僕を虐めてくる女
ちょっとしたホラー要素があります。
……何?私、あんたと話なんてしたくないんだけど。
はぁ? 僕のことを虐めるのは止めてくれ?
……ハハハッ!あんた、そんなことを言って、私たちが虐めるのを止めてくれるって思ってるの?面白すぎでしょ!
むしろ今の言葉でもっと虐めてやる気になったわよ!
特別に、今からあんたを虐めてやるわ!
ちょっと●●君!トイレから水を汲んできてくれない?
───ああ、便器から汲む方がもっと楽しそうね……!
あら、どうしたの。そんなに震えて?
……フフフッ!
(足音)
……チッ!
このタイミングで先公が来るなんて……運が良かったわね。
放課後、覚えてなさいっ!
ねぇ、あんたっ! こっちに来なさいっ!
は?まだ放課後じゃない?
うるさいっ!早くこっちに来なさいっ!
あんた……今さっき、誰と話してたの?
っ!いいから答えなさいっ!
……委員長と次の授業のことを話していた?
何を考えているのっ!私はあんたに誰かと話す許可なんてあげてないんだけどっ!
……何で私の許可があるんだって?
ふざけないで!あんたは私の所有物でしょっ!
あんたを虐めるのも、あんたを罵るのも、
全部、私だけの権利なのっ!
……いい?今度、私の許可無しで勝手なことしたら、
私、何するか分かんないから……!
……っ!
まさかあれだけ言ったのに、またあの女と話したなんて……!
……ッ! ……ッ! ……ッ!
何、●●君? 私、今、虫の居所がとても悪いんだけど?
あ? 顔を殴るのはまずい?
……うるさいわね!あんたも殴られたいのっ!
……逃げやがった。腰抜けめ……!
まあ、いいわ。これであんたと二人きりになれる。
私言ったよね……ッ!
私の許可無く……ッ!
勝手なことするなって……ッ!
───辛い?いいえ、こんなものじゃ甘いわ!
所有物を盗られた苦しみはこんなものじゃないんだから!
ッ! もっと虐めないと……!
ッ! もっと躾けないと……!
ッ! もっと矯正しないと……!
ッ! もっと私を刻みこまないと……!
あんたが、私しか見えないようにしないと……!
…
……
………
…………
……これくらいでいいかしら。
ほら、立ちなさい! もう、あの馬鹿女みたいな奴が近寄らないように、学校中に私たちの関係を見せつけに行くわよ!
……いつまでそうやって寝そべってるのよ!
───は?
な、なんで息してないの?なんで、なんで?
あ、ああ。そうやって私を困らせようとしているのね?
い、言っておくけどものすごく悪趣味よ、それ?
………
───ハ
アハハハハハッ!
アハハハハハハハハッ!
そうか、そうだ!
貴方はお利口な人形になったのねっ!
そうよ……! そうに決まってるっ!
だってあんたが私の許可なく勝手に死ぬわけないもの……!
これからはずっと一緒、そういうことよね……?
あんたにしては、なかなか可愛いところがあるじゃない!
いいわ……
これからもずっと私があんたを虐めてあげる……っ!
ずっと。
ずっと、ずっと。
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズットズット
───ズット、イジメテアゲル。