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詩集「キマグレタン」  作者: 維酉
anyone else
3/35

単品のサラダ

庭に蒔いたビオラの種は

もうすこししたら

きっと芽を出す

それまであたしは

誰の目にもつかないところで

きらきらの日差しを浴びる花壇を

穏やかな心持で眺めよう


左の薬指で光る

第一関節からすこし曲がった指に

すぽんとはまった指輪

あなたはたぶん

知らないよ

ビオラの名前も

きっと知らない


街が眩しすぎるんだよ

あたまがふらつくくらいには

あたしには

せいぜい

狭いリビングで庭を眺めながら

単品のサラダを

むしゃむしゃいただくくらいが

ちょうどいい

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