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第一章 

緑の豊かな国、ノーマアルアス国。


大国、ウィズアレイス国についでの広い国土を持っている。

緑が豊かであることから、国民の気性は穏やかであると言われ、他国での風評もそこそこ良いらしい。


この国、ノーマアルアス国に来てもう二年になる。



この国に投げ出された私は、それから三日、森の中を放浪し続けた。


ふらふらだった私を拾ってくれたのが、今私のご主人さま……貴族でもあるジーン・アルタイル様だ。


会ったときはまだ12歳で、金の髪に青い目。真面目に空からお迎えが来たと思いました。


ふらふらな私を見つけ、犬猫のように拾って帰り、屋敷を驚かせたというのは今でもよく聞かされます。

そのあたりはふらふらしすぎて記憶はないに等しいけど。



次に目を開けた時にいたのは、この家の大旦那さま……ダルメッシュ・アルタイル様である。


体格は私が今まで見てきた誰よりも大きく、二メートルは越しているだろう。

御歳54にも関わらず筋肉質な体は噂で剣をもはじくと言われていらっしゃる。


最初こそ本当に殺されると思いました……

見た瞬間、もう一度気絶してしまいました。申し訳ない……


だが、このお方、見た目と性格のギャップがすごい。


行くところのないという怪しい私を涙ながらに同情し、ジーン様のお目付け役……

というか遊び相手兼屋敷の雑用として置いてもらえることになりました。人情万歳!!


貴族がそんなんで大丈夫なのかと心配になりましたが、私にとってはこれ以上ない幸福なので忘れることにしました。



本当はもっといろいろとゴタゴタがあったのですけど、かいつまんだらそんな感じで私はアルタイル家に仕えることになりました。


衣食住の問題すべてを片づけてくれたアルタイル家には感謝してもしきれません。



あと、私の目先の問題は……



「アキ!!お前ついてくんなよ!!」



私を拾ってくれた天使であるジーン様が反抗期なんですけどおおお!!


悲しすぎて泣きそうです……うう、私の天使が……



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