スキル 魔道書制作２
ステータスについて、数値化するのがかなり苦労したので、もしかしたらもう表示しないかもしれません……。
「エデン、右側！【ウォーウルフ】の牽制ー」
「分かった！」
「ＡＧＩダウンの霧を出すから、直さんから離れた瞬間にヒルド攻撃ー」
「分かりました！」
ミストからに指示を受けて、直に襲い掛かろうとしていた【ウォーウルフ】に魔法をぶつけると、レベルの差が反映されたのか、そのまま光になって消えていく。
一瞬後に、あたりに漂っていた霧が薄い赤に変化する。ミストの異能で、霧に包まれた【ウォーウルフ】の動きが少し遅くなる。
「『ヘイトチャージ』！！」
直のヘイト上昇スキルで周りの【ウォーウルフ】がさらに激しく直にのみ攻撃を加える。
「『シールドバッシュ』！！
直が狼たちの攻撃を防いだ一瞬の隙を突いて、戦盾スキルを発動した。
重範囲攻撃スキルは、周りにいた狼の数を一気に減らす。
「…とどめ。『ブリザードフローズン』」
アルヴィトの氷結系スキルで次々と凍っていく狼たち。
気づけば、その場から狼はまったくいなくなっていた。
「おつかれー。みんなよかったよー」
「ふいー。なんか疲れたよ。」
【始まりの町】を出て三日。何度も戦闘をこなして、フィーネはＬｖ８、俺はＬｖ１７、他のメンバーはＬｖ２３になっていた。それ以外にも連携の強化などをしていったため、【ブラッティーベアー】相手なら全員のＨＰが六割を下回ることもなく勝てるようになっていた。
「ここらで飯にするか。ちょうど昼だ。」
「うーん、そうですね。もう少し進んだら昼食にしましょうか」
「やっほう！！」
「飛ぶな飛ぶな」
鍛えられたＳＴＲで二メートルは飛び上がって地面に落ちてこけるミルシェ。バカだ。
「ふう。気配スキルの上昇スピードがすごいんだよな」
「どれくらい上がったんですか？」
「そういえばステータス確認をしてなかったな。ちょっと見てみるか」
Ｌｖ１９
メインスキル：雷剣
スキル１：片手剣 熟練度５１/１００００
スキル２：雷系統魔力 熟練度４３/１００００
スキル３：雷系魔法 熟練度６２/１００００
スキル４：魔術書製作 熟練度８/１００００
スキル５：柔剣 熟練度４１/１００００
スキル６：気配 熟練度５２/１００００
スキル７：雷剣 熟練度１９/１００００
スキル枠外スキル
武術 熟練度２９/１００００
「結構上昇してるな」
【魔術書製作】も、みんなに協力してもらって調べた結果、いろいろ効果が分かってきた。
【魔術書製作】
魔術書を作ることができる。
魔術書とは、自分で製造した本に魔法を閉じ込め、いつでも発動できるものである。
製造に使用したアイテムの質によって閉じ込めることのできる魔法も変わり、一冊に複数の魔法を封じることも可能である。
さらに、使用したアイテムに属性があった場合、同じ属性の魔法に追加効果がある。
また、製造者本人の魔力を閉じ込めることも可能である。
なお、このスキルにはＤＥＸは関係がない。
製造のための細かい説明はなかったので、自力で調べるしかなかったが、みんなの協力によってある程度は分かった。
モンスターからドロップした爪や牙といった若干レアな素材を使って表紙を作り、喉布という表紙と中身を取り付ける部分をスライムなどの粘液系のもので作ることができる。中身の紙はいろいろなモンスターの皮や採取できる草、木の皮などを使って作るようになっている。さらに、インクはモンスターの血を使って作れる。
本に文字などを書き込むためか、モンスターの羽などで羽根ペンも作れる。
ちなみに、それぞれの部位を作るためのスキルがある。たとえば、表紙を作るためのスキルは【表紙作成】だし、それに装飾をつけるための【表紙装飾】というスキルもある。
装飾をすれば、魔術書に込められる魔力が上昇するらしい。
これまでは何かを作ろうとして時間がなかったりして失敗していたが(それでも熟練度は上がったが)、今度こそ成功させようと思う。
今日中に一冊は作りたいなと思いながら作業を開始した。
自分のサイトを作ろうと頑張ってます。
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