表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/57

50.素の私とは

「これでは足りないか。貴方はどうしたら私だけではなく他の者達に気を許すのか」


普通なら異性のイケメンの膝にのりお互いの呼吸までわかる距離でいちゃいちゃ場面だろうな。


だけど、私は、私達は。


「気づいていたんですね」


返事はないけど聞こえないなんてありえない距離だ。


「ふっ、ばっかみたい」


つい笑いがでた。


「ヒイラギ」


「気なんて緩んだらどうなるの? 陰口になっていない悪口や嫌みは分りやすいから楽だよ」


怖いのは。


「笑顔で、優しくされて。中身はどうなのかな?」


見えないモノのが一番怖い。


「誰が貴方に何を言った?」


触れあっていたおでこは離れ両手首を掴まれ、私を見ろと揺すられた。


「答えろ」


真剣な刺されそうな顔。


「何も」


掴まれた手首が痛みを訴えるけど感じないと無視をする。


「本当に何もない」


「なら何故」


何故って言われても。


「言ってしまえば、私が、信じられないだけ」


そう。

それしかない。


「そうだな。例えば、陛下が私を処分するようフランネルさんに命じたらどうする?」



私、こんな意地悪な奴だったんだなぁ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ