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67.歓迎会と夕食会

67.歓迎会と夕食会


 康祐は産休で博子の代わりに来ている和美の歓迎会をやることになったと博子に伝えた。

「それで、体調がいいようなら顔を出さないかって社長が言うんだけど、どうする?無理はしなくてもいいけど」

「そうね…。体調は悪くないんだけど、今日、産婦人科でお友達になった人が居て、食事をご馳走になることになったのよ。その人、同じマンションなのよ。康ちゃんも一緒にって言われたんだけど…」

「分かった。そう言うことなら、お友達の方を優先するといい。一緒に行けなくて申し訳ないけど」

「ううん、同じマンションなんだもの。今度、紹介するわね」

「ああ、よろしく言っておいてくれ」

 康祐が電話を切ると、そばで聞いていた和美が残念そうな顔をした。博子とは二日だけだが、仕事の引継ぎで顔を合わせている。

「佐久間さん、来られないんですか…。ああ、もちろん奥さんの方ですけどね」

「ああ。マタニティ友達が出来たとかで、今夜は夕食に招待されたそうだ」


 康祐の帰りが遅くなると聞いて、博子は少し早目に尾崎家を訪れた。食事の支度を手伝おうと思ったからだ。玄関でインターホンのボタンを押すと、男性の声がした。

「はい!尾崎です」

「あの、佐久間ですけど…」

「ああ、開いてますから!どうぞ上がって下さい」

 博子は玄関のドアを開けて、恐る恐る中に入った。部屋には芙美香の姿は無く、先ほどの声の主だと思しき男性が迎えてくれた。

「今、ちょっと買い物に行ってるんですよ。その辺でゆっくりしていて下さい」

 どうやら芙美香のダンナらしい。その辺と言われても困ったけれど、博子はダイニングのテーブル席に座った。芙美子のダンナはキッチンで何かの下拵えをしているようだった。

「旦那さん、お料理なさるんですか?」

「ええ、一人暮らしが長かったものですから、否応なしに覚えましたよ」

 そう言って笑う彼はとても気さくな人のように思えた。40歳の半ばくらいの年齢だろうか…。そんなことを考えていると、玄関のドアが開き、スーパーの袋をぶら下げた芙美香が子供と一緒に帰ってきた。








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