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*3*

こいつとのやり取りでかなり時間を無駄に使ってしまった・・・・・・。

気づけば夕方、もう学校に行く時間になっていたわけで。

「もうこんな時間かよっ!」

俺は、ゲームの主電源を切ろうとする。

もちろんこいつとおさらばするために。

「拓郎さん駄目ですよ!セーブしないと、

また同じ目に合いますよ!」

「・・・・・・どういうことだ?」

セーブしないと同じ目に合う?

まさか、また腹を苦しめてトイレに行ってという

流れを送らないといけないのか?

「そういうことになりますねえ。

まあ、拓郎さんがそれでもいいなら、セーブしなくていいですけど。

それでは!」

突然ブチッと、電源が切れた。



・・・・・・え。

いきなり猛烈に、腹が痛くなる俺。

「くっ・・・・・・やばいぞこれは・・・・・・。

トイレッッッッ!!」

急いでトイレに駆け込む。

トイレに入ってから何十分経っただろうか。

「ふう・・・・・・一命は取り留めた」

などと大げさに呟いて、

時計を見た。

「おいっもうこんな時間・・・・・・!?

完全に遅刻じゃないか!」

急いで準備する。あいにくうちの学校は私服だ。

だから俺はいつもジャージで行っている。

ジャージに着替えてから俺は下に降りて、母親と遭遇しないようにコソーと

家を出た。

母親と会うと色々とうるさい。

自転車の鍵を挿して、ペダルをこぐ。

10月は不思議だ。

昼は、最近温暖化が進んでいて暑いのに、

朝・夕・夜はとても寒い。

そして夕方の風はかなり肌寒く、マフラーと手袋が欲しいくらいだ。

学校までは、自転車で片道20分。

腕時計を見ると、午後5時を示していた。

5時半から授業は始まる。

ぎりぎり間に合ったというところだろう。

辺りを見ると、制服を着た高校生が、帰っていた。

それを見ると自分がなんだか恥ずかしくなる。

けれど、私服なので、周りの人間からは「ただの買い物に行くニート」

というくらいにしか見られないだろう。

学校に着くと、教室に行く。

この学校には学年と言うものがない。

クラスはもちろん振り分けられていて、

もちろん、生徒の年齢層もさまざま。

俺は、A~K組まであるうちの、I組だ。

もちろん友達などいるわけがない。

というか作りたくもない。

色々付き合いとか関係とか面倒そうだ。

今日はどうやら世界史らしかったが、

全く頭に入らなかった。

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