112 ぱりんことば
三幸製菓っていう新潟県のお菓子メーカーがある。
そこが出している「ぱりんこ」というおせんべいがあるんだけど、最近のパッケージには「ぱりんことば」なるお遊びがプリントされてる。
「ぱりんこ」にちなんで、「○○こ」で終わるものを擬人化したイラストなんだけど。
「ちゃんちゃんこ」とか「にゃんこ」とかね。
ああなるほどって思って、天さんといくつか挙げてみた。
「“にゃんこ”があるなら、“わんこ”もありよね」
「“雪んこ”もあるか」
「“鬼太鼓”もあるよ」
「いや、鬼太鼓はローカル過ぎるだろ」
鬼太鼓ってのは、佐渡の伝統芸能。
「たしかにローカルだけど、そもそもこれ、新潟のおせんべいだよ?」
「いや、一応全国販売じゃないのか?」
「ん~、そうかな?」
「そうだろ。第一、子供に鬼太鼓は読めないぞ。ひらがなで書いたら、なんのことかわからないし」
「そっかぁ。じゃ、ひらがなで書けるやつ?
“はんこ”とか」
「“どんぶらこ”とか」
「どうやって擬人化すんのよ」
「“ぶらんこ”とか」
「まぁ、そんな感じ?
でもこれ、50音で引っ張るだけで結構出てきそうね。
“あんこ”とか。
い…“インコ” 、ほら、いきなり連チャンよ。
う…。
ダメね、これ。“觔斗雲の子供”になっちゃう」
「なんだ、“きんとうんのこども”って?」
「母さんが歌ってたことあるでしょ? ドリフだよ」
「お義母さんって、なんでそんなの覚えてるんだ?」
「あたしの親だから」
「納得してしまうのが嫌だな」
觔斗雲の子供
「8時だヨ!全員集合」で、1977年前後にやっていたお約束ネタ。
「觔斗雲の子供 、子供、子供、觔斗雲の子供、觔斗雲子♪」というネタ。
まぁ、子供は下ネタが好きである。
梓の母は、これが気に入っていたらしく、某パチンコ屋のオブジェを見ると「觔斗雲子だね」と言う。
同種ネタに、ウルトラマンの…げふんげふん。
「飛べ!孫悟空」と前後した時期だと思うが、どちらが先かは覚えていない。
多分、同時期に志村けんの「アーミーマー、ユーアーユー、ヒムヒムヒー、シーハッハ」(I my me , you your you , he his him , she her herという一人称活用をもじったもの)があり、どちらも「飛べ!孫悟空」で流用されていた。
「飛べ!孫悟空」
1977年放映の人形劇。
ドリフの面々に似せた人形を使った西遊記。
いかりやが三蔵、志村が悟空、高木が八戒、仲本が沙悟浄で、加藤茶はオリキャラというかハゲ親父モードでカトー。
悟空が術を使う時の呪文が「アーミーマー!」だった。