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【完結】ふたりで描く未来への地図
朝目覚めると、樹からメッセージが2件届いていた。
私は日射しを浴びながら、そのメッセージを開いた。
『執筆おつかれ。俺も続き楽しみにしてる』
『そういえば、咲の物語でまたフレーズを思いついたよ』
樹のスピード感ある創作能力は相変わらずだ。
そのスピード感に、私は思わず吹き出した。
『ありがとう。それから新曲の進捗はいかがですか?』
私もあの頃のふざけた調子で、つい尋ねてしまう。
それでも樹はこの調子に乗って、答えてくれた。
『歌詞とメロディーが曲の半分ずつってところかな。
はやく咲に聴かせたいです』
その言葉に思わず顔が緩んだ。
窓から射し込む光は、まるで私たちの未来を照らすように、優しく輝いていた。
また、あの頃のように。
今度はふたりで未来への地図を描いていける。
――そう、信じて。




