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名も無き世界 VRMMO編  作者: 有加田 慧条
序章、或いは始まりのハジマリ
5/26

確認と買い物

ちわっす!!

 【兎銀亭】に着いた俺たちは、直とミルシェの勧めで宿をとることにした。

ゲーム内の時間は3.5倍で流れるために、寝るのなら宿で寝たほうがいいとのこと。ゲームにダイブしている間は、リアルでの本体は眠っているような状態になるから、睡眠をとるならこの中で寝たほうが効率がいいらしい。

そして、俺に対する質問が再開される。


「ねえ。何であいつらのレベルが分かったの?お兄ちゃんってそういうタイプのスキルを取ってたの?それともバグ?」

「ああ、それなら俺のステータスを直接見たほうが早いだろう。『ステータス可視化』」


この世界では、声でステータスなどを表示する方法と、頭の中で念じる方法がある。

どちらを使っても違いはないので俺は気分で使い分けることにした。


「えーと、パッシブスキルが三つとか1Lvではありえないんだけどお兄ちゃん」

「俺に言うな」

「というか下克上とかいうスキル、普通取れないだろ。かなりレアなスキルだな」

「文句なら運営に言え」

「それにスキルの熟練度がかなり上がっているんだけど、どうして?」

「たぶん相当上の敵と戦ったから熟練度上昇に補正がかかったんだろ」

「それにしても相変わらず一人だけ待遇がいいよねぇ。フィーネの時だけ何で話し方がやさしいの?」

「直は気心の知れたバカ『オイ』、ミルシェは妹。それになんつーか、親友の彼女が相手だからっていう部分もあるんだろうな」

とか、


「あれ?お兄ちゃん。そういえばレベルがまったく上がってないんだけど?」

「別に経験地がほしかったわけじゃなかったからな」

「おいおい。レベルはゲーマーの命だぞ。今度からはきちんとEXP入るようにしとけよ」

「分かった。忠告ありがとう」


とか


「ところで直さん、気配スキルってベータの時あった?」

「いいや、なかったと思うぞ。たぶんスキル募集で選ばれたんだと思う」

「なるほど」

「それにしてもあの二人組、意外に強かったんだね」

「レベルが10ってのは、βでは中の上くらいの強さだったと思うぞ」


とか、


「それにしても、何で俺があんな奴らに声をかけられたんだ」

「お姉ちゃん。もっと自分の魅力に気づこうよ」

「ああ。これで胸があったら完全に女だな」

「お姉ちゃんいうな」

「えーー、別にいいじゃんエデンお姉ちゃん」

「人前で俺をそう呼んだらひっぱたくぞ」


などなどの会話をしていると、ミルシェのパーティーメンバーが次々とやってきたため、俺と直は席を立った。ちなみに、フィーネは誘k・・・えーと、残ってパーティーメンバーに入れてもらうらしい。ちょうど回復役が足りなくて困ってたんだ。といわれていた。

本人が涙目だったのはまあ、気にすることでもないだろう。

俺は直に街の案内をしてもらった後、クエストを受けることにした。






【名も無き世界】の最初のプレイヤーたちの拠点【始まりの町】は、かなり広い防壁に囲まれており、プレイヤーたちにとって重要な場所は、だいたいその真ん中の場所にある。

【兎銀亭】を出た俺たちは、まずはポーションなどの消耗品を買うべく【始まりの町】の中央にある市場らしき場所に行った。

まず最初に行ったのは、武器屋だ。

直お勧めの店【レイの武器屋】は、主に軽装備が売られている店らしい。


レイという店主は女のドワーフで、金髪に茶色い目をしていた。

「ああ、直さんね。いらっしゃーい。そこの美人さんは誰?」

「俺は男だ!」

「こんにちは。こいつはエデンだ」

「よろしく、エデンさん」

「さんじゃあないだろう」


こうしてフレンドリストに一人追加された。そして紅茶(HP・MP回10%)を渡された。

「これはお近づきのしるしだよ」

「おいおい、いいのかそんなことして――というか俺の時は何も渡されなかった気がするんだが」

「大丈夫だよー。初めてのプレイヤーにはいっつも何か渡してるんだよ」

「そうか。ありがとう」

「あれ?俺は?無視ですか?」

などの会話があったあと、周りの武器や布装備を見てみたが、どれも10000フルを超えるようなものばっかりだった。


「なんかやたらと値段が高くないか」

「うちは【始まりの町】の中ではかなり有名な店だからね。値段もそれなりにするんだよ。ちなみに素材持ち込みなら結構安く作れるよ。だけど1000フルなら素材で強化するのがお勧めかな。『錆びた○○』でも、鍛えれば結構なレベルに行くからね」

「分かった。また今度来る。だけど、俺は12000フルくらい持ってる」

「え?!βじゃあないよね?ならなんでそんなにフル持ってるの?」

「『決闘』でβプレイヤーに勝った」

「へー。なかなかやるね。お姉ちゃん君のこと気に入った。よし、これからは装備のことならうちに来て。いろいろ教えてあげる」

「ありがとう」

「あ、ポーションとかはもう買った?私なら、いい人を教えてあげれるけど」

「あのー、レイさーん。俺の時はこんなに親切じゃなかったよね?」

「ああ、頼む」

「え、やっぱ俺は無視されるの?」


レイさんの店を出た後、(結局高かったので何も買えなかった)俺たちは紹介された店に行くことにした。


ポーションなどの消耗品は、値段がかなり重要なポイントになってくる。

よって、いくつもの店をめぐって集める人もいるらしい。

しかし、βテスターは、所持金や装備、スキルを引き継ぐことができる

なので、最初から最低百万フルはする店を持っている人がいるのだ。

もっとも、金策に走らなければいくら夏休みいっぱいに時間があったとはいえ不可能な値段ではあるそうだが。

そして、β版からの変更点を探るためにβプレイヤーたちは今はあまり販売には力を入れてはいないらしい。

よって、

「おい、安すぎるだろう。なんだ初心者ポーション25フルって」

「こいつの店は最初からこうなんだよ。ほしい物があればすきに買ってくれ」

「キツネがしゃべった?!」

「NPCのキツネだそうだ。テイムしたらしいぜ」

「まじか」

「俺は『ギン』だ。よろしくな。」

プレイヤーショップ【ソウの雑貨屋】に入った俺たちを迎えたのは身長五十センチほどのキツネだった。

ここの店長のソウが偶然テイムしたレアモンスターだそうだ。

確かにかわいい。こんなのが近くにいればものすごく癒されるだろう。ぜひほしい。


ちなみにテイマーではないプレイヤーでも何十兆分の1かの確率でテイムできるそうだ。

それ以外にも、特殊クエストでボスモンスターに勝ったりしたら手に入れられることがあるらしい。


そして、店長のソラは,

はっきりいうと商売にはまったく興味はないようだった。

彼の種族はエルフらしい。

基本、商売はギンがやっているらしいので問題はないらしいが。

今はまだ上級ポーションが生産できないので、

『初級ポーション』25フル80個 『中級ポーション』50フル60個。

さらに、この周りで起きる状態異常に対してのポーションを買う。

『解毒ポーション』『解麻痺ポーション』『解欠損ポーション』『解出血ポーション』各30フルを20個ずつ買った。

さらに、『初級MPポーション』50フルを20個 買い、ここでの買い物は終わりにした。


12000フルが3600フルになった……

なんだか寂しいが、直に

「絶対無駄にはならないから」

といわれたのでとりあえず信用することにした。

ギンも、俺が女だと思っていたらしく、それを告げると少し驚いていた。

どういうことだ。


どうでしたかー?


次の話から大幅に内容を変えて投稿するので、どれくらいかかるか分かりません。

なるべく早めに投稿するつもりですが………。

二週間ほど待ってください、それまでに仕上げますから!!

あ、あと、東方真田伝もよろしくお願いします!!

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