってことだよね?
切替スイッチの白と青の銅線、もう一度入れ替えた方がいいかな?
とりあえず、外れてた銅線をハンダ付けしてたら、ティガがぶっ倒れちゃって、その拍子に赤LEDに付いてた銅線が外れてしまった。
ん~。銅線が引っ張られちゃうと、どうしても弱いよねぇ。
…仕方ない。
一旦カラータイマーとその下のLEDを外して、三極型LEDと交換する。
こいつは足が長いから、ハンダ付けした後、銅線をテープで足に留める。
これで、ちょっとは強度が増すかな。
海洋堂メガソフビ・ティガ、今度こそ完成で~~~~す!!
左奥から、ジャンボソフビ、アルティメットアーティクル、メガソフビ
左前から、アルファマックス、コンバージモーション、ZDTOYS




