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名も無き世界 VRMMO編  作者: 有加田 慧条
現実、又は始まりを告げる創世
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更新しました。

この世界は、(というより、自分たちがいる大陸は)北に『エラトロータ王国』。

南にエイベルクが仕えている『コノワノール王国』。

西には『ザテンラス連邦』というエルフと獣人族によって構成された連邦国家。

東にはドワーフと人間が共存している『メイクラーク』という国が栄えている。

多くのRPGと同じく、北のほうには『天の回廊』と呼ばれる山脈があって、西はジャングルのような地形になっていて、東には火山地帯のある山脈が広がっているという世界中の地形を集めてくっつけたかのような地形。

さらに大陸の真ん中は『遺跡砂漠』が広がっている。 多分ピラミットらしきものがあるだろう。

そして、『コノワール王国』と『ザテンラス連邦』の境の海岸線が大きくくぼんでいて『アノスト海』と呼ばれる湾が広がっている。多分アトランティス的なものがあるんだろう。

その沖には『ヤマト』と呼ばれる島がある。名前からして十中八九、江戸の日本のようなかんじだろう。

そんな大陸の中の、『コノワール王国』の中心から少し南にあるのが【始まりの町】。かつて魔王を倒した勇者がこの町で生まれて、育ったらしい。

俺たち『ワルキュレー』が目指すのは、【始まりの町】から少し北にある、βテストの時最後に発見された町だ。

名前を【アラトゥー】という。俺のネーミングセンスがないのかこれが普通なのかはよく分からない。

ゲーム内で休まずに走り抜けたパーティーはだいたい三日で着いたらしい。


「ゆっくりと行けば一週間から十日はかかるでしょう」

「途中で出るモンスターはどれくらい強いんだ?」

「Lvでいうと十五くらいです。なので私たちが前衛をします。その間に魔法を連続で撃ってください」

「いや、俺はLv13だからいけるんじゃないのか?」

「は?」「えー」「……うそ」「お兄ちゃん…」「やっぱりしら…エデンね」「おいおい、さすがだな」


こうやって聞くと驚きの時の声も個性が出ることがよく分かる。分かりやすくてよろしい。


「んー。ありえないくらいに難しいクエスト突破したし、別にいいんじゃあないか?」

「「「「「「「「(……)よくない(イ)(ー)(ぞ)」」」」」」」」


「はあ」


クエストの内容は伝えたけど、三日間はメインスキルを把握するために戦っていたから俺がユニーク持ちだということを知っている人物は直とミルシェとフィーネだけだ。

まあ、こいつらなら知っててもらわないと逆に連携がしにくいか。

いつか話すことにしよう。


「分かった。後でいろいろ見せてやる」

「まあ、お兄ちゃんのおかしい行動は今に始まったことじゃないからね……」

「お前らもそういうことをいちいち気にしてると身が持たんぞ」

「エデンなら、って感じでこらえてください」

「「「「はあ」」」」

「……。」

「ちなみに私はLv4だよ。」

「え。おそくないか?」

「「「「「「「「お前が速いんだよ!!」」」」」」」」


ちなみに今、俺たちはラン草原をまっすぐ北へと進んでいる。


「まあ、この世界でならLvが離れていても、パーティーなら逃げるくらいのことは可能です。なのでエデンさんはアタッカーをお願いします」

「わかった」

「とりあえず、この辺で一回戦いますか。βのときはモンスターはモンスターの種類が結構種類が少なかったですし、あの時とはモンスターのレベルも違うのでゆっくり危険にならないレベルでの戦いを心がけてください。あと、ミルシェ特攻禁止。」

「えーー!!そんなぁ」


これも三日間の間にテスター組から聞いた情報だが、βの時はモンスターの種類は少なかったらしい。

さらにワールドクエストも町防衛クエだったそうだ。しかもプレイヤーの行動できる範囲は結構狭かったらしい。

なので、βの時に見つかった町の中では俺たちが目指す【アラトゥー】は北端だったそうだ。

プレイヤーが行ったことのない別の町へまで行こうとすると、NPCのクエストを受ける必要があったらしい。なのでその町でも何らかのクエストを受ける必要がありそうだ。

すんなり【アラトゥー】にいけるということはどうやら、世界そのものがβの時のデータもある程度受けついでいるようだ。


草原を歩いていると遭遇した、三体のLv8の【ウォーウルフ】との戦闘をしているβプレイヤーたちを見ながら、どうやって切り込むかを考えていると、指揮を執っていたミストがこっちを向いてあわてて手を振っている。

俺は気配スキルを上げるためにスキルを発動し続けていたので一瞬後にその原因に気が付いた。

ここからはまだ見えないが、一体のモンスターがこっちに向かってきている。

しかもよほどレベルが高いのか、そのモンスターはLv13になった俺にとっても(気配スキルのおかげで)かなりの強敵ということが分かった。Lvでいうと25くらいじゃないだろうか。まあ、雷獣と比べると思いっきり雑魚なんだけど。


「おーいー。あれは【ブラッティーベアー】だよー。こっちから何人かまわすからー、交代お願いー」

「わかった、すぐに交代する!フィーネ、行けるか?」

「うん。回復なら任せて、エデン!」


普通に聞いてると危機感が感じられないが、三日も行動を共にすれば、彼女がかなり焦っていることくらいはわかるようになっていた。

ダッシュで、戦闘しているみんなのすぐそばまで行く。


「おいエデン!俺も【ブラッティーベアー】に行ってもいいか?」

「分かった。盾は誰がやるんだ?俺が回避盾か?」

「ああ。お前ならたぶんできる。仲間を呼ばれると長期戦になるから気を付けろ」

「分かった。直、死なないようにしろよ」


だいたいLv25ということは平均レベルが21の直たちにとってもかなりの強敵だろう。

そして、モンスターは少なくとも同じくらいのレベルでないと相当勝ちづらい。

こっちも相手の数の方が多いということは、厳しいだろう。

厳しい条件での戦いだ。

とはいえ、直たちが負けるとは思っていないし、おそらく直たちも、俺たちが負けるとは思ってはいないだろう。


「お前こそな」

「おう!!」


少し言葉を交わしたら、直はAGIの許す限りのスピードで走っていった。


今日は二つです。

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