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厄種

『他に欲しい能力はありますか?』


(邪神権能以上の能力ってなんだよ)


『そうですね、大抵のことは出来ると思いますが貴方の想像力にお任せしますよ』


(能力も考えるけどさ、肉体は問題ないのか?人間なんてひ弱な種族じゃ行為に耐えられないんじゃないのか?それに【邪神権能】は普通の人間が持ってて大丈夫なのかよ)


『肉体・精神力のステータスは邪神たる私に準ずるモノに置き換わります。でなければ転生・転移したところで存在が確立した時点で周囲を地獄に変えるでしょうね』


(一応聞くがどうなるんだ)


『例えばですが貴方が転生を選んだ場合ですが母体に貴方が宿った時点で【邪神権能】が暴走して母体の精神を蹂躙し尽くし周囲の人間を惨たらしく殺害します。その後人型を保っていられれば貴方を出産し【邪神権能】と一緒に母体も自然消滅していきます』


(転移の時は違うのか?)


『転移の場合は貴方を中心に半径50km内で感応系能力に長けた、俗に言う霊感がある人間種や敏感な種族の一部は発狂します。発狂内容までは個体差がありますのでなんとも言えませんがポピュラーなのは殺害衝動ではないかと』


(厄災としか例えようがないんだが)


『お褒めの言葉、ありがとうございます』


(褒めてないからな)


砕けた感じに話しているせいか相手が邪神であることを失念しかける。ただ時より見せる微笑みや濁った赤い瞳に吸い込まれそうになる度、肉体がないはずなのに鳥肌が立つ感触がする。

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