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200文字小説集 vol.2

死者の魂が思い人の元を訪れるとき(200文字小説)

作者: 日下部良介

 この時期になると、死者の魂が想い人の元を訪れる。僕たちの元へも…。



 僕は母と二人で父を迎える。

 小さい頃から霊感が強かった僕には父が見える。

「また大きくなったな」

「お父さんは変わらないね」

「幽霊は歳を取らないからな。ところで母さんは一段ときれいになったな」

「好きな人が出来たみたいだよ」

「なに!」



 水面を漂う無数の灯籠。父もそれで送られる。はずだった…。

「行かないの?」

「だって、お母さんを取られたくない」





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― 新着の感想 ―
[一言] 両親のこういうのって、子供としてはすっごくむず痒いはず。 このあと、息子は父親に対して、どんな反応を取ったのか? が気になります。 蒸し暑い真夏日に、霊関係とは言え、ほっこりしたいいお話だっ…
[良い点] 可愛いお父さんと思いましたが、よく考えると違うような……(怖) 家族仲が良かったんだろうなというエピソードに心が温まります……がやっぱり(笑) この二面性が作品の良さだと思います。 [一言…
[良い点] ああ~、爽やかですね~。 死者を扱った作品なのに、読後感、爽やかなお話なんて、そうそう書けません(笑) お父さんの想い、きれいに成仏されますよーにっ あちらでも、出会いはありますよ。 でも…
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