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18.行ってもいいですか?

18.行ってもいいですか?


 博子が東大島の駅に着いたのは10時を回った頃だった。

 料理教室の初日はただ疲れただけだった。


 料理教室では慣れない料理に四苦八苦しながら、何とか形にはなった。けれど、結局、何をどうしたらその料理を作ることが出来たのか全く覚えていなかったし、メモを取る余裕もなかった。

「まあ、最初はそんなものよ」

 料理教室の食事会で早苗はそう言いながら、美味しそうにその料理を食べていた。もちろん、博子が作ったものより格段に美味しそうにできていた。


 康祐さんはどうしているかしら…。

 博子は昼間、康祐の誘いを断ったのを思い出した。すると、無性に康祐の顔が見たくなり、携帯電話を手に取った。

「もしもし…」

『ただ今電話に出ることができません…』

 博子は電話を切って、しばらくその場に佇んだ。このまま帰る気にはなれなかった。少しお酒でも飲みたい気分だった。駅のすぐ近くに大手チェーンの居酒屋がある。しかし、女一人で居酒屋に入る勇気はなかった。仕方なく、少し先のファミリーレストランに入った。

 席に着くとメニューも見ずに、白ワインをデキャンタで注文し、スモークサーモンのマリネも頼んだ。

 ワインが無くなりそうになった時、電話が鳴った。康祐からだった。

「もしもし」

『ごめん、ちょっと飲んでて』

「今どこですか?」

『大島のスナック』

「大島なんですか?まだ居ますか?」

『もう少し飲んで帰ろうと思ってる』

「誰かと一緒ですか?」

『さっきまで知り合いと一緒だったんだけど、今は僕一人だけど』

「行ってもいいですか?」






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