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ふらぐ

うっしゃあああああああああああああああああああパッソコッンかーいきーん!

がんばるどおおおおおお!!!!

その竜は薄暗い森の中で目を覚ました。


「シル、ねえシルったら!」


「んあ?シャルか?・・・俺は一体・・・?」


むっくり起き上がるといつもよりシャルが大きいことに気づいた。いや、シャルだけではなく周りのなにもかもが大きい。この感覚は前にも味わったことがある。恐る恐る手を見れば・・・


「やっぱりね!!!そうだと思いましたよ!!!ってあれ?前はこの姿じゃ喋れなかったはずだけど・・・ま、いっか!」


「シル~!!!」


「おわあっ」


突然シャルが抱きついてきた。


「どうしたんだよ」


「うわ~ん!シルが死んじゃったかと思ったよ~」


「ンなわけねーだろ。言ってなかったが俺、これでも神なんだからな。で?何があったんだ?なんか記憶を失う前後を覚えてない・・・なんかシャルの能力で何か聞いたような気がするんだけど・・・」


「そ、そ、そ、そんなことないよ!!!!????ちょっとメイドさんについてみただけだよ!!!!????」


「ん・・・?そうだっけ・・・?ま、いいや。じゃあ、帰ろうか」


「うん!」


俺は人化して白い布を羽織る。そこで気づく。


「あれ?この白い布はどこから?」


「それはゼウスさんにもらったんだよ!」


「ゼ、ゼウス!?マジ!?あの変態醜悪破廉恥男にあったのか!?」


「ちょ、シル・・・それはちょっと・・・」


「マジか・・・ん?じゃあそのシルって呼び方もアイツに聞いたのか?」


「うん!その方が喜ぶって言ってたの!だからなの!・・・ぼくにこんな呼び方されるの嫌?」


「ぇ?別に・・・うれしいわけじゃないんだからな!許可を上げるだけだからね!」


「ふふふ・・・それにしてもシルってかっこいいんだね!ぼくとおんなじ色だ!」


「まあな!俺、こっち来てから目も金色になったし、若干髪に銀髪が混ざるようになったし。なんか全体的にかっこよくなったし?俺こっちに来てからいいことずくめだし?あっちに残してきたものと言えば27冊のミルクパイの本だけだし。でもいいんだ。俺は失ったものよりも大切なものを得た。それは!!!」


「それは!?」


「メイドさんの生乳だ!」


「おお!」


「さあ!そうときまれば早く帰ろーぜ!ミルクパイのために!」


「ために!・・・ん?シル達ってユウシャなんでしょ?」


「ん?・・・あーそうだね。」


「じゃあなんでモンスター化してる人たちがいっぱいいるの?」


「へ?」


「だって皆ケモミミ生えてるの!中にはゴブリン化してるのもいるし・・・唯一普通の人間だと思ったシルも神だったし。古より伝わる勇者召喚は皆人族だったはずだけど・・・」


「え!?そーなのか!?この状況はおかしかったのか!?」


「うん。今回で38回目になるけどこんなの初めてなの・・・」


「そーか・・・となればやっぱりあの変態醜悪破廉恥男が関与してるような気がする・・・」


「だからシル・・・ちょっとそれは・・・」


「ま、いーや!とりあえず部屋に戻ろうか!」


「うんなの!」


____________________________________

「ひどいよシルぅ~、まだ許してくれてないの?」


雲の合間に翼を丸めて縮こまる青年がいた。


「まーいいか。これからはボクもシルに全面協力してやんなきゃいけないしね。」


神は決意する。竜神にリア中を決して寄せ付けないことを。そして運命に干渉して早くヒロインとなるものを探し当てることを。


と、神はふと笑みを漏らす。


「ふふ。高慢ちきな人族がモンスター化していくのは見ものだねえ」


神の笑顔の裏に黒い影がよぎった。


辺りは真っ白な雲ばかり。やがて神の姿は見えなくなる。その中で不気味な笑い声が響いた。

________________________________

城に戻るとなんか騒ぎになっていた。


「森が・・・森がああああ!!!森にっ神が降り立ったぞおおおお!!!!」


アレ?これ、完全に俺らのせいじゃね?


「どしたの?国王様?」


「ふおおおおおお君はシュンスケ君かね!?さっき森にいいい!!!」


「あ、ハイそれ見ましたね。」


「そうじゃろう、そうじゃ・・・ブウウハッ何じゃとお!?」


「あ、これ以上は言えませんね。ハイ」


「そ、そんなあ、たのむよ・・・情報をくれたらどんなことでもしてやるから・・・」


「うーん・・・そんなこと言われてもねえ・・・ほしいもんなんて無いからねえ。俺の不利益で終わっちゃうだろ?」


「そこを何とかああああ我が国禁断の次元魔法、『アイテムボックス』の呪書を差し上げますからぁああ」


うん。俺、もうそれ作っちゃったんだよねー


「いらね」


「では何ならば情報をくれるのですかああああ!?」


「え・・・うーん」


何でもかぁ・・・宝石類は錬金術でちょちょいだし、強くなる薬ってったって俺のステータスはもう上がんないだろうしなあ



「じゃあ俺に王都から出る権利をくれよ。もちろん一人でクエストしに行く。」


「!!!だめですよ!!!勇者様たちはまだ弱いです!!もっと経験を積んで・・・」


「じゃあこの件はナシで」


「わかりました!」


「うん。じゃあねえ、明日のいつか好きな時にお茶にでも誘ってよ。その時にしよう」


「はい!!」


よおおおおおおおおおおおおおし!!!これで俺の俺による俺のための爆乳美少女ロリに囲まれる日々がやってきたぞおおおおおおおおおおおおおおおお!!!よおし!!フラグを建設しに行くぞ!!!


まずは明日の旅立ちの準備だな。

にっこりとわらおう。たとえテストの点がDONZOKOだろうとも。


と、いいますかなかなか狐耳モフモフさん(ヒロインとなる人)が出せないんですよねー・・・

がんばろう!!

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