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運ゲー野郎のモブ転生――ダンジョン連合vs運営政府  作者: ひとしずくの鯨
最終部 そこが地獄の一丁目な件
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6番地 4番目のダンジョン

 おいら(三助)を乗せた地走り君は、そのまま手近なダンジョンに逃げ込んだ。いつもなら、ダンジョンの外に留まる彼だが、今ばかりは、そうも言ってられないらしい。


 出迎えてくれたのは、パタパタと宙を飛ぶスライムだった。おいらは一目見て、ついつい見惚れてしまった。白銀の体の両側に純白の双翼。初恋の人の面影があった。そう。蓮華様である。


 ただ、彼女はもう道夫に譲ったのだから。おいらも新しい恋を探すべきときだ。道夫はおいらが蓮華様のファーストキスの相手だとは知らない。おいらと蓮華様の間の秘密だ。三助は新たな恋の予感にいだかれて……待っていた。


 なかなか、マスターのところに着かないな。三助は部屋の大きさや内装が次々に変化して行くのを見ておった。そう、様々な部屋を高速で移っておった。


 双翼スライムいわく、


「これは、マスターのアビリティで、一歩も歩かずに、入り口からマスターのところへと連れて行ってくれるものです。ただ一つだけ欠点がありまして、その間にどれだけの部屋を経由しなければならないかは、定まっておりません。なので、運が悪いと長らく待たされることになります」


 歩いた方が早いんじゃないかと想うも、その芽生えた恋心が、それを口に出すのを邪魔していた。そう。彼女の機嫌をそこねたくなかったのだ。


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