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運ゲー野郎のモブ転生――ダンジョン連合vs運営政府  作者: ひとしずくの鯨
最終部 そこが地獄の一丁目な件
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22番地 ぺろぺろ

 ぺろぺろはある感情の中にあった。『地獄巡り』から使者鉄チンが来て、その携える像2体を部屋に設置するとともに、あえてそこに留まったのだった。使者いわく、「その部屋におる者の属性向上の効果があります」とのことだったが。


 明確に自らの外皮を意識できた。転生後にはなかったことである。その外皮に意識を移動する。世界は急にあざやかさを増し、様々に語りかけて来る。彼はそれに応じるべく、外皮を媒介として外の空間に思念を織り込んで行く。


 懐かしいな。これ。


 彼が最初に織り込んだ思念は球であった。彼が最も純粋と想うと共に最も好きなもの。外の世界は応じ、無数の球で埋められる。


 次の思念は三角錐さんかくすい。やはり世界は三角錐で満ちる。


 次には立方体。そして徐々により複雑なものへ。世界は、その無限に繰り返される図形を、万華鏡の如くに千変万化するものへと変貌し、彼は愉楽ゆらくの中に落ちた。そこはまさに故郷であった。

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