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運ゲー野郎のモブ転生――ダンジョン連合vs運営政府  作者: ひとしずくの鯨
最終部 そこが地獄の一丁目な件
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55番地 地走り4

 地走りはダンジョン『運ゲー野郎』に戻ることにした。ダンジョン『ぺろぺろ』のマスターが、属性アップの間に浴して以来、あまり、というか、ほとんど己にかまってくれなくなったからだ。運営使者らしき者の訪れもあったが、前言とは異なり、マスターが仲介してくれることもなかった。


 ただ、『ぺろぺろ』のマスターにはとても感謝している。地走り自身が喋られぬゆえ、語り合いを楽しむということはできなかったが、マスターの一人語りにより、いろんなことを知るを得た。


 そこで明確になったのは、己には転生前の記憶が無いということであった。


 想い返せば、道夫――三助の呼び方が移ってしまっておった――も前の世とか、そんな言葉を使っておった。ただ、それが転生前の記憶であるとまでは想い至らなかった。そもそも持っていたものを失うならば、それは明瞭に意識されるだろうが、そもそも持っていないものを持っていないという状況で、それを意識することは難しい。




 地走りが『運ゲー野郎』に戻ることにしたもう一つの理由は三助の存在であった。たまたま馬が合うということなのか、あの者とは以心伝心がなしえる、そう想っておった。


 ただ、戻ってみると、三助は使者として運営使者とともに別のダンジョンに赴いているということで不在であった。三助のみならず、運営使者とも、またもや、すれ違ったか、というのが実感ではあった。


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