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運ゲー野郎のモブ転生――ダンジョン連合vs運営政府  作者: ひとしずくの鯨
最終部 そこが地獄の一丁目な件
47/133

7番地 運営政府1

 運営政府内部に以下が通達された。


 題目:修復子しゅうふくし・転生体の取り扱いの注意喚起。


 先般、修復子しゅうふくし・転生体の1体に対して、誤って記憶領野の上書きを試みるという事件があった。この錯誤は、修復子しゅうふくし・転生体の置かれている複雑な状況を考えれば、起こるべくして起こったともいえる。ゆえに、ここでは再発防止の観点から、状況を整理する。恐らくは以下の2点ゆえに、記憶領野の上書き権限が我々にあると誤認した。


 1.修復子が我らの種の幼生であること。


 2.本来、召喚師による召喚の対象は異世界の個体に限定されるべきと考える。他方、我らの種はこの世界に自生するにも関わらず、しばし、召喚される。それゆえ、我らはこれを誤・転生体と呼ぶ。しかしながら、これはあくまで我らの認識であり、その正誤いずれであるかの最終的な証明は得られていない。また、『誤――この世界の禁忌を侵犯し、果ては、この世界に危機をもたらしかねない誤り』ではなく、

『好ましくないものではあれ、見過ごせる程度のもの』である可能性もある。


 それゆえ、拙速な行いはつつしみ、要注意として観察を続けるべきである。


 あくまでも、我ら種族の存在理由は『ダンジョン征討記』ゲーム世界の存続であり、それを忘れるべきではない。


 補足事項:修復子への権限は召喚師による召喚がなった時点で、我らからダンジョン・マスターに移行する。


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