がおー
今回は早めなのだああああ
えーっとあれから半田の顔がモザイクになったからポーションかけて皆でテレポートして王宮に帰って今は自室にこもっているところだ。
予想に反してシャルはけっこう女の人に反響が良かった。ってかメイドさんかわええ!同じクラスの獣人化した女子よりよっぽどかわええ!ちょ、シャル!!!メイドさんに巻き付いて縛り上げるプレイとか反則でしょ!!
・・・えと、そんでいろいろあって今は外に出て☆ドキドキ!一人で魔法訓練だお☆なる本を持って城の森でシャルを連れて魔法の訓練中だ。しょ、しょうがないよ!!!この本が一番ためになること書いてあんだから!
「ねえ、しゅんすけ、なにするの?」
「ああ、今から魔法訓練だよ。・・・ってか何でお前俺の名前知ってたんだ?」
「ん?あのね、このおでこのほうせきでみんなのきもちをよみとるの!・・・でもしゅんすけはよみとれなかったの。こんなのはじめてなの。だからこわかったんだけど、しゅんすけはやさしかったの!だからついてくの!」
「プゲエ(なんだこの生き物はああああ)」
悶えた。
「ん?ってことはお前って相手の意図をくみ取れるってことは今誰が何考えてるとかわかるのか?」
「うん!ぼくはこののうりょくをつかって、てきのこうげきをふせいできたからね!うーんそーだなー・・・たとえばおいかわさんはいま”半田君スキッーチューしてくれないかなー”っておもってるよ。
はしもとさんは”半田君っハアハア”っておもってるしー、いとうさんは”半田君っアンッ半田君っもっとよ!もっとウウウウウンンンンッ”・・・あ、あれ?しゅんすけ?どしたの?ヒャッ」
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「や、やばいよやばいよ!」
ボクは今焦っている。めちゃめちゃ焦っている。シルが怒りで魔力を暴走させて周りの木をメキメキボッキボキへし折ってるよ!このまんまじゃ半田君とそのまた取り巻き連中を爆発(物理)しかねない!!!そのついでに世界をも爆発させかねないよ!!!
「と、とりあえず下界に下りよう!!」
ボクは人化を解く。あっという間にボクを銀の羽が包み込み小さなカラスになる。
「(世界を壊すのは)待っててくれよ、シル!」
一筋の銀の矢が地上へ降り注いだ。
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メキッボキボキボキッバリバリドッスーンボキグシャガキゴキグキ
木のいとも簡単に折れるこの様よ。なんと脆いことか。
ポオオオオオオ・・・ドウガアアアアアアアアン
ああ、木の破片が飛んでゆく。固い木ではなく人でやったらどうなることであろうか・・・ハハハハハ
「ちょ、しゅんすけ!やめるの!」
しゅんすけ?誰のことだ?俺の名はシルヴィアスだ。白く気高き竜だ。こんな小さな体にはとらわれない。
その時、ちっぽけなニンゲンにとんでもない魔力がまとわりついた。少年は光り輝き、そしておおきく、大きく広がってゆく。
ふと、雲が切れる。一筋の光が差す。その日は、満月であった。
「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ」
パスッ
突然竜に銀の矢が突き刺さる。
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ」
「何やってんだこのおたん子なすび!」
背から銀の翼をはやした不思議な青年が舞い降りた。
「なにやってんの!もう!絶対封印×50!!!」
少年が術を唱えれば見る間に小さくなって小さな小さな竜が現れた。
「もーまったく~・・・あ、そこの蛇ちゃんこの服渡しといてね。あとシルったらリア充のことになるとヤバいから全力でリア充との接触を回避するという任務を授けます。もうほんとにお願いね。ボクだってそう毎回は降りてこれないからねえ。君を頼りにしてるからね。」
「あ、貴方様は!?そしてやはり、俊介様は一体!?」
「うん?聞いてないのかい?ボクはゼウス。大神ゼウスだ。そしてそいつはシルヴィアス。大神竜シルヴィアスだ。ボクの2番目に強くて頼もしいやつさ。あ、そうだ。きみにこいつの加護を授けるよ。よっと!」
ザクップジャーッ
「ギャアアアアア何をなされますぅ!?」
「だいじょーぶ!こんなぐらいで死にはしないからねーっと。こんなもんか。ようし、君はこれをなめるんだ。それで契約が完了する。」
「しゅんす・・・シルヴィアス様の尊い血を我のようなものが飲めませぬ!」
「いいからあ」
「ぴぎゃあ!ふ、ふぐう・・・ごっくん。」
「うん、契約完了!これで晴れて君は神竜の加護を受けし蛇、蛇神シャルテミアスだ」
「わ、私が蛇神!?ンなまさかあ!」
「一人称変わっちゃってるよ。でもその方が♀らしくていいと思うけどね。」
「え!?わた・・・われの性別を知っているのですか!?」
「もちろん。だってボクは全知全能だもの。シルもホントは分かるはずなんだけど全知全能のスキルまで封印しちゃってるからねえ。」
「わ、我は一生シルヴィアス様についていくことを誓います!」
「そっか。いい心がけだね。後こいつのことはシルって呼び捨てで呼んでやりな。」
「我にはそんな呼び捨てなどできませぬ!」
「いいから呼んでやりな。そっちの方がきっと喜ぶさ。じゃ、あとのことはまかせた。くれぐれもリア中に気を付けて。じゃあねー」
神は人けり地面をけるとあっという間に見えなくなった。後には真っ白な蛇と、白銀の竜が残るだけであった。
蛇は竜に神に与えられし白い布キレをかぶせるのであった。
ふう、ちからつきた