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あふたぬーんてぃー

遅くなって申し訳ございません!では、どうぞ

私は秋原蜜柑あきはらみかん。半田くんと同じクラスの女子よ!


あの日私がバスで死ぬほど酔ってたら、バスが横転してどっかーんとなったと思えば突然当たりがまーっしろになって神様が現れて・・・


気が付いたら黒の猫耳と猫尻尾が生えてました。私のプライドがズタズタになった瞬間だった。


何よぉコレ・・・!これって半田君にアピールできるチャンス!?とかやってた時期が私にもありました。でもあいつ、全然かっこよくなかった。残念なイケメンだった。あの日ダンジョンで私は恋をした。


そいつはクラスでは地味ーな男子で、よく本を読んでは「俺も・・・勇者・・・メイド・・・猫耳・・・あふれんばかりのミルクパイ様・・・ふへへ」とか何とかぶつくさ言っていた。私はソイツに対してただ気持ち悪いという感情しかなかった。


だけど思い返せばアイツ、めっちゃ優しかった。みんなに優しい。日直の仕事忘れてもやってくれたし、黒板を消してくれてたり、教科書かしてくれたり、ノート写させてくれたり・・・


めっちゃいいやつだったけどチョイ中二病で。でもその中二病はナルシな感じではなくて子供がやってるようなほっこりするような中二病で・・・


あの頃の私は気づいてなかっただけで実はもう恋をしていたのかも知れない。


私の胸は貧乳だけど・・・絶対オトしてみせる!!!!!!


________________________________

「へえぇえぇぇえくしょん!!」


何だ?急にくしゃみが出たぞ?


「シル、だいじょうぶ?」


「あーうん。へーき」


今俺は準備をしている。

え?気持ち?高ぶってるに決まってんじゃん。うっきうきはぴねすー!


えーっと、スキル”全知全能”で作った絹100パーセントのシャツとおぱんつ(ちなみに浄化作用つきで、脱いだらあっという間におろしたて真っ白おぱんつに早変わり!)をそれぞれ30枚ぐらいと、

市販の物じゃあ考えられないほどの超高性能ポーションが樽にまるまるひとつ。(ちなみにこれは魔力を注ぐと永遠無限大に出てくる)それに水と食料。

忘れちゃいけないのが魔石だ。これは常に持ち歩きしなきゃいけねえな。この前は記憶にないが暴走したらしいし・・・ホントに記憶がない。なんか思い出せそうなんd・・・


「きょーはいい天気なのー!!!!!!!」


「ん?どうした?」


「うええええ?えーっとなんかあ、今日はいい天気だなーっておもったのー!!!!のほ、のほほ」


竜神の加護のおかげで勘が鋭くなったシャルなのでした。


「?変なシャル」


それからいろいろと準備をしているうちにとうとうお待ちかねなるアフタヌーンティーのお時間でございます。さっさと削れるだけ削って吐いたら城の外へ向かっちゃいましょ。


たいして友達と呼べる人物もいなかったしね。お別れの挨拶とか面倒なことは省けれる。


テラスの前についたら兵士たちがズラリ。王様もつかれるね、トイレにだってこいつらはついてくるんだろうな。


「こんちわーす!」


「シュンスケ君!!!早く教えてくだされ!!!」


扉を開けた途端王様が飛びついてきた。


「うおあああ」


「シュンスケどのおおおお」


「はいはい。分かったからとりあえず落ち着こうな?あーびっくりしたわ。」


とりあえず強引に椅子に座らせてもらった。


「で?何から聞きたいの?」


「まずはあの夜のことですあなたは何か知っているんでしょうわかってるんだ答えたまえじゃない教えてくださりませなぜあなたはそんなに詳しいのですもしかしてその場にいたんですかそうかそうなんですねわかってますよさあ早くこのわしに教えるのだいや教えてくださいお願いします」


ノ、ノンブレス・・・ノンブレスでここまで言い切りやがったぞコイツ・・・ドン引きだわ。


「まずは落ち着きましょう国王よ見たところ血圧が上がっていますこれ以上その状態を維持するのは危険ですもう少し精神を沈めてくださいいや真面目ですよ真面目に真顔で言ってるんですよふざけてるとかじゃなくてホントに落ち着いてくださいよここであなたが倒れられたらすべて俺のせいになって責任押しつけられて俺のこれからの未来が木っ端みじんにパリイイイイイインなんですよ」


そちらがノンブレスならばこちらもノンブレスでお返しだ!!必殺、気遣いの息吹ってね。魔力を込めれば実際にブレス攻撃として使えるぞ。相手をねぎらって好感度をアップさせることができるぞ!


「「はあっはあっ」」


お互いに息切れしながらテラス席にて会談中。


「おーすごい、シルの勝ちだよ!」


おお、シャルの判定でどうやら俺が勝ったらしい。


「はあ、はあ、シュンスケ君、分かったから教えてはくれないかね?」


「わかった。じゃあまず、あの夜に王様は何を見たんです?」


「あ、ああ。わしはあの日森を見ておった。と、なぜだか木々が吹っ飛び始めたのじゃ。そしていきなりとんでもない光が差したかと思えばそこに神々しいまさに神と言えるような巨大な白き竜が現れたのじゃ。かの竜は大地を轟かす咆哮を放った。」


え?それって・・・だれだろーなあ?


「そしてわしは恐れおののき眼下の光景を見ておった。すると突然空より銀の光の筋が降り注いだのじゃ。」


「・・・」


「その光の筋が竜の首筋にあたったと同時に竜のお姿が縮んでいったんじゃよ。それからしばらくしてまた銀の光が天へと戻っていったのじゃ」


今、俺は冷や汗が止まらねえよ。あの日、何があったかはっきりと思いだした。なんだかかなりの問題を引き起こしてしまったようだ・・・畜生、これも半田のせいだよ!!いいもん。俺、今からハーレムになってやるんだからな!


「森が半壊して果物の収入が激減したとはいえ、あのような光景を目にすることができた。もうわしは一生の忠誠を神に誓ったんじゃ」


「その節は誠に然り、申し訳ございません」


俺のスライディング土下座が決まった。

あるえ?おっかしいなあ。まだ主人公が旅立たないばかりか狐さんまで出てこないぞ?あるえー?

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