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運ゲー野郎のモブ転生――ダンジョン連合vs運営政府  作者: ひとしずくの鯨
最終部 そこが地獄の一丁目な件
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第46番地 第4人格の部隊編成

 満天の星の下、地上にて対面する両者。ともに一癖も二癖もあるともいえ、あるいは、可愛らしいともいえる外面を持つ。


「断られるとは想像もしなかった」とは第4人格である福ダルマ人形。チャームポイントのお目目ぱっちりであるが、まばたきできないので、不気味でもある。「ただ、そなたの説明を聞いて納得いったわ。確かにそなたとわしが同じ部隊におることは、母上にとって好都合でしかない」


 見た目、巨大白猫の運営使者(元第3人格)いわく、

「そういうことだ。まず、我らが別行動すればこそ、母上はその両方を警戒せねばならぬ。次に、恐らくは母上は未だダルマちゃんのことを半ば疑いつつも半ば信じておる。だからこそ、4部隊の1を委ねた。わしがそこに加われば、反乱の恐れありとして、手を打たれるかもしれぬ」


「うむ。ただ、ならば、誰を入れるかと言う問題は残るのだがな」


「なついておる第23人格はどうなのだ?」


「なつき過ぎておるのが、却って問題なのだ。自らの考えで参加するか否かを決めて欲しいのだ。取り返しのつかぬ決断となる、それほどの重大事ゆえな。わしに誘われたから従いますでは、無理やり巻き込んだようで、後味が悪い」


「ふむ。難しいものだな」


「それで次は第6人格を誘おうと想うておる」


「なるほど。良ければ運ぶぞ。ただ、そこからわしは攻略対象のダンジョンを巡らねばならぬので、置いて行くことになるが。それでは、さすがに困ろう」


いな。それでお願いするとしよう。そなたとゆっくりしゃべるのもこれが最期かもしれぬ。帰りは、第23人格に迎えに来てもらうよ。どのみち、その覚悟のほどを確認する必要があるしね。第6人格が入ったとして、あと1枠空いているからね」


「何を縁起の悪い……といえる状況ではないな。どこで聞き知ったのか? レイドなどと。とんだものを始めたものだ。母上は」

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