死者の魂が思い人の元を訪れるとき(200文字小説)
この時期になると、死者の魂が想い人の元を訪れる。僕たちの元へも…。
僕は母と二人で父を迎える。
小さい頃から霊感が強かった僕には父が見える。
「また大きくなったな」
「お父さんは変わらないね」
「幽霊は歳を取らないからな。ところで母さんは一段ときれいになったな」
「好きな人が出来たみたいだよ」
「なに!」
水面を漂う無数の灯籠。父もそれで送られる。はずだった…。
「行かないの?」
「だって、お母さんを取られたくない」
この時期になると、死者の魂が想い人の元を訪れる。僕たちの元へも…。
僕は母と二人で父を迎える。
小さい頃から霊感が強かった僕には父が見える。
「また大きくなったな」
「お父さんは変わらないね」
「幽霊は歳を取らないからな。ところで母さんは一段ときれいになったな」
「好きな人が出来たみたいだよ」
「なに!」
水面を漂う無数の灯籠。父もそれで送られる。はずだった…。
「行かないの?」
「だって、お母さんを取られたくない」
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