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詩集「キマグレタン」  作者: 維酉
空蝉、きみと知らずに
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メッセージ

あのね

あたしをこの世界に産み落としたひとって

すごく無責任だと思ったことがあるよ

なぞなぞみたいな

この世界に

産み落としてくれたのだもの

いつのまにか

お米の研ぎ方を知って

お金の大事さがわかって

ひとの愛し方を知ったら

そんなこと、思わなくなったけど……


大切なものが

どこにあるのかわかるかい

どんなときに見えてくるのか

教わったかい

ひどくぼんやりしてて

実はね

だれも知らない

あれ

知らないでいたい

ことなの、だよ


もしきみが幸せになって

小さな男の子か

それとも女の子に

どうやってお米を研ぐのか

教えるときに

ひかりの残像が、見えるはずですよ


ひみつはひとつもないんだよ

包み隠さず伝えてあげる

この花束は

さいごのひと束

ひかりを注ぐメッセージ

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