表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

*2*

しばらくすると、黒ベースの背景に白文字が現れた。

【ようこそ★このゲームは貴方自身が主人公となっています。

貴方の現実の世界がそのままゲームになっています。

では、まずは写真を撮りまーす!】

「写真!?IJにはカメラ機能が付いていないは・・・・・・」

言い終わらないうちにカシャッと音がして、

テレビ画面には、俺の情けない顔が晒されていた。

【この写真を元にあなたそっくりのアバターを作ります★

Now Loding・・・・・・】

何なんだこれは。

アバター?やっぱりこれは生活系のゲームなのか・・・・・・?

しばらくすると、俺そっくりのアバターが表示されていた。

というか、本当に俺じゃないのかっていうくらいそっくりすぎる。

【今さっき撮った写真で、貴方の世界の全てを把握できました。

貴方の名前は、鈴木拓郎さん。家族は母子家庭の一人っ子。定時高校に通っていて、

仕事はしていない。友達は0。その他貴方が住んでいる町も把握完了です★】

どうしてだ・・・・・・?

どうして俺の名前がわかる?

家族構成がわかる?

俺の事がわかる?

俺の住んでいる場所がわかる?

【それはですねー、このゲームは貴方が主人公だからです。】

「え!?会話もできちゃうわけ!?」

驚いた。こんな最先端すぎるゲームは見たことない。

【後、ゲームをリセットした場合、貴方自身死ぬことになりますのでご注意ください。

そしてこのゲームは、貴方の現実と一緒です。

その日あった出来事全てが、このゲームでも起こります。】

「そんなバカな・・・・・・。俺は信じないぞ。

そんなこと絶対に」

途中から状況把握ができていない。

待て。

俺。

落ち着け。

ただのゲームだ。

【信じられませんか・・・・・・。よいしょっと】

文字が「よいしょっと」と言った瞬間、少女が画面に出てきた。

ピンクのツインテールの。

「お前文字じゃなかったのかよ!?」

「違いますうー。私にはちゃんと名前があります!

名前は、ローズでーす!では、拓郎さん、まずはゲームを始めてみてくださいな。」

ローズねえ・・・・・・。

まあ名前には突っ込まないでおこう。

ローズに言われるがまま渋々ゲームを始める。

最初はやっぱり自分の部屋から始まるだろう・・・・・・



・・・・・・。


【トイレの音:ジャー

拓郎:ふうーすっきりした~】


なぜトイレからなんだ。

「拓郎さん、今朝トイレ行きましたね~?

だからトイレから始まっちゃってるんですよお~

プププププッ」

ローズが笑いをこらえている。

俺は顔から火が出そうになったがなんとかこらえる。

「ちなみに大ですか小ですか!?」

「・・・・・・そこ突っ込むか・・・?」

涙目になってるよー俺絶対なってるよー。


【拓郎:さあ今日も、ニート活動開始だ!】

「おい、俺はこんなこと言わないぞ。

つか、何がニート活動開始だ!なんだよ!

俺ニートじゃないしー!!」

「拓郎さんはもうニートの手前ですよ」

もう知らねえ・・・・・・。

とりあえず、まあ、頑張るか。




「なんて言ったけど、やっぱ無理だわ・・・・・・。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ