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エリー
エリー
都会の星は
まだ見えないのだね
望遠鏡を覗いてみたって
ほんのささやかな世界が
ちょっぴり知れるだけ
流れ星に
一生懸命ねがってた
あの頃から
いったいなにが変わったというのでしょう
エリー
独りよがりな涙は
もう見せてくれないのかな
あたしの胸を痛いほどに叩きながら
大声を上げて
泣きじゃくってた
エリー
もう大人になってしまって
あたしにはなにも話さなくなって
抱え込んじゃうのかな
そうでもないのかな
未来が
暗澹としているのかもしれない
一番怖いのはね
エリー
あたしなんだよ