信次との再会
大地達が、冗談を言ってる頃……。
「あいつ、人を雇いやがったのか……。」
「どうする?前の奴らは、全滅したんだぞ?」
苦々しい会話をしている。
「なぁ、信次。お前なら、どうにか出来るか?」
リーダーの男が言う。
「わかんない。」
その言葉に、全員が驚いて振り向く。
「お前でもか!?」
「あぁ、俺にはあのガキのステータスが見えない。もしかすると、不味い相手かも……。」
信次の感は、間違ってはいない。基本的、異世界人のスキルは自分より格下のみに確実に発動するのだ。つまり、自分より格上のステータスは覗くことが出来ない。この時の信次のレベルは、大地よりも低い52レベル。この世界の基準であれば、Aランク冒険者並みの実力で強いのだが。何事にも、規格外は居るわけでありまして…………。
「もしかすると、弱すぎるからかもだけど。」
もし、すぐに撤退してれば仲間は守れたかも知れない。信次は、そう後悔する事になるのだが。
大地は、こちらを見ている気配を感じ取りフードを深くかぶり立ち上がる。今の俺は、子供の姿をしているしあの距離からなら俺の顔を見ることはできないはず。それにしても……、
こんな再会……有りかよ……。
ジョブ:狩人 レベル:52
ネーム:島田 信次 (25歳)
武器:混沌の魔弓
(アーティファクト・呪い有り)
装備:アルメティア国の革鎧
安いナイフ(鉄製)
何でだ、信次…………。
「大地君、どうかしたんですか?」
「困ったな……。」
相手は、神様級じゃないにしろアーティファクトを持っていて遠距離がただ。
「何が、困ったんですか?」
言葉を無視して、自分のステータスを確認する。
ジョブ:無職 レベル:173 (制限状態)
ネーム:駿河 大地 (1538歳)
武器:神王の最高傑作
(失われしアーティファクト・カード状態)
装備:天恵のロングコート(アーティファクト)
聖樹の首飾り(アーティファクト)
龍神のナイフ(アーティファクト)
戦力的に、問題ないかな……。
「さて、そろそろ行こうぜ。」
ヒューン! 矢の放たれた音がする。
同時に、数十人が襲い掛かる。
「大地君………。」
「安心しろ、予想どおりだ。」
ロングコートの胸ポケットから、カード状態のアーティファクトを取り出し魔力をこめる。ただの黒いカードに、金色の美しい模様が浮かび上がる。すると、カードは変形して刀になる。
「すっ、凄い……。」
「さて、ここからは手加減するつもりは無い。大人しく、帰ってくれないか?」
「お前は、何もんだ?」
「雇われたガキとだけ。」
信次が、ナイフを構えて近付く。
「おっ、久しぶりだな信次。」
信次は、驚くがナイフをおろさない。
「誰だ、お前は……。」
「まぁ、この姿じゃ分かんねぇか。」
次の瞬間、大人の姿になりフードを取る。
「なっ!?生きてたのか!」
「おい、勝手に殺すなよ。」
ため息交じりに言う。
「だっ、大地君。いったい、その姿は……。」
「俺の、本来の姿だよ。」
絶世の美青年の姿に、敵は攻撃するのも忘れて魅入ってしまう。それこそ、息をするのも忘れるくらいに。大地は、フードをかぶり子供に戻ると信次を見て悲しい表情を浮かべた。
「うるさい………。お前は、きっと偽物なんだ!」
そう言うと、ナイフでかかってくる。
「やっぱり、駄目か……。」




